今回は、
休むのが「怖い」と感じる頑張り屋さんに試してほしい3つのこと
というタイトルにしました。
まず、そもそも頑張り屋さんがなぜ頑張り屋さんなのかと言うと、
「休みなく頑張り続けるから」、ですよね。
じゃ、なんで休みなく頑張り続けるのかと言うと、
「休むのが怖いから」、ですね。
じゃ、なんで休むのが怖いのでしょう?
頑張っているとき、何かしらの成果を出しているとき、何か生産性のあることをしているときは、人は自分に価値があると思いやすいです。
「成果」「結果」は価値として見えやすいので、学校生活でも社会生活でも表彰されたり評価の対象となりやすいですよね。
頑張り屋さんはこういう分かりやすい結果を出すことが得意だし、いつもそれを求められてきたので、そこに自分の存在をかけてきたようなところもあります。
逆に、だらだらと怠けているときは、自分は何の役にも立たない邪魔者のような気がして、そんな自分に価値があるようには思えません。
「勤勉」というのは私たちの骨まで染み込んだ価値観だと思います。「働かざる者食うべからず」は、この価値観を端的に表していますね。
なので、どんなに疲れていても、疲労がたまってイライラしていても、身体も心ももはや言うことを聞かなくても、休むことを自分に許すことができないんですよね。
だって、目に見える形で成果や結果を出すことができない自分は、存在してはいけないんですもの。
こんな風に、頑張り屋さんは、休めません。休むことを自分に許せません。
でも、私のメルマガを読んでくださっているということは、本当は休みたい、もう頑張れない、んですよね?でも、その勇気が出ない、んですよね?
今回は、そんな、本当は休みたいのに休むのが「怖い」と感じる頑張り屋さんに試してほしいことを3つ、まとめてみました。
まず一つ目。
「働かざる者食うべからず」。成果を出さなければ生きていてはいけない。ここでいう「労働」とか「成果」って、人に見られ評価されることが前提ですよね。
このように、他人からの評価に自分の価値判断を依存することを、いつまで続けたいですか?
すぐに答えが出なくても良いので、この質問の答えをちょっと考えてみてください。
今まで、頑張りとか仕事の成果を評価されることに依存してきた度合いが強いほど、「他人以外に何・誰が価値の判断をするの??」状態になるかと思います。
「他人以外」というのは、「自分自身」が自分に価値を見るということですね。頑張っている自分も、ぐだぐだな自分も、等しく価値があって存在して良い、と自分で思える状態です。
だって実際、どんな自分にも価値があるのですから。これは頑張り屋さんがどんなに異議を唱えても揺るがない真実です。
え、何それ恥ずかしい、独りよがり、頭悪い、お花畑また出た、その他いろいろ、という感じでしょうか?笑
どちらも自分で選んで良いんですよね。
他人とか社会が自分に価値を見てくれるかどうかに振り回されながら頑張り続けるのか、自分で自分に価値を見て頑張ることも頑張らないことも自分で決めるのか。
「選んで良いなら、私はどっちにしたいかなぁ…」と、まずはぼんやりと思いを巡らせてみてください。
それから2つ目。
自分にとって、一番生産性がなくて「ただ楽しいだけ」のことをやる時間を作る。日常の中に取り入れ続けてみる。これをやってみてください。
ただ「楽しい」だけのことって、もちろん結果的に仕事につながることもたくさんありますが、まずは仕事やお金になるかどうかは一度無視して、「楽しいかどうか」に感覚を研ぎ澄ませてみてください。
これまで「正しいかどうか」「価値があるかどうか」が行動を選ぶ判断基準だった頑張り屋さんにとっては、「楽しいかどうか」って良く分からないことも多いと思います。
なので、練習も結構いると思いますので、そのつもりでやってみてくださいね。
そしてこれは、1つ目の質問を日々頭の片隅に入れつつ同時にやってほしいです。
というのは、自分にとって「楽しい」とか「好き」なことを純粋に楽しめるようになればなるほど、自分で自分に価値を見ることもできやすくなるからなのです。
そうやって、自分でも自分の価値が感じられるようになれば、1つ目の質問の「選ぶ」こともしやすくなりますよね。
(ちなみにもう一つ言うと、「楽しい」「好き」の延長線上に繋がってくるお仕事って、無理やり頑張って働いていた時の成果をかるーく越えたりします。なので、そんな下心(笑)も持ちつつ「楽しさ」を掘り下げてみてください。)
そして最後の3つ目。
楽しいことばかりして生産性のない自分も、実はどれだけ愛されているか思い知る!笑
2つ目で、自分の「楽しい」「好き」に忠実に行動してみることを提案しました。
それが自分で自分に価値を見ることにも繋がるとお話ししましたが、この3つ目は、自分だけでなく周りの人たちもそんな自分に価値を見てくれていることを思い知り、ますます「そっかー、頑張ってる自分もそうでもない自分も、どっちでも良いんだー!」と思えるようになっちゃうステップです。
旦那さん、奥さん、彼氏さん、彼女さん、お子さん、お友達など、周りの人たちは、「頑張ってるあなた」ではなくて「ただのあなた」が好きなはず。そして、「楽しいことを楽しそうにやって幸せそうにしてるあなた」のことはもっと好きで、そんなあなたを見るのはもっと幸せなはず(もちろんケースバイケース、ではありますけどね)。
もしかしたら今までそれを信じてこなかったのかもしれません。でも、これもまた真実なのです。あとはそれを受け入れるだけです。
もちろん、「何もしてなくても、そのままのあなたでいいよ」なんてドラマみたいにちょうど良い台詞を言ってくれることはあまりないかもしれません。
なので、「そのままでも愛されてる」センサーをちょっと磨く必要は出てきます。今まで信じてこなかったならなおさらです。
ちょっとした優しさ、心遣い、相手の器に気付いていきましょう。さらには、受け取ったことを「うれしい」「ありがとう」「私も大好き」などの言葉で相手にちゃんと表現します。そこまでできて、「愛されていることを思い知る」「愛情を受け取る」ことが完結します。
んー、なんて抵抗感満載のエクササイズ笑
でもこういう「楽しさ」とか「愛されてることを受け取る」というのは、「豊かさ」に直結するんですよね。自分をこき使って達成する成果ではなく、どこからともなくやってきて、ふわっと包み込んでくれるような幸せな豊かさです。
今回は、休むのが「怖い」と感じる頑張り屋さんに、これを是非感じて&受け取ってほしいな、そして休むことを自分に許せるようになってほしいなと思いながら書いてみました。
3つのこと、是非試してみてください。
参考になればうれしいです。
*
閑話休題。
オランダは、カフェ・レストランなどの閉鎖期間が4月末まで延長されました。
なるべく出歩かないこと、3名以上の集まりは禁止、など、家に引き籠る生活が続いています。
そして、そういう時に限ってそれはそれは美しい快晴が続くこの矛盾!笑
自分がコロナにかからないように健康&衛生管理を続けつつ、早く外に出て日差しが楽しめるようになりますようにと願うばかりです。
写真は去年3月末頃の桜です。今年は暖冬だったため、既に散り始めているようです。