親には感謝できなくちゃいけないの?

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

前回「今あるものに感謝しましょう」というアドバイスがムカつくというお話を書きました。

 

感謝って、それができるくらい心を整えてこそ、自然にできるようになるもの、という側面もある

なので、心がその状態でない時に「感謝しましょう」ときれいごとのアドバイスをされても、ムカついたりする

そんな時は、感謝するという「行動」を無理やり取り入れるよりも、自然と感謝が湧いてくるように「心」を整える方が良かったりもする

というお話でした。

 

で、今回はその「感謝」つながりで、

親には感謝しなくちゃいけないのか?

というお話をしてみます。

 

親に感謝できなければいけないのかが気になる時って、

たぶん、今、感謝できていない、感謝する気になれない、のだと思うんですね。

 

でも、世の中的には、

生んでくれたんだから
ここまで育ててくれたんだから
親には感謝するのが大人のあり方だから

のように、「親には感謝するべき」いろんな理由があります。

 

頑張り屋さんは、こういう「世の中の常識」に強く縛られるんですよね。

そして、こういう世の中の常識通りのことができない自分を、強く責めることになったりします。

「親に感謝ができない自分は、なんて酷い娘だろう、なんて子供っぽくて、大人として成熟できていないんだろう」

なんて風に。

 

でも、です。

前回お話した流れをここにあてはめたいんですね。

 

親に感謝できない。感謝の念が自然に湧いてこない。

それが、今の心の状態なんですよね。

つまり、感謝できる心の状態ではないのです。

なので、今は感謝できなくていいのです。

 

そこで無理やり感謝しようとしても、それができない自分をさらに責めることになって、苦しいだけです。

それよりもむしろ、

今の心の状態を整えて、自然と感謝が湧いてくるような状態に持っていってあげる方が、

結果的にも効率が良かったりするのです。

 

で。

ここで、最初の関門でもあり、一番大切(そしてとても難しい)のが、

今、親に感謝できていないという自分を、そのまま認めることかなと思います。

「今」の「私」の心の状態は、親に感謝できる状態ではないんだな、という、

自分の現在地をただ淡々と知ること、ですね。

いつもの「自己肯定」です。

 

ここで、「感謝できない私はダメな人間!」という強い観念・思いがあればあるほど、

この現在地確認がなかなかできないんですよね。

だって、確認することは、自分が「ダメ」だと認めることになる気がしますものね。

 

自己肯定って、

ここで「ダメ」という次元を抜きにして(「常識」や「○○べき」などを横に置いて)、

事実(自分の今の心の状態など)をそのまま受け入れること、なんですね。

そもそも、「ダメ」とか「良い」とか「○○べき」って、普遍的・絶対的な真実ではありませんしね。

 

で、この「自己肯定」ができて初めて、

その現在地にある自分の心を、どうやって整えていこう?

という発想が持てるようになります。

それが、感謝もできるような心に整えていくための、初めの一歩になるんですね。

 

つまり、ちょっと逆説的に聞こえますが、

親に感謝できるようになるためには、

今の私の心は感謝できる状態じゃないことを知って、受け入れてあげることが初めの一歩になる、

ということなのですね。

 

…と、いうわけで。

結論としては、

今、親に感謝できないなら、無理に感謝する必要はありません。

感謝できない自分を、酷い人間だと責める必要もありません。

だってそれは全然「悪い」ことではなく、ただの「事実(現在地)」というだけですから。

まずは、「今」の「私」の心は、親に感謝できる状態ではないらしい、という現在地をただ確認して、受け入れてあげましょう。

 

それが、今「親に感謝できない」と悩んでいる方に、今一番やってほしいこと、ですよ♪

 

それから、

その、感謝できない「今」の「私」をそのまま受け入れるのが難しいのだけど?

感謝できない心をどうやって整えればいいの?

感謝できない原因(心の中のモヤモヤ)を取り除いて、前に進んでいくにはどうすれば?

セッションでは、こんな「どうすれば?」の解決をお手伝いしたりしています。

よろしければ、お話聞かせてくださいね♪

 

いつも、応援しています。

閑話休題。

国旗とバックパック。

高校生の子供が、高校の卒業試験に合格して卒業できることになったのをお祝いする、オランダの風習です。

オランダは6月が卒業シーズンなのです。