
人と心理的に近づくと
怖くなって壁を作ってしまう。
そんな時、どうすれば良いでしょう?

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ暮らしのカウンセラー、コバヤシアキコです。
◆ご相談:「人と親密になれません。」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
人と親密になれません。
はじめまして。27歳の女です。
私は現在デスクワークの仕事をしているのですが、自分の感情のコントロールが難しく困っています。
昔から、人と心理的に近くなると怖くなって離れたくなります。相手は何も悪くないし、危害を加えられているわけではないのですが、勝手に怖くなって壁をつくってしまいます。
人と仲良くなりたいのに、自分の素を見られるのが怖く感じてしまったり、
人との距離が近くなると、自分の感情なのか、相手の感情なのかわからなくなります。
人との境界線があいまいなのかもしれません。
非言語コミュニケーションがうまくいかず、いつも失敗してしまいます。
適度な距離感で人間関係をうまく構築できるようになりたいです。
変な質問で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。(りんごさん)
りんごさん、こんにちは。
オランダ暮らしのカウンセラー、コバヤシアキコと申します。
まず、私はぜんぜん変な質問だと思わなかったですよ!
私も似通った悩みを持っていましたし(何なら今でも思い出したように顔を出しますし)、
同じように悩んで悶々としている方は世の中にたくさんいらっしゃると思います。
なので、そんなご自分を「こんなことじゃダメなのに」とは、思わないであげてくださいね!
そして、一つずつ、ご自分の心を理解して、上手に付き合えるようになっていきましょう。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
◆ご自分をよく見ていらっしゃいますね!
りんごさんは、
人と近くなると、自分の素が見られるのが怖くなって壁を作ったり、
自分の感情と相手の感情の区別がつかなくなったりする、
とのことでした。
そうやって、なんだか分からないけど「勝手に」怖くなってしまったりして、
非言語コミュニケーションで失敗してしまう、というようなところで、
「自分の感情のコントロールが難しい」と感じていらっしゃる感じでしょうか?
そして、非言語コミュニケーションで失敗してしまう、というのは、
なんだか挙動不審になってしまったり、おどおどしてしまったりするのでしょうか?
ただですね、私がりんごさんすごいなと思ったのは、
ご自分の心の動きや状態について、既にご自分でここまで理解していらっしゃることです。
例えば、人と心理的に近くなった時に、「この人うざいな」みたいに思うのではなく、
ご自分が「怖さ」を感じていると理解していることも素晴らしいし、
距離が近づいたときに、自分と相手の感情の区別がつかない(=境界線があいまい)ことに気づいていらっしゃるのもすごい!です。
洞察力をお持ちで、ご自分にたくさん向き合っていらっしゃるんだろうなと思いました。
とはいえ、
現に、勝手に怖くなったり、うまく立ち回れなかったり、という難しさを感じていらっしゃるわけで、
自分でも分かることはあるんだけど、「なんかうまくいかない」ようなもどかしさがあるのかな?とも思いました。
というわけで、
どうしたらそこから抜けて、適度な距離感で人間関係をうまく構築できるようになれるか、
一緒に考えていきましょう。
◆「素を見られるのが怖い」のは、なぜ?
りんごさんのお話から、触れてみたい点がいくつかありました。
まず一つ目は、
「自分の素を見られるのが怖い」ということでしたが、
自分の素を見られると、どんなことが起こってしまいそうなのでしょう?
なぜ、素を見られるのが怖いのでしょう?
例えば、
私には何の中身も価値もないことがバレたら、相手は幻滅してしまう、とか?
あるいは、
私がこんなにひどい人間であることがバレたら、もうここにはいられなくなってしまう、とか?
あるいは、
なんか知らんけど、超絶恥ずかしい、見られたら溶けて人間ではなくなってしまう、とか?
りんごさんの中で、何かしら、
「○○になってしまうから、人に近づいてはいけない」のような危険信号が点滅し、
それを「怖さ」として感じていらっしゃるんだと思うんですね。
なので、その「怖さ」の正体をまずは理解してあげたいなと思いました。
で、そうすると、今度はその怖さを解消することもできるようになります。
「私には何の中身も価値もない」、「私はこんなに酷い人間」ってほんと?なんでそう思うようになったんでしょうね?
「超絶恥ずかしい」のだとしたら、もしかするとだいぶセクシュアリティが豊かなのかもしれませんね?
みたいに、怖さの根っこにある感情をさらに掘り下げていきます。
そして、
「中身も価値もない」「酷い人間」て、実は思い込みだったらしい、
だから怖がる必要もなかったらしい、とか、
そんなに豊かなセクシュアリティがあるなら、それを楽しく開くことが許可できると、
すごく自由になれるし、コミュニケーションの取り方も変わってくるかも、
みたいにして進めていくこともできそうです。
すると、「怖さ」を感じる必要もなくなり、
その時々で、ご自分が心地良い距離感を、冷静に作る・選ぶこともできやすくなっていくのでは、と思います。
ちなみに、
怖さの根っこにある感情は、子供の頃の体験が元になっていることも多いです。
両親やきょうだいなどの家族の中での体験とか、学校生活での体験とかが関わることは多いですね。
なので、このあたりを棚卸ししてみるのもとてもおすすめです。
◆自分と相手の感情の区別がつかなくなることについて。
それから次は、
自分と相手の感情の区別がつかなくなることについて。
りんごさん、すごく優しくて、繊細な感性をお持ちなのだろうなと思いました。
きっと、相手の感情を、まるで自分事のように感じ取ってあげられてしまうんですね。
上でお話した洞察力と同じで、これもりんごさんの素晴らしい「才能」なのですが、
区別がつかなくて混乱した状態のままだと、やはりちょっと大変かもしれません。
というわけで、
まず、日常生活で意識できることとしてりんごさんにおすすめしたいことが一つあります。
それは、
「私は並外れて、他人の感情が分かってしまう才能があるらしい」
という「自覚」を持つことです。
「才能」と呼べるほどに鋭く繊細な感性をお持ちなので、
分かってあげようとしなくても、無意識に、手に取るように分かっちゃう。
私は、そういうことができちゃう能力があるらしい。
(そしてそれは、みんなができることじゃないらしい。)
と、まずは自分で知ってあげるんですね。
すると、
次にまた自分と相手の感情の区別がつかなくなった時、
あぁ、私は今、この才能をフルに発揮しているところなんだな、
と自覚しやすくなります。
そうすることで、
意識を「相手の感情」から、「自分自身」に戻し、地に足をつけやすくなる
と思うのですね。
これができるようになるだけでも、ずいぶん楽になるのではないかな?と思います。
そしてさらにここで、
じゃ、私が今感じてるのって、どんな感情だろう?
と思いを馳せられるようになると、
自分と相手の感情の区別がさらにつきやすくなります。
まずは、そんなところを目指してみるのはどうかな?とご提案してみました。
◆「境界線」について。
上では、「自分と相手の感情の区別がつかなくなる」ことについて、
日常でできることのお話をしましたが、
最後に、「境界線があいまいなのかも」ということにも絡めて、
ご両親(特にお母さん?)との関係についてもお聞きしてみたいなと思いました。
人との境界線があいまいになる背景として、一般的に良くあることで、
過干渉な親
などの存在があったりします。
過干渉な親のもとでは、
自分の好き嫌いなどの感情や意見などが、親のそれによって上書きされることが多いです。
すると、文字通り、自分と親との境界線があいまいになり、
自分が感じていること、考えていることが、
本当に自分のものなのか、親のものなのかが分からなくなったりするんですね。
また、過干渉な親との関係の中では、感情だけでなく物理的にも、
なぜか自分の部屋に勝手に入ってこられるなど、自分の領域を踏み荒らされて傷つくようなこともあります。
すると、人と距離が近づいたときに、
自分の領域が土足で踏み荒らされるような、自分の感情が乗っ取られるような、
そんな「怖さ」「抵抗感」を感じることもあります。
もし、その辺もありそうでしたら、これもやはり整理してみるのもおすすめです。
そこに残っている感情の整理が進むほどに、今の人間関係や距離感が楽になっていくのでは、と思います。
◆ゆっくり行きましょう。
たくさん書いてしまいました!けれども、
りんごさんが、ここから取り組んでみようかな♪と思うところから、
ご自分のペースでいきましょう。
怖さの正体となっている感情を見極めたりとか、
古い記憶を整理して、新たに快適な心の使い方を見つけていくといったことは、
カウンセラーが得意(で、大好き)なところでもありますので、
もし良かったらいつでもお話聞かせてくださいね♡
(私のセッション情報は、こちらでご確認いただけます。)
りんごさんが、りんごさんらしく、自然体で快適な人間関係や距離感を作っていけますように、心より応援しております。
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
◆今日の一枚。

上下反転した写真。


