
彼が子供を大切にする様子を見ると、
「私の子供時代はあんなにも苦しかったのに」と
気が狂いそうな嫉妬を感じてしまいます。

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に
寄せられたご相談にお返事します。
嫉妬は嫉妬でも、彼の子供への嫉妬というのがまた苦しいですね(涙)
どんな心の持ち方をすればよいか、いろいろ考えてみました。
◆ご相談:「彼の子供に嫉妬」
彼の子供に嫉妬
結婚を前提に1年ほどお付き合いしている彼がいます。
彼はバツイチで離れて暮らしている高校生の娘と中学生の息子がいます。
彼は子供のことをとても大事にしているのですが、私はそれが許せないというか、嫉妬で気が狂いそうなくらい苦しい想いを度々抱いてしまいます。
私自身が子供の頃、幸せな家庭では無かったので余計に嫉妬してしまっているように感じます。
私の子供時代はあんなにも苦しかったのに、彼の子供はどうしてこんなに大切にされているのかと。
ただ、彼の立場に立ったとき、子供を大切に思う気持ちはものすごく良く理解できます。
そりゃあ自分の子供は大事に決まってるよなと。
それでも嫉妬心が拭えません。彼のことはとても尊敬しており、出来ることならこの先も一緒に居たいと思っていますが、自分の嫉妬心とどのように向き合えば良いのかご教授いただきたいです。
どうぞよろしくお願い致します。(めろんさん)
めろんさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
彼の子供への嫉妬、しんどそうですね。
実は、私の彼(パートナー氏で「パ氏さん」と呼んでいます)にも子供が2人いまして、
子供らとパ氏さんに対して、ずいぶんたくさんの葛藤を抱えていたこともあり、
どこかお役に立てればとお返事させていただきたいなと思いました。
私からのお返事では、
- 「子供」時代を癒す
- 「大人」の意識を持つ
という2つのポイントでお話してみましたよ。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
◆彼の子供への嫉妬は、そりゃぁ苦しかろうと思います。
さて、彼の子供たちへの嫉妬、苦しいですよね。
大切な人の子供たちなのだから、シンプルに大切に思える人間でありたいのに、それができない自分への罪悪感やら情けなさも募るし、
その嫉妬心自体も、「気が狂いそうなくらい」と書いてくださっているくらいなので、本当に苦しかろうと思います。
ただ、めろんさんは大人だなと思ったのは、
彼の立場に立ったとき、子供を大切に思う気持ちはものすごく良く理解できます。
そりゃあ自分の子供は大事に決まってるよなと。
と、冷静に彼の立場に思いを馳せ、子を大切にする親の気持ちも理解できることなんですよね。
めろんさんは、成熟した心をお持ちの素敵な女性ですね。
では、めろんさんがこの苦しい嫉妬から抜け、
子供たちの存在にも心が乱れることなく、彼を気持ち良く大切にしながら、二人の関係をさらに深めていくにはどうすれば良いか、
ご一緒に考えてまいりましょう。
◆苦しかった子供時代の思いを受け止め、満たす。
めろんさんは、ご相談文でこんな風に↓書いてくださいました。
私の子供時代はあんなにも苦しかったのに、彼の子供はどうしてこんなに大切にされているのか
彼が子供たちを大切にする様子を見て、自分の子供時代の苦しさが思い出され、
それが嫉妬に繋がっていることがうかがえます。
と、いうことは。
めろんさんがご自身の嫉妬心と向き合うために、まずおすすめしたいのは、
ご自身の子供の頃の満たされなかった想いを受け止め、癒していくこと
です。
本当は甘えたかった思い、寂しさ、分かってほしかった気持ち、いろいろ、たくさん、あったかと思います。
そんな、子供の頃に満たされなかった思いが自分の中にたくさん残っているからこそ、
彼の子供たちが大切にされている様子を見て、当時の自分の満たされなかった想いが刺激され、
嫉妬として感じるんですよね。
なので、ご自身の中にあるそれらの思いを理解し、受け止め、満たされなかった想いを満たしていくのです。
満たすことができればできるほど、刺激されるものもなくなっていくので、
子供たちが彼に大切にされている様子を見ても、嫉妬も感じず、気にならなくなるはずです。
すると、ご自身が楽になるだけでなく、
そんな楽ちんな心が持てることで、彼とのお付き合いにもさらに余裕を持てるようになるかと思います。
ちなみにこれは、セッションでがっつりお手伝いできるところでして、良かったらご検討いただけたら良いなぁと思います。
私は、いろんな記憶や感情を言語化したり整理したり、時にはセラピー的な手法も使いつつ、
それらの記憶や感情を受け止め解消し、癒していくお手伝いも得意でして、
(先日も対面セッションでまさにそんなことをやっていました、)
今回のご相談でもお役に立てる部分はたくさんあるかと思います♡
(そしてもちろん、私自身のパ氏さんと子供たちへの葛藤という体験も、めろんさんのお役に立てる部分もあるかもしれません。)
◆彼と対等な「大人」同士の意識を持つ。
また、もしかすると、もう一つこんなことにも意識を向けてみると良いかも?と思ったのは、
彼と対等な「大人」同士の意識を持つ
ということです。
(もちろん今もちゃんと大人同士でいらっしゃるとは思うのですが、ちょっと順を追ってお話させてくださいね!)
どういうことかというと。
彼の子供たちへの嫉妬を感じている時って、めろんさんがご自身の苦しかった子供時代を思い出している時、と上で書きましたけれども、
これはつまり、めろんさん(の心の一部)が、子供時代にタイムスリップしたような状態、でもあります。
つまり、めろんさんが彼の子供たちに嫉妬を感じている時って、
めろんさん(の心の一部)が、彼と対等な「大人」のポジションではなく、彼の子供たちと同じ「子供」のポジションに入っている、
ということでもあるんですね。
すると、場合によっては、
彼に対して「子供たちより私を大切にしてほしい」みたいなニーズが出てきたり、それが叶わない時に強い不満になったり、
そしてもちろん、そんな風に感じてしまう自分に対しても、強い罪悪感や自己嫌悪などの感情を感じて、自分を強く責めてしまったり、
なんてことも起こり得ます。
すると、彼とのお付き合いになんだかしんどさが出てきてしまったり、なんてことにもなるかもしれません。
もちろん、めろんさんがそうなっているかは分からないですけれども、
心はそんな動きをしたりもする、というお話ですね。
ただ、少なくとも、
パートナーに対して、心(の一部)が、相手と対等な「大人」ではなく「子供」のポジションに入っているのは、
パートナーシップとしてはちょっとバランスが崩れているかも?
と見ることはできるかと思うのですね。
なので、その意味で、
とても尊敬し、これからも一緒にいたい彼との関係をさらに深めるためにも、
私は、彼と対等な「大人」の私で、彼との関係を育んでいる
という意識を持つのはとてもおすすめだと思うのです。
そして実は、
この意識を持つことには、別のメリットもあります。
次でさらにお話しますね。
◆「大人」の意識は、一石二鳥になる?!
その、「別のメリット」です。
実は、この「大人」の部分を意識することは、
上でお話した、子供時代に満たされなかった想いを受け止め満たしていく時にも、とても役立ってくれるのです。
というのは、
「子供」の頃のめろんさんの、いろんな思いを理解し、受け止めていくのは、
まさに、彼の立場や思いにもちゃんと思いを馳せ、理解してあげられるような、
めろんさんの中にある成熟した「大人」の部分の力、なんですね。
なので、
めろんさんご自身が、自分の中の確かに成熟した「大人」の自分に改めて意識を向けることは、
彼との関係のバランスを取ってくれるだけでなく、ご自身の癒しの力にもなるという意味で、
一石二鳥じゃないかしら、と思うのでした。
(ちなみに、この「大人」の意識を持ってパートナーシップに向き合う、という抽象的なことも、
セッションではより具体的に、めろんさんと彼の実際の関係性に合わせて、いろんな切り口からお手伝いできます。
また、「子供」の頃の満たされなかった想いがたくさん残っている状態で「大人」を意識しようとすると、
無理やり「大人」になって、「子供」の頃の思いを思考的・常識的に、「まぁ、仕方なかったよね」みたいにして、
「済んだこと」にしてしまう(癒さず未消化のまま抑え込んでしまう)リスクもあるかと思います。
でもそれでは、癒しも前進もできなくなってしまうので、
このあたりは、めろんさんの心の状態も見極めながら進める必要があるかと思っています。
なので、これまた、もしよかったら、そのあたりも含め、お手伝いさせていただけたら素敵だなぁ、なんて思っているのでした。)
◆とっても応援しています♡
そんなわけで、だいぶ感覚的なお話もたくさんしましたが、お役に立てる部分はあったでしょうか?
パートナーシップって、自分に向き合うチャンスをたくさん与えてくれますね(好むと好まざるとに関わらず(苦笑))。
でもそれが、結果として相手との関係もどんどん育ててくれるんですよね。
とても尊敬でき、この先も一緒にいたいと思えるような素敵な彼と、めろんさんが、
その時々でのテーマを越えながら、さらに関係を深め、育てていかれますよう、
私もとっても応援しております。
お手伝いできることもたくさんありますので、
良かったらお話聞かせてくださいね!
ではでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
◆今日の一枚。

夜道。

