こんにちは、オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
母への怒り、コンプレックス(容姿、能力、異性・同性)、自分が分からず自信皆無。
全てから逃げてアメリカ⇒トルコ⇒オランダを流れ歩いた、早稲田女(ワセジョ)でエリートになり損ねた元ベリーダンサーのカウンセラーが、
「本気でわたしの人生を取り戻す」カウンセリングをお届けしています。
頑張り屋さん女性とくれば、「母」、というくらい、
お母さんとの関係でいろんな苦労をされている女性はたくさんいらっしゃいます。
が、今回は、そんな「母」の陰に隠れがち(?)な
妹に対して意識的・無意識的に横暴な「姉」による「妹」の苦労
について書いてみます。
と言っても、これもそれぞれの家庭に特有のお話があるので、なかなか一般論としてお話しできないのですが、
例えば、
いつも姉にマウンティングされてきて、大人になっても全然自信がつかない
なぜかいつも除け者扱いされていて、家族の中に居場所がない
なんていうお話は、本当に良く聞きます。
なんで私にはそんな酷いことが言えるの?
妹だったら何を言ってもいいの?
年下だからってバカにしないでよ!
私、そんなに「できない」の?「ダメ」なの?
どうして私だけ仲間はずれにするの?
私はこの家族にいちゃいけないの?
なんで私はこんな目に遭わないといけないの?
いろいろ、ありますよね。
母親というのも娘にとってはいい加減厄介な存在ですが、
姉というのも相当ムカつく存在だったりするんですよね!
で、その、ムカつく姉、ですが。
一応、姉側の、一般的によくある事情の方もお話しすると、
姉は姉で、妹が家族の中に登場してきたことで、たくさんの葛藤を感じます。
これまで自分中心に回っていて「完璧」であったはずの世界の中に、突然ニューフェイスがやってきて、
今まで自分に注がれていたほとんど全ての注目を奪われてしまうのです。
子供にとっては、その衝撃は、大げさでなく命に係わるような恐怖ともなり得ます。
すると、姉としては、あの手この手で自分の世界を守り、自分の居場所を守り、自分の存在価値を確認しようとします。
それが、そりゃもう「横暴で理不尽な姉」を作り出すんですね。
(特に2~3歳くらいまでの年の差だとこの傾向も強いですが、それ以上の年の差でももちろんあり得ます。)
子供時代の何歳かの違いは、やっぱりとても大きいです。
妹にしてみれば、生まれた瞬間から自分の何歳か上に、「姉」という、力では圧倒的に敵わない存在がいて、
何だか知らないけど目の敵にしてくるわけです(お互いそんな風に意識しているかは別として)。
それは妹にとっても恐怖だし、もう迷惑極まりないし、しんどい、ですよね。
で、ここで、
そんな姉の存在も我関せず、みたいな超マイペースを貫ける妹なら、
そこまで苦労はしないでしょう。
そんな姉に苦しむのは、
「こんな酷い人は、姉ではなく赤の他人です」とは言えない、やっぱりとても優しい妹、なんですよね。
そんな理不尽な思いをしても、「姉に対してネガティブな思いを持ってしまう自分が悪いのだ」と思ってしまう、とても優しい妹、なのです。
そして同時に、
時には姉のご機嫌取りをし、時には自分の居場所を姉に譲るなどして、
姉の横暴を正面から受け止め、理不尽を生き延びるキャパがある妹、でもあります。
つまり、その苦労は、その器の大きさゆえ、とも言えるのです。
この価値は是非受け取っていただきたいところ、ですよ!
(ちなみにこれは、姉妹だけでなく、親子でも夫婦でもどんな関係でも言えます。
キャパが大きいからこそ、難しい相手や問題を引き受けることができてしまう、んですね。)
ただ実際問題、
そんな姉の暴言や仕打ちを受け止め続け、それに怒りを感じる自分を責め続ければ、
健康な自己肯定感を育むのは、どうしても難しくなってしまいますよね。
そうやって、大人になっても生き辛さを持ち続けている優しい妹さんは本当にたくさんいらっしゃいます。
で。
じゃ、どうやってそこから抜け出すか、です。
王道はやはり、
当時から今に至るまで、心に残っているいろんな感情、わだかまりなどを癒して解消し、
「過去」を「過去」として「完了」させ、「今」から「未来」に目を向けられるようになることです。
それは、姉にわだかまりを持っている自分を許し、姉を許せるようになり、姉から自由になることでもあります。
また、明確に力に差のあった「子供」時代を終わらせ、姉と対等な「大人」同士になっていくことでもあります。
セッションで典型的にお手伝いしていることですね。
それから、自分でできる初めの一歩としては、
やっぱりいつもの、紙に書き出すのはおすすめです。
いろんなネガティブな思いのたけを書き出して(紙の上に吐き出して)、まずはすっきりすることを目指すんですね。
また、
いろんなわだかまりはひとまず横に置いておいて、
今、自分の価値を見つけて受け取り、そこから自己肯定感を育て直していく
というのもとてもおすすめです。
このあたりの自分でできる方法としては、最近ではいろんな方がいろいろ発信しているので、
そんな中から色々試して、自分が一番やりやすい方法を見つけるのが一番効果も感じやすいですが、
「自分褒め日記」などは定番中の定番ですね。
また、
今自分が持っている視点だけでは気づくことのできない、自分の価値や魅力や才能をじゃんじゃん見つけていきましょう♪
というのが、現在募集中のこのワークショップです。
↓
⇒【魅力と才能を受け取り自己肯定感をUPするワークショップ】リターンズ!
(終了しました。ご参加ありがとうございました。)
姉には散々いろんなことを言われて自信なんか全然ないけど、でも、
実は私にも素敵なところっていろいろあるらしい、と、知っていただくワークショップ
なので、
良かったら是非、がっつり利用していただいて、お姉さんとの葛藤を卒業していく糧にしていただけたら良いな、と思っています。
どんなにこじれた関係でも、
どんなに姉(相手)を許せないと思っても(そして、その自分も許せないと思っても)、
どんなに今の状態が苦しくて、でもそこから抜け出す道が見えずに絶望していても、
それでも、そこから抜け出していくことは、できます。
まずは、私はこの状態を終わりにする、と決めましょう。
そして、そのためにできること、必要なことを、一つずつやっていきましょう。
何をどうすれば良いのか分からなければ、さくっと助けを求めましょう。
決めて、行動する方は、必ず変容を起こせますよ!
あなたがお姉さんとの間に、心穏やかな大人同士の関係を新たに作っていけますように。
いつも、応援しています。
*
閑話休題。
建物の屋根に、牛(のオブジェ)!