こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。
お母さんから過去に言われた
「あんたは○○だ」
という言葉は、信じられないほど強力に私たちを縛っていることがあります。
ワークショップのテーマによっては、例として出すことがある私の話ですが、
私は母に
「あんたは鈍感だ」
と言われたことを、ずーっと気に病んでいたんですね。
お母さんが「鈍感だ」と言ったんだから、私は鈍感で、頭が悪い人間であるに違いない。
私が鈍感でないはずが、ない。
だって、お母さんは絶対に正しいはずだから。
と、まるで母の言葉が「唯一の正解」であるかのように信じてきたのです。
まるで、自分について完璧に知っているのは母の方で、私には自分を正しく評価する能力はない、かのように、
母の言葉を忠実に信じていたのですね。
なので、
「お母さんは私のことを鈍感だと思うのかぁ。ま、違うけどね?」
と思ってみることは、選択肢に入らなかったんですよね。
そして、
「お母さんは絶対正しい。だから、お母さんが『鈍感だ』と言うなら、私は鈍感なんだ」という前提があるので、
そこでは、
いつも絶対に正しいお母さんが、その言葉を撤回してくれなければ、私は「鈍感」なまま
ということになります。
で、私はずっと、
「どうしてお母さんはそんな酷いことを言うの?酷いよ!私は傷ついたんだよ?」
と反発も感じていたわけですが、これはつまり、
「その言葉を撤回してよ!(じゃないと、私はいつまでも鈍感なままで、惨めなままじゃん!)」と求めている声、
でもあったんですね。
私の場合は、「鈍感」というのが一つの例ですが(他にも「変な顔」とか「文章が下手」とか、まーいろいろ言われましたけれども)、
皆さんの中にも、お母さんから言われた「あんたは○○だ」という言葉を、
意外と大事に握りしめていたりする方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
「あんたは我儘だ」なんてのは恐らく鉄板ですね。
それから、
「あんたは可愛くない」とか、
「あんたは足が太い」とか、
まぁ、私たちを縛る「お母さんの言葉」というのは枚挙に暇がありません。
で、例えばセッションだと、
その言葉で傷ついた経験を癒し、そこに隠れている、その方の才能とか魅力を見つけることで
(見つかるんですよ。というか、それに気づかせてくれるのがこういう経験、でもあります)、
その傷ついた体験を、自分をバージョンアップする気づきに変えていったり、
そんなお母さんを許し、そこで傷ついた自分を許せる自分になっていったり、
なんてことをしたりもします。
が、この記事では、一つ、とてもシンプルな考え方を。
それは、
お母さんの言葉を、自分の人生の真実にする必要は、ないんですよ
ということです。
お母さんの言葉は、
そんな言葉を娘にぶつけるしかなかった「当時のお母さんの事情」について教えてくれるものであって、
「あなたがどんな人か」を教えてくれる言葉、ではない、のです。
「お母さんの言葉」で自分を定義する必要はなく、自分で自分を定義して、良いのです。
お母さんに「あんたは鈍感だ」と言われとしても、
「いや、私、いろいろ気づけるし、鈍感じゃないけどね♪」と自分で思ってあげていいのです。
「あんたは我儘だ」と言われたとしても、
「私は自由の価値を良く知ってるってことなんだけどね♪」と自分で思ってあげていいのです。
「あんたは可愛くない」と言われたとしても、
「いや、私、相当美人で可愛いけどね♡」と自分で思ってあげていいのです。
そうやって、お母さんの言葉から、自分を自由にしてあげて、良いのです。
…と、そんな風に聞くと、どんな感じがするでしょうか?
もし、
そっかぁ、いいのか!
と、気分が爽やかに晴れ渡るようでしたら、
ここからはもう、どんどん自分で自分を定義し直してあげてください。
どんどん、お母さんのあの言葉、この言葉から自由になっていってください。
それから、もし、
そんなこと、到底思えない
そう思ってみてもいいけど、何だかお母さんに申し訳ない気がする
といった感覚があるとしたら。
それは、「癒着」なんて言ったりもしますが、
お母さんとの心の距離が、だいぶ近い(というか、ほとんどくっついている)のかもしれません。
今も、意識しない心の中の部分で、「対等な大人同士」ではなく、「母親と小さな娘」のまま、の部分が意外とありそうです。
そして、反発も感じるけれど、そんなお母さんが、やっぱりとても大事、なんですよね。
大事なお母さんの言葉だからこそ、どんな酷い言葉でも、無下にできない気がしたりするのです。
やっぱりそこにはたくさんの愛情がある、んですよね。
そんな時は、まずは、
それくらい、「お母さん」を尊重してあげたい自分もいるのかも
と、気づいてあげると良いかな、と思います。
反発はあっても、でも、尊重もしたい、その葛藤が苦しいんですよね。
それに気づいて、自分の現在地を知ってあげるだけでも、ちょっと気分が落ち着くのではないかと思います。
そして、
もういい加減、そんな母の言葉や母との過去からは自由になる!
母と、本当の意味で大人同士の関係を作る!
という時は、
もし良かったら、お話聞かせてくださいね!
カウンセラーとして、同士(笑)として、みっちりお手伝いさせていただきます☆
ご一緒に、尊重しながらもお互い自由でいられる、そんなお母さんとの関係を作っていきましょう。
いつも、応援しています。
*
閑話休題。
白鳥が偵察中。