シングルだとバリキャリで稼げるけど、
パートナーができるとキャリアをあっさり手放し、
経済的に依存したくなる。
そんなご相談にお返事しました。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
ご相談:「パートナーが出来ると仕事を辞めたくなるのは何故?」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
パートナーが出来ると仕事を辞めたくなるのは何故?
こんばんは。
私は営業職が長く、彼氏やパートナーがいない時はそこそこお金を稼げるのですが、彼氏が出来ると働く気がなくなります。
そしてせっかく手に入れたキャリアをあっさり手放してしまい、経済的にパートナーに依存したくなります。
そして別れるとまた仕事に振り切って稼ぐを繰り返してます。
一度結婚した前の旦那の時は、私より稼ぎが少なくあまり尊敬出来ず頼りなかったので、この人の時だけは仕事を辞める気にならず仕事への向上心は上がり続け、休日も仕事をして家庭を顧みず寝る為だけに家に帰るような生活でした。この時の年収は1200万円程です。
私自身、雑草のようなたくましい人間だからか付き合う男性は、社会でそれなりに仕事で結果を出せるような人を好み、基本みんなお金持ちでした。元旦那だけ、お金がなかったです。この時は、お金がなくても愛せる人が本当の愛なんじゃないかと思って結婚したものの、私が強くなり過ぎて相手を尊敬できなくなり最後は好きじゃなくなり上手くいきませんでした。
自分より強い男性に何故依存したくなるのでしょうか?
私の父親は経営者で厳しい昔ながらの人でした。田舎に住んでましたが、田舎の中では裕福な生活をさせてもらった方だなと思います。住み込みのお手伝いさんや運転手さんもいたので自分の身の回りのお世話は母またはお手伝いさんが色々してくれました。
子供の頃から父の事は尊敬してましたが、怒られるのが怖く小学校に上がってからは甘えた記憶がありません。
ちなみに、私が中学生の時に父が急逝して、財産トラブルに見舞われ、母子家庭になり逆転した貧しい生活も経験しました。その時の経験から、こんな惨めな思いはしたくない、母みたいに無知だと苦労すると思い、お金を稼ぐ事と生きていく上で必要な知識を得ていく事に対して貪欲になり、雑草のようなたくましさを身につけることが出来たのだと思います。
これは父の前では無力だった私を投影してるのでしょうか?
それとも父に甘えたかった気持ちが、パートナーに転移?してるのでしょうか?
もしくは他の原因がありますか?
これからはせっかく築き上げたものを0からスタートさせるのではなく、パートナーが出来ても仕事を辞めず自立を継続出来る自分でありたいと思っています。
(mikityさん)
mikityさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
強い自立と、強い依存の両極端になってしまう感じ?でしょうか。
私のお返事では、
まずは、強い男性のパートナーができると、経済的に依存したくなってしまうことの背景を考えつつ、
「依存」や「自立」の、さらに先のステージである、
「相互依存」のステージを目指すことをご提案しています。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
ご自身の仮説の「しっくり度」はどんな感じでしょう?
まずは、mikityさんご自身が考えてくださっている仮説から触れてみましょう。
これは父の前では無力だった私を投影してるのでしょうか?
それとも父に甘えたかった気持ちが、パートナーに転移?してるのでしょうか?
これ、それぞれに、ご自身ではしっくりくる感じはありますか?
「理由は分からないけど、なんかそんな感じが自分ではするんだよね」
みたいな感覚があれば、けっこうそれが当たってることが多かったりします。
逆に、
「いろいろ読んで勉強した知識を使うと、こういう感じになるのかなぁ?」みたいな感覚で、
自分の中ではそんなにしっくりくる感じがなさそうなら、
あまり当たってもいないのかもしれません。
この辺を探るために、お話をお聞きしてみたいなぁと思ったのは、まず、
お父さんの前で無力だったことについては、どんな感情があるでしょうか?
無力なことが悔しかったのでしょうか、
それとも、完璧に守られている安心を感じたていたでしょうか、
それとも、特に何も思い当たらないですか?
もし、「悔しかった」のだとすると、それを投影したら、
強い男性に依存するよりむしろ、自立を貫こうとされるかなぁ?と思ったりもします。
逆に、もし、「安心」を感じていたのだとすると、
確かに同じ安心を求めて依存したくなる、という路線もあり得るかもしれません。
が、だとすると、「無力」という表現には、なるだろうか?という気もしますけれども。
その意味では、
「父に甘えたかった気持ちが、パートナーに転移?してる」という路線の方が、
しっくりくるのかな?どうでしょう?
実際、お父さんにもっともっと甘えたかった、という気持ちはたくさん残っていますか?
このあたりの、
お父さんへの気持ち、そして、お母さんへの気持ちも含めて、いろいろお話をお聞きできたら、
さらに分かってくるところもたくさんありそうです。
依存を隠しながら、自立を極め過ぎてしまうのかも?
そして今度は、私が考えた仮説をお話してみますね。
mikityさんは、もしかすると、
雑草のようにたくましくガンガン稼いで暮らすシングル期間に、
自立を極め過ぎちゃう(頑張り過ぎちゃう)のかな?
と思いました。
mikityさんは、
一人で社会で成功者として生き延びるだけの、能力もキャパもエネルギーもお持ちなので、
周りの「普通」の男性は、まぁ普通にmikityさんには太刀打ちできないし受け止めきれないし、
mikityさんも惹かれない(つまらない?)かと思います。
そうやって、
限界か、それ以上まで自立していった時に、
そんな高い能力やキャパやエネルギーを持ったmikityさんさえ受け止められるくらいの、
または、mikityさんをしのぐほどの、
高い能力やキャパやエネルギーを持った「強い男性」が目の前に現れたら、
「あぁ、やっと私も、誰かに寄りかかれるんだ、やっと、自分一人で立ち続けなくても良くなるんだ」みたいに、
力が抜けないでしょうか?
つまり、
mikityさんが、ご自分より強い男性に依存したくなるのは、
それくらいmikityさんが、普段から自立を極めていらっしゃるからかも?
そして、それだけの強い自立の奥には、「本当は人に頼りたい」という強い依存を隠していて、
その依存が、強い男性の登場で、「この人になら受け止めてもらえるかも」と表に顔を出す、
という構図になっているのかも?
なんて想像したのでした。
そして、
「無知」と書いてくださったところを見ると、
お父さんが亡くなられた後の大変な状況の中、お母さんはほとんど頼りにできなかったのかなと想像します。
むしろお母さんからも頼られていたのかもしれません。
mikityさんの、本当は頼りたい、という強い依存を隠しながらどんどん自立していく生き方は、
そんな風にして、急に誰も頼れなくなった中学校以降に、急ピッチで、強烈に、確立されたのかな、と。
(で、それができちゃうほどの能力やキャパやエネルギーをmikityさんがお持ちだ、というのが、
また、運命のいたずら、でもありますね。
そもそもそれがなければ、今回ご相談いただいたようなシナリオにはならなかったはずですし。)
・・・なんて路線を一つ考えてみましたが、
どこかしら、「あり」そうな点はあったでしょうか?
ご両親への感情も、いろいろ絡みそうです。
ただもちろん、この路線が「あり」そうだとしても、
そこには、お父さんやお母さんへの感情もいろいろ絡んでくるのでは、と思います。
例えば、強い男性に惹かれるのは、
mikityさんの能力・キャパ・エネルギー的にごく普通のことでは?ということの他に、
もしかすると、お父さんが、「理想の男性」の基準になっているのかも?ということも、
大いにあり得ます。
また、
そこまで強く男性性を使って、雑草のようにたくましく自立した生き方になる背景には、
やはり、お父さんが亡くなられた後の「無知」なお母さんへの、
罪悪感なのか無力感なのか絶望なのか反発なのか、何かしらの思いが残っていたりするのかな、
とも想像します。
それから、
好きになる人・お付き合いする人は、仕事で結果を出せる人なのに、それらの人とは結婚に至らず、
お金がなくても愛せる人が本当の愛なんじゃないか
ということで、結婚したのは唯一お金のなかった元旦那さん、
というところも興味を引かれました。
このあたりにも、ご両親のパートナーシップを何かしら投影していることもあるのかもしれません。
そんなところも合わせて見ていけると、
今のパターンの背景も、より具体的に整理できるのでは、と思いました。
パートナーが出来ても仕事を辞めず自立を継続するには?
そして最後に、
パートナーが出来ても仕事を辞めず自立を継続するには?
です。
まず、ここまでのmikityさんの傾向としては、
自分が強烈に自立していて、相手(元旦那さん)が依存のポジションに入る、か、
相手(強い男性)が強烈に自立していて、自分が依存のポジションに入る、という感じで、
どちらかが「自立」、どちらかが「依存」に、きれいにすみ分けている状態だったかと思います。
そんなmikityさんに、これからのあり方としてご提案したいのが、
「相互依存」です。
どこかで既に読んだりしたことはあるでしょうか?
相互依存は、
お互いに、自分でできること・やるべきことは自分でやりつつ、
お互いに頼り合い、補い合い、
対等に、一緒に幸せになっていくステージ
と言えるかと思います。
つまり、
一方が自立で他方が依存とすみ分けるのではなく、
成熟し「自立」した大人同士が、上手に「依存」し合う関係、
とも言えます。
で、ここで一つ大切なことがあります。
それは、
自分の「依存心」は、相手に「頼って補ってもらうもの」ではなく、
「自分でできること・やるべきこと」ということです。
なぜかというと、自分の依存心は、
自分が、自分の事情で抱えることになった、自分の問題、であり、
彼が解決すべき彼の問題、ではないから、なんですね。
(このあたり、悔しいような、悲しいような気分になるかもしれませんが、
引き続き、淡々と進めてみます。)
なので、頼り合い、補い合う、といっても、
自分の依存心は、強い男性を頼ってどうにかしてもらうもの、ではありませんで、
あくまで、自分が受け止めてあげるもの、ということになります。
強い依存を隠して抱えながら、雑草のように強くたくましく自立してきた自分、そうせざるを得なかった自分を、
mikityさんご自身が理解し、受け止め、肯定してあげる、のです。
すると、自分の中に残った依存の部分を成長させてあげられるようになります。
それができる成熟した自立を自分の中に育てることで、
自分でできること・やるべきことは自分でやりつつ、
お互いにがっつり稼ぐのも良いし、どちらかがどちらかのサポートをするのも良いし、
お互いに補い合いながら、一緒に幸せになっていく、
という相互依存のステージを、二人で一緒に作れるようになっていきます。
mikityさんには、
パートナーが出来ても、今まで通りのがむしゃらな自立をし続けるというよりは、
そんな、成熟した自立ができる大人同士が、心地良くお互いを頼り合う、という、
相互依存のステージを目指すことを、ご提案してみたいなと思ったのでした。
ただ、
成熟した自立を自分の中に育てる、というのを、
自分一人ぼっちでやる必要はもちろんありません。
自分一人で孤独に、というのが、今までmikityさんがやってこられた、
雑草のように強くたくましい自立、ですよね。
そうではなく、上手に自立するために、誰かの助けを求めても良いわけです。
それをやるのが相互依存のステージでもありますしね。
なので、よかったらぜひお手伝いさせてください。
また、
そうやって、成熟した自立ができる自分にならないと、
相互依存のステージにも行けないのか、それができるパートナーも見つからないのか、というと、
もちろんそんなこともなく、
自分は自分で自分に向き合いつつ、
これから素敵な男性とご縁があった時に、その彼と一緒にその時々のテーマに取り組みながら、
二人三脚で進んで行けば、良いんじゃないかなぁ♡
と思うのでした。
とっても応援しています♡
というわけで、
どこかしら、mikityさんのお役に立てる部分はあったでしょうか?
ライフワークと真実のパートナーは一緒にやってくる、とも言います。
mikityさんが、心から求めるパートナーシップと、心地良い働き方・稼ぎ方を手にされますよう、
心より応援しております。
よかったら、お手伝いさせてくださいね!
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
夏の夕方は写真時間。