「相手の課題」は相手にお返しする。

今日は、

自分と相手の課題を分ける

というお話をしようと思いました。

 

例えば、パートナーの機嫌が悪いとします。

するとつい、

私、何か悪いこと言ったっけ?
お酒かおつまみか何かを出せばいいかな?
何もせず機嫌が直るまで息をひそめておいた方が良いかな?

のように、相手のご機嫌に合わせて行動を調節したりします。

また、ご機嫌を損ねないように日頃から気を遣っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

ここで何が起こっているかというと、

「パートナーのご機嫌」という、「パートナー自身の課題」を、「自分の課題」のように感じて、自分がその責任を取ろうとしている

ような状態になっています。

パートナーの課題と自分の課題の境界線がなく、ごちゃ混ぜになっているんですね。

 

それから例えば、

本当はこんなお洒落をしたり、こんなお金の使い方をしてみたいんだけど、

パートナーに何を言われるか分からないから、
お母さんに何を言われるか分からないから、
過去にお母さんにダメ出しされてきたから、
ご近所さんや職場の同僚にどう思われるか分からないから、

辞めておこうかな、なんて諦めたりするとします。

ある意味これも、相手のご機嫌取りをしている感じかもしれません。

 

ここでも、

相手がどう思うか、という「相手の課題」を、自分がどうにかしてあげるべきことのように感じて、責任を取ろうとしている

ような状態になっています。

 

こういうことって、本当に良くあります。

やっぱり皆さん優しいので、相手の課題を自分事として引き受けてあげてしまうんですよね。

で、パートナーのご機嫌を上手にとってあげたり、お母さんとか同僚さんとかが嫌わない程度のお洒落やお金の使い方を器用にやってあげることも、できてしまうのです。

 

こうやって、相手の課題を引き受けて解決してあげていると、相手はどうしてもそれに依存するようになります

本人が、自分で自分のご機嫌を取らなくても、

上手に立ち回って自分のご機嫌を取ってもらえたり、自分が嫌わないでいられる程度のお洒落などに都合よく止めてもらえますのでね。

そうやって、相手のご機嫌が私にかかっているような状態がどんどん強化されていき、自分の負担がどんどん増えていく、という悪循環なのです。

 

では、ここから抜けていくためにはどうすれば?ですけれども。

今回お話したいのは、

「相手の課題」は相手にお返しする

ということです。

 

私は、あなたの課題は引き受けません。あなたにお返しします。

私は、あなたが自分のご機嫌を自分で整えられるくらい成熟した人だということを信頼しています。

私は、あなたが自分の嫉妬心や、いちゃもんをつけたくなってしまう気持ちと向き合うことができる人だということを信頼しています。

もし今できないとしたら、これからできるようになれると信頼します。

ということですね。

 

これ、イメージの中で実際に「お返し」してあげるもの良いです。

今、引き受けてあげている「相手の課題」を手の上にイメージし、それを相手に差し出してお返しするんですね。

例えば、パートナーの機嫌が悪い時にこのイメージを自分の中でやってみると、それだけでも気持ちが楽になったりします。

また、お母さんから何かいちゃもんをつけられた時に、このイメージを何度もやってみるのもおすすめです。

 

でも。

ここまで読んでいただいて、

「なんかそれ、すごく冷たい人みたいじゃない?」

と感じている方も多いかと思います。

やっぱり、優しい!んですよね!だからこそ、今までいろんな人の課題を引き受けてあげてきたわけですし。

 

そんな時の考え方を書こうと思ったのですが、ちょっと長くなってきたのでまた次回に書いてみますね!

 

ひとまず今日のところは、

あなたの課題はあなたのもの。私は私の課題に集中します。

と、ちょっと呟いてみてください。アファメーションにしてみても良いですね。

 

GW明けでまた日常が始まりますが、どうぞ無理なさいませんように。

そんな時も、どんどん頑張って周りのみんなの課題を引き受けてあげちゃうくらい、優しく能力の高い頑張り屋さんが、

その優しさや高い能力を自分にも使えるようになりますように。

いつも応援しています。

閑話休題。

鳥のオブジェの口先に、こいのぼり。