今、皆さんには、心の中の一部をいつも占領している、許せない「あの人」の存在はあるでしょうか?
あの時あの人に言われたあのことがどうしても頭にこびりついて離れない
あの人のためにたくさんの我慢や犠牲をしてきたのに、あの人がそれを理解することはない
そう思うと、あの人を許せる気がしない。
これも、頑張り屋さん女性の「あるある」じゃないかと思うんですよね。
地味に心の体力を奪われるので、もういい加減どうにかしたい。
何とかして忘れようと頑張っているけど、忘れようとすればするほど、心にあの時の思いが刻み込まれていく気がする。
でも同時に、
こんなの普通の人はとっくに流せていることなんだろうに、
こんな風にずっとネガティブな思いを握りしめている自分もなんだか情けなくて…
そんな感じでしょうか。
じゃ、どうすればそこを抜けていくことができるでしょう?
考え方はいろいろあるのですが、自分に厳しい頑張り屋さんに特に大切と思うことがあります。
それは、
誰かが許せない自分を、責めないであげてください
ということです。
あの人が許せないと思っている時、私たちはもれなく「そんなことじゃいけないのに」と自分を責めています。
ということは、その時私たちは、
- 許せないあの人へのモヤモヤした思いで苦しみ、
- そんな自分が許せないので自分を責めて苦しみ、
と、二重に苦しんでいるのです。
それでは自分が可哀そう、と思いませんか?
なので、あの人が許せないという思いに縛られて身動きが取れないように感じるときは、
まずは、そう感じている自分を許してあげましょう。
モヤモヤしてしまう出来事があったんです。許せない出来事があったんです。
許せない、と思って当然で、それは責めるべきことではないのです。
そして、そんな自分に寄り添ってあげます。
「そりゃそうだ、許せなくて当然だよ」
「それくらい腹の立つことを言われたんだもんね。されたんだもんね」
「そりゃ頭にくるよね」
そう自分に言ってあげながら、許せないと感じている自分自身をそのまま受け止めてあげましょう。
相手への苦い思いを整理していくのは、その後で充分です。
まずは、自分。
頑張り屋さんの皆さんの、新しいスローガンとして提案したい今日この頃です。
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閑話休題。
夜の運河に街灯りが映えます。