母との癒着が切れると思ったら、今度は自分で引き留めてしまいそうです。

母との癒着に気づき、アファメーションなど取り組んだら、
母から「家を出る」との申し出が。

でも今度は自分が寂しくて、自ら母を引き留めてしまいそうです。

 

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。

 

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に
寄せられたご相談にお返事します。

その寂しさや痛みは、順調に進んでいるからこそ、かもしれません。

ご自身が自由で幸せな姿をビジョンにして、さらに進んでいきましょう。

 

◆ご相談:「母との癒着について」

母との癒着について

はじめまして。今年根本先生デビューをした田舎住まいのアラフォー未婚女性です。
母との癒着について相談させていただきたいです。よろしくお願いします。

私は亡くなったDV父、今は疎遠な弟2人、そして熟年で夜逃げした母を持つ虎の穴育ちです。真面目、いい子、優等生をやってきて、心理的に家族を背負ってきた人生でした。大学進学以降10年弱首都圏で生活していましたが、仕事で行き詰まり実家に戻りました。
その後父が亡くなり、7年程前から母を引き取る形で同居しております。家賃だけ折半です(光熱費等は全額私)。物心ついたときから可哀想な母の面倒をみる、という役割をやってきたせいかそれが当たり前になり、母の要求が重く感じて2年程前から家庭内別居の状態になりました。
そこで今年根本先生に出会い、母との癒着を切るべくアファメーションなどを試したところ、母から来月で家を出ていくと言われました。
効果が出たのかも!と思った反面、私の中に子どもの頃できなかった子どもをやらせてほしい、母に母をやってほしいという欲求が激しくあり、身体の一部をもがれるような寂しさ、痛み、罪悪感が出てきました。私は契約社員、母はパートでお互い薄給のため経財的にも同居にメリットはあり、あんなに嫌だと思っていたのに引き留めてしまいそうです。でも引き留めたらまた同じことを繰り返しそうで怖いです。
彼氏も友達も居らず、帰る場所も行く宛もないこんな私に何かアドバイスをいただけないでしょうか。

(雪女さん)

 

雪女さん、こんにちは。

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。

 

雪女さん、

すごくたくさんご自身に向き合って、ご自身の状況を冷静に理解して、アファメーションにもがっつり取り組まれたんですね!

お母さんからお家を出るとのお話が出たのは、まさに雪女さんがご自身にたくさん向き合った成果だと思います。

すごいことです!

 

その一方で、今度はたくさんの寂しさや痛みや罪悪感が出てきて、お母さんを引き留めてしまいそう、とのこと。

結論としては、今のその状態は、たくさん取り組んでこられたからこそ、で、とても順調に進んでいらっしゃる証拠だと思うんですね。

 

そんなところに触れつつ、

これから雪女さんがどんな心の持ち方をすれば、ここまで進めてこられたプロセスを、さらに地に足を進めることができるか、

そして、それを雪女さんご自身の幸せに結びつけることができるか、

ご一緒に考えてまいりましょう。

 

私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡

 

◆とても順調に進んでいる?!~癒着の心理~

さて、雪女さんは、ここまでの取り組みの甲斐あって、

めでたく、お母さんからの「お家を出る」との申し出という変化を作り出したわけですが(とってもおめでとうございます!)、

そこで今度は、たくさんの寂しさや痛みや罪悪感が出てきて、お母さんを引き留めてしまいそう、とのこと。

 

これ、上でも書きましたが、

私は、その寂しさや痛みや罪悪感は、ここまで変化を作ってこられた今だからこそ感じるもので、

それはつまり、雪女さんがとても順調に進んでいらっしゃる証拠ではないかな、

と思うのですね。

 

どういうことかというと。

 

癒着というのは、もちろんとても苦しく不自然な状態ではあるのですが、

実は、まさに雪女さんが感じていらっしゃるような、寂しさや痛みや罪悪感や、子供の頃に叶わなかったいろんなニーズ(欲求)などを接着剤にして、二人がそれは強固にくっついている状態、

離れたいのに申し訳なくて離れられない、とか、離れたらいよいよ欲求が叶わなくなるから実は離れたくない状態、

でもあります。

 

それらの感情という最強の接着剤があるからこそ、

感情面では、その状態が苦しいはずなのに、離れようとするとなぜか身を引き裂かれるようですごく離れ難く感じたり、

(接着剤を無理やり剥がそうとすると痛いですよね、)

物理面でも、経済的なメリットがあって離れない方が良いのでは?と思ったりとか、

そもそもお金が本当になくて離れる選択肢を持てない、なんて状況を作り出したりします。

(実際にはこれも、接着剤の暗示にかかって、自分がその袋小路にはまり込んでいる、ということなのですが。)

 

その意味で、

今、さまざまな痛みが出てきて、お母さんから離れ難く感じていらっしゃる、という雪女さんの状態は、

お母さんが家を出て二人が「離れる」ということが、いよいよ現実になりそうだ、ということが分かったことで、

この接着剤の存在が改めて強く思い出され、それが剥がされ始める痛みを感じている状態、

ではないかなぁ、と思うのですね。

 

そんな感じで、

ここまで雪女さんは、離れるぞ!癒着を切るぞ!と頑張ってこられたと思うのですが、

その成果が出て次が具体的に見えてきたからこそ、改めて、元からそこにあった痛みを意識するようになった、

というステージにいらっしゃるのではないかなぁ、と思ったのでした。

 

つまりその意味で、

今回ご相談くださった状態は、雪女さんが順調に進んでこられたからこその状態、

と考えるのですね。

 

◆癒着は、何度でも手放す。

では、

そうやってここまで順調に進んできていらっしゃる雪女さんが、

このプロセスをさらに進めていくにはどうすれば良いでしょう?

 

まず、意識されると良いのではと思うのは、

「癒着は何度でも手放すもの」

ということです。

 

癒着は、上でお話したような強力な接着剤で強力にくっついた状態です。

そこには、それはたくさんのストーリーや感情が眠っています。

なので、癒着を切るというのは、その接着剤を少しずつ、何回にも分けて溶かし、ていねいに剥がしていく作業なんですね。

つまり、何度でも手放す、のです。

 

それは、場合によっては「こんなに取り組んでるのに、まだ切れない」みたいに感じることもあるかもしれませんが、

今回の雪女さんのお話でも分かる通り、次の手放しが見えてくるのは、一つステップを進めたからこそ、なんですよね。

 

なのでここはぜひ、

「私は、ちゃんと進んでる、だから今度はこれが見えてきたんだ」ということを自信にしながら進まれると良いのでは、

なんて思うのですね。

 

◆たくさんの痛みをていねいに受け止める。

そうやって、「癒着は何度でも手放すもの」という前提を持ちながら、

強力な接着剤、つまりいろんな寂しさや痛みや罪悪感やニーズ(欲求)を癒していきます。

これらの感情を、自分で一つずつ理解し、受け止め、手放していくんですね。

 

これは、やみくもに自分でやろうとすると、むしろ苦しさが増してしまうこともあるので、

最初は特に、カウンセリングも便利に使ってほしいです。

 

私は、こういう感情を解放し癒すためのセラピーもたくさんの方にご提供していますし、

普段はオランダからZOOMでセッションをお届けしていますが、今年は11月に東京で対面セッションも行いますので、

良かったらぜひご検討ください。

(あっ、もう来週には東京にいるのです!)

 

◆未来の「ビジョン」をモチベーションにしながら。

ちなみに、

こういうプロセスは、ただ「癒着を切るぞ~!痛みを手放すぞ~!」と頑張るのも良いのですが、

やはり、その先にどんな自由や幸せが待っているか、という「ビジョン」を持つと、

それがモチベーションになってくれて、さらに前に進みやすくなります。

 

虎の穴育ちで、真面目で良い子の優等生として家族を背負って生きてこられた雪女さんは、

生粋の自立系武闘派女子であることは間違いないわけですが、

ということは、相当のキャパとか大きな器とかエネルギーとかセクシュアリティとか、

そんな宝物もご自身の内側に持っていらっしゃるんですよね。

 

雪女さんが、癒着から自由になり、真面目で良い子の優等生の役割も手放し、

そんな「本来の自分」を存分に開いて、自分の人生を謳歌するとしたら、それはどんな姿でしょう?

めちゃめちゃ色気のある女性でしょうか、
お茶目でいつも楽しいことを見つけてうきうきしている女性でしょうか、
超元気でいろんなところを飛び回っている女性でしょうか?

 

そんな「本来の雪女さん」は、

朝、どんな気持ちを感じながら目覚め、どんな人とどんな時間を過ごし、夜、どんな気持ちで眠りにつくでしょう?

 

そんなところも描き、ビジョンにしながら取り組むと、

癒着を切る作業も、ただの苦しい作業なのではなく、

これからの自由で幸せな人生を作るための通過ポイントとして、肩の力を抜いて取り組めるようになるのでは、

と思うのですね。

 

とはいえ、もしかすると、

今そのビジョンを考えようとしても何も出てこなくてまた絶望する、なんてこともあるかもしれません。

真面目で良い子の優等生として家族を背負う役割にハマっていればいるほど、本来の自分の姿も見失いやすくなりますしね。

なので、最初は何も出てこないことも、実は自然なことです。

 

そんなときは、

その「本来の自分」の姿を掘り起こし、開いていくことも並行してやっていきましょう。

実は癒着を切る作業というのは、自分の本来の姿を見つける作業と言っても良いものです。

(そしてこれまた、私もとても嬉しくお手伝いできる分野でもあります。)

 

そんな感じで、

今、雪女さんが取り組んでいらっしゃるのは、

癒着を切るだけでなく、雪女さんがどんどん本来のご自身らしい生き方を取り戻すプロセス、

と思っていただけたら良いんじゃないかなぁ、と思っているのでした。

 

◆とっても応援しています♡

雪女さんはご相談文で、

彼氏も友達も居らず、帰る場所も行く宛もないこんな私

と書いてくださいましたね。

 

癒着を「切る」「離れる」ということの痛さや寂しさも相まって、

天涯孤独のような感覚になるところもあるのかもしれません。

 

が、

上で、癒着を切るプロセスは、自分の本来の姿を見つけるプロセス、と書きましたが、

そうやって、雪女さんが本来のご自身の姿に戻れば戻るほど、

その本来の自分が出会うべき人たちとのご縁もまた、できてくるものです。

 

なので、

今の寂しさも抜けていけるもの、繋がりは作っていけるもの、ということも、頭の片隅にビジョンとして持ちながら、

焦らず一歩ずつ、進んでまいりましょう。

 

私もとっても応援しておりますし、

お手伝いできることもたくさんありますので、よかったら、お話聞かせてくださいね!

 

ではでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました♡

コバヤシアキコ

 

◆今日の一枚。

(インスタグラムより)

センス抜群のクルマ。

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