オランダの歯医者で自分の成長を実感した話

今日は、オランダの歯医者の予約で「まー、私、すごい!」と成長を実感しちゃった話をシェアしてみます。

とは言っても最初にお伝えとくんですけど、全然大したことじゃないんですけどね。

 

私が今通ってる歯医者さんは、通常の虫歯対応の歯医者さんとかインプラント担当とか被せ物作り担当とか、いろいろ細かく担当が分かれています。

で、良い人に当たれば良いんですが、たまに「なんかこの人テキトーだなぁ」と不安を感じることもあるわけです。(テキトーな人率は日本よりずっと高いですね。日本てすごいなといつも思います。)

私の場合、通常の虫歯担当の歯医者さんが、どうも「ほんとにちゃんとチェックしてる??」って感じる人だったんですね。

というのは、どうも歯ブラシが当たると「ちくっ」と痛む歯があるのですよ。でも定期検診でもほとんど何もチェックすることなくさらーっと流しちゃって、異常なし!という。

でも実際レントゲンには異常が写ってないようなので、まぁ確かに何もないのかもしれないけど…でも痛みがあることは間違いないわけで。

なので、改めて虫歯がないかチェックしてもらうべく、予約を入れたんですね。

そしたら、受付の(ちょー美人な)お姉さん、私が事情を話す前にいつものテキトーな歯医者さんのスケジュールを抑えてくれたのです。

まぁ、一応私の担当ということになってるので当然の流れなんですが、私からすると「大してチェックしてくれない歯医者さんに再度見てもらっても結果は知れてる…」と思うので、できれば別の歯医者さんにお願いしたかったんですよね。

 

そこで!ここから私の快進撃が!←大げさ

いつもだったら、一度スケジュールを抑えてもらってしまったら、再度スケジュールし直す手間をお願いするのが申し訳ないので、無理やり「ま、これで良いはず!」と自分を納得させて我慢するところなのですが、今回の私は違いました!

「あのね、いつもの歯医者さん、こないだ気付いてくれなかったので、他のしっかり見てくれる歯医者さんに今度は見てほしいです」

言ったった!言ったった!私すごい!

 

ここで大事なのは、「相手に手間をかけることであっても、私は自分のために、自分の希望をきちんと言葉にして相手に伝えた」ということ。

受付のお姉さんは、(ちっ、面倒な患者だわ…)というのが表情に出てましたが(オランダ人はその辺も分かりやすい笑)、でもきちんと対応してくれました。だってそれが彼女の仕事ですからね。

そして、それに対して私はきちんと「ありがとう」を目を見てにっこりと伝えました。

そしてさらにその後で、いつもだったら「あぁお姉さんに迷惑かけちゃった、やっぱり大人しく我慢しといた方が良かったのかな…」と自己嫌悪でうだうだしそうになるのも、もう止め!と決めました。

 

こういうことは、できる人は普段から普通にやってることだと思うのですが、特に周りのために自分の希望はいつも無視してきた人って、こういう小さな希望も相手に明確に伝えるのがとても苦手なんですよね!

だって、私さえ我慢しておけば事は丸く収まるし。相手の迷惑にもならないし。別に大したことじゃない(はずだ)し。って。

でも、もう私はそれはやらないと決めていたのです。

なので、この時、「でも私はこうすることを希望します」って伝えたことは、「私にもできた!」という大きな達成感を与えてくれました。

特にうれしかったのは、自分が自分の希望を無視せずに相手に伝えることで、自分に対して「私はあなたの希望を大事にします」と示すことができたこと、ですね。これがとても大きいように感じます。

もしかすると、希望を伝えたとしても聞き入れてもらえないという結果になっていたかもしれません(オランダならあり得る話です)。でも、結果はどうあれ自分の希望を無視しなかったこと、自分で自分をちっぽけに扱わなかったこと自体がとても嬉しかったのです。

 

自分が自分の希望にきちんと寄り添って、自分のために行動してあげること。

これは、近頃よく聞くようになってきた「自己肯定感」を上げるために本当に大切なことです。

そして、自己肯定感を上げるなんて聞くと何やらたいそうなことをしなくちゃいけないのかと思ったりしますが、例えばこんな、歯医者の希望を受け付けのお姉さんに伝える程度の日常の場面でも充分にできることなのです。

(もちろん、オランダのコミュニケーションには日本とは真逆のストレートさがあるし、言い方は日本の方が気を遣う場面が多いと思います。でも、日本でも、伝えることそのものを我慢するのではなく、言い方には気を付けつつも伝える、ということはできますよね)

 

いつも自分の希望は二の次、三の次にしてもやもやばかりが溜まっていき、ある日突然大爆発を起こして「失敗した~(涙)」と自己嫌悪に陥ったりしているみなさん。

日常のこんな小さな場面でも、自分を大事にしてあげることはできます。

そして、小さなことでも自分を大事にすることの積み重ねが、自信をつけ自分の成長を実感することにもつながってきます。

是非試してみてください★

 

ちなみに、後日、別の歯医者さんに事情を説明してしっかり見てもらったら、「ん、こりゃ知覚過敏だね♪」ということでした。

でもだからと言って、「あぁぁ、ならやっぱりあの時わがまま言って新しい歯医者さんに診てもらうまでもなかった~受付のお姉さんごめんなさい~」という自己嫌悪・自分責めはもうやりません。

そっかぁ、虫歯じゃないのか、なら安心。きちんと見てもらって良かった♪

で終わりにするのがコツです。とにかく図々しくなっておきましょう笑

ただし、どこかでまだオランダの歯医者を信用してない私もいまして、また別の歯医者を当たろうかとも思案中…。自分の身は自分で守るという意識が日本を離れてからずいぶん強くなりました笑

*

閑話休題。

日本は今年は暖冬だそうですね。オランダも今年の冬は暖かいです。

オランダはほとんどの街に運河があり、冬に気温が下がると運河が凍ってスケートができるようになります。でも今年は暖かいので無理そう。

前回凍ったのは2年前でした。オランダ人、大人も子供も大はしゃぎでスケートしてましたよ笑

↓2年前に撮った写真です。

次に運河が凍るのはいつかな~

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