「器が大きい」人ってどんな人?

今回は、

「器が大きい」人ってどんな人?

というタイトルにしました。

 

器が大きい人、って憧れます。器が大きいというのは、だいたいはどんな人にも褒め言葉ですよね。

というわけで、今回はこの「器が大きい」人って実際どんな人なんでしょうね?という話をしてみようと思いました。

 

一般的に「器が大きい」と言って思い浮かべるのは、

  • 気前が良い、けちけちしてない
  • 人のミスに寛容
  • 自分の非を認められる
  • 怒らない
  • 謙虚
  • 人の話をよく聞く

などなどかな?と思います。

なので、自己啓発系のテキストでは「こういう人を目指しましょう!」とアドバイスされることが多いですね。

どんどん目指してしまいましょう。

目指して、そんな器の大きな自分になっていけたら、そうやって自分を変えることができた自分をとても誇りに思えるし、「また大人の階段上っちゃった♪」と自分を褒められる気もしますよね。

 

で、日ごろから善き人間であろうとしゃかりきに頑張っている頑張り屋さんの皆さんは、多分こういうことも既に飽きるほど頑張ってこられていると思うんですよね。

で、その努力の甲斐あって、「あなたは器が大きい人だ」と褒められることも実際多いのでは?と思います。

 

でも、じゃ、そう褒められているご本人はどう感じているのかな、というと。

「いや、実は全然そんなことないのよ、頑張って謙虚でいたり気前良くあろうとしてるけど、内心イライラすることも多いし…」

と思ったりすることも多いのではないでしょうか?

謙虚にそう思っているというより、本当の意味での器の大きさには到達していない、と、どこかとても冷静に自分を眺めて「知っている」感じではないかなと思います。

そうやって冷静に自分を眺められることもまた、器の大きさでもあるとも思うのですけれどね!

 

こんな風に、頑張って器の大きい人間であろうとしているけど、本当の意味ではそんな器の大きな人間にはなりきれていない気がする時、何が起こっているのかというと、

行動と心が乖離している

んですよね。

器の大きい人間であろうと行動面で努力している、けれど、

心の中ではその行動にピュアな喜びを感じていない、感じ。

これでは、せっかくの善き行いをしている自分にちぐはぐ感が出てしまっても仕方ありません。

 

ではなぜその行動に喜びを感じないのでしょう?

それは、自分の心を満たす前に行動を始めているから

です。

 

自分に充分与える前に、他人に気前よく、けちけちしないように努力するから、内心損したように感じます。

自分のミスを大らかに認める前に、他人のミスを認めようとするから、内心イライラを感じます。

本当は怒りを感じているのにそれを悪いものと無視して抑え込んでいるから、怒らないでいることに無理が出ます。

自分の成果や頑張りを自分で過小評価しているから、謙虚であることが空しくなります。

自分の「聞いてほしい」という気持ちを無視して人の話ばかり聞いているから、苦しくなります。

 

自分を満たす前に人に与え始めてしまうので(それもまた頑張り屋さんの健気で可愛いところなのですが)、満たされていない心が疼いてしまうのです。

満たされていない心が疼いて「不満」や「犠牲感」を感じながら「善い行い」をしている時(つまり、「こんなにやってるのに!きー!」と思っている時)、せっかくの行いを「善い」ものだと自分で思うことはなかなかできないですよね。

むしろ、「こんな不満を感じながら行動している私は、なんて器が小さい人間なんだ…」と思ってしまいます。

もったいないことです。

 

ということは。

本当の意味で器の大きな人間であるには、まずは自分をハッピーに満たすのがとても大事な前提条件になります。

自分が満たされた状態で無理なく出てくる善き行いは、自分にとっても自然なので不満や犠牲感には繋がらず、自分でもその行いが「良い」ものだと思えます。

その背景にはゆったりした「余裕」が生まれます。

すると、結果として周りにも、そういう余裕な行いが自然とできる器の大きさが伝わっていくものです。

そして、「あなたのような器の大きな人間になりたい」と言われたとき、自然と「そう言ってもらえて嬉しい」と返事ができるようにもなるのです。

 

自分を満たすことは正義です。

器の大きい人とは、自分を満たす方法を知っている人です。満たされた自分が周囲にどれだけ素晴らしい価値を提供できるか知っている人です。

まずは自分をひたひたに満たすことから始めましょう。

すると、もともと大きな器を持った皆さんは、どんどんその大きさを幸せな方法で発揮できるようになっていきますよ♪

 

参考になればうれしいです。

閑話休題。

これは夜の10時ごろの写真です。日が長いのでこんな時間までうっすら明るく、夕方の散歩も楽しめます。

オランダも少しずつ、これまでの規制措置が緩和されてきています。感染の第2波のリスクはありますが、少しずつ活気が戻るのは嬉しいですね。