あなたは、「大人」、ですか?
そう聞かれたら、ちょっとドキッとするでしょうか?

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
実は子供っぽいところがある、と、密かに悩むあなたの、
「子供っぽさ」は、どんなところから来ているのか、
どうしたらそれを「大人」にしてあげられるか、
たくさん語ってみました。
◆あなたは、「大人」、ですか?
「大人っぽい」と言われることはけっこうあるし、
自分でも、そう見えることも分かるし、大人な部分もちゃんと自分の中にあるのも分かるし、
たぶん自分は、まぁそこそこ「大人」なのかなぁとは思う。
でも、
自分の中にはどうしようもなく子供っぽいも部分も確かにあって、
自分でも、大人っぽいといわれる自分と、子供っぽい自分のちぐはぐした違和感が無視できない。
でも、
何がどうなって、自分の中に子供っぽさが残っていて、それが外に出てきちゃうのかよく分からないし、
なので、何をどうしたら、自分の中の子供っぽい部分も「大人」になれるのか分からない。
そんな感覚をお持ちの大人女子さんは、いらっしゃるでしょうか?
何を隠そう、私自身がそんなちぐはぐな自分に違和感をたくさん抱えてきた人でして、
自分の子供っぽさにもずいぶん取り組んできました。
そんなわけで、この記事では、
大人女子さんが密かに悩む、自分自身の子供っぽさについて、
- どんなところを「子供っぽい」と感じる?
- 心の中の何が「子供っぽさ」を作るのか?
- どうすれば、自分を「大人」な自分をしてあげられるのか?
を考えてみたいと思います。
◆あなたは、自分のどんなところを「子供っぽい」と感じる?
あなたは、自分のどんなところを「子供っぽい」と感じるでしょうか?
これまた、とっても人それぞれ、ではありますが、
一般的にありがちかな?と思うところから、私自身が感じていた自分の子供っぽさまで、
いろいろあげてみようと思います。
(でもこれはもう全部、書いた私が痛すぎて爆死しそうですのでご安心ください涙←何を)
①自分のごきげんを上手に取れない
自分のごきげんを上手に取れないことに、自分の子供っぽさを感じる方は多いのでは?
- とりあえず限界まで我慢して、最後にキレる、とか、
- ついフキゲンをまき散らしちゃって後で後悔する、とか、
- 何かのきっかけでとっさに攻撃的な自分が出てきてしまう、など、
現れ方にもいろいろありますね。
でも、上手にごきげんが取れなくちゃいけないとは思うんだけど、
相手の非もめっちゃ大きい気がして、だから自分が自分のごきげんを取るなんて理不尽にさえ感じて、
つい相手にイライラ怒りモヤモヤすることにエネルギーを集中してしまい、
自分のごきげんを取ることに上手にエネルギーが使えていない感じ、かもしれません。
②親(家族)への不満がたくさんある
頭では、
もういい大人なんだから、親には親の事情があったことも理解できるべきだし、親には感謝できるべきだし、親孝行も気持ち良くできなくちゃ、
と思うんだけど、
いまだに親へのモヤモヤや怒りが抜けない、
なんて時に、そんな自分に子供っぽさを感じる方も多いかと思います。
いつまでも反抗期でもあるまいし、私は何をやっているんだ、と。
まさに、大人の反抗期、ですね。
③自分の思い通りにならないと気が済まない
これは、
- 自分の「正しさ」へのこだわりが強い
- 頑固で融通が利かない
- 自分の非を認められない
なんて言い方もできるかと思います。
もっと柔軟に合わせられれば良いのに、もっと余裕が持てたら良いのに、と自分でも思うのだけど、
いざその場面になると、どうしても譲れなくなってしまう、どうしても自分が「正しい」気がしてしまう、
そのせいでいろんな場面をこじらせることもたくさんあるのに、なんでこんな子供っぽいことになっちゃうんだろう、
みたいな感じもあるかもしれません。
④自ら、人の下に入ってしまう
また、
- 人前でおどおどしてしまったり、
- 自分を不必要に「できない」人に見せてしまったり、
- 「目下」ポジションに入ってしまったり、
なんていう子供っぽさも、ありそうです。
自分本来の姿より「小さく(=つまり子供っぽく)」見せてしまったり、
なぜだか分からないけど、もう反射的にそうなっちゃって、
そしてそんな自分を自己嫌悪する、なんてことになるんですよね。
⑤「大人」の「女(メス)」になれない
例えば、
- いわゆる「女」っぽい服装やメイクなどが苦手、恥ずかしい
- つい、いかにも子供っぽい(幼稚な)話し方、挙動になってしまう
のように、「大人」の「女(メス)」みに対する抵抗感があって、
そんな自分を子供っぽいと感じる方も多いかと思います。
「セクシュアリティ」を閉じちゃっている状態、ですね。
⑥何かと受け身、自分から行動を起こせない
例えば、
- 周りの動きを見てからでないと、行動が起こせない
- 自分の行動が「正しい」のか不安で、なかなか行動できない
- 指示をもらえないと不安
- 自ら相手を喜ばせにいく(「与える」)のが苦手
などなど、何かと受け身になってしまう自分を、子供っぽく感じる方も多いかと思います。
ちなみにこれは、
「子供っぽい」というよりは、「自信がない」という感じ方をする方もいらっしゃるかもしれませんね。
(どちらも感じる方もたくさんいらっしゃると思いますけれども。)
⑦隠れ「ケチ」「かまって」「くれくれ」ちゃん
自分の手持ちや取り分が減ること、損することなどに、内心強い抵抗があることについて、
自分は「ケチ」だなと感じたり、
本当は、褒めてほしい、認めてほしい、話を聞いてほしい、みたいな強い欲求があることについて、
自分は「かまって」ちゃんだな、と感じたり、
内心、相手に「普通これくらいやってくれるものじゃない?!」、みたいに不満を持つことについて、
自分は「くれくれ」ちゃんだな、と感じたり。
ちなみに、
大人女子のあなたは、こういう姿をあからさまに外に見せることは、やはりあまりないとは思います。
むしろ、細心の注意を払って、自分のそんな面が外に出ちゃうのを阻止しているのではないでしょうか。
(だからこそ、隠れ、だし、外に見える姿は、余裕のある素敵な「大人」女子、なんですよね。)
⑧「自分」がない
「自分」がない、というのも抽象的な表現ですが、
- 自分の意見がない、分からない
- 人の意見に流されがち
- 自分がどうしたいのか分からない
みたいな、「自分がない」感覚と、自分の子供っぽさが繋がっているように感じている方も多いかな?
と思います。
いい年して、まだ自分探ししてるなんて、みたいな感覚もあるかもしれません。
⑨いつも何かから逃げている
これは私自身のお話で、この記事にも書いたことがあるのですが、
私はずっと、
なんか冴えなくてくすぶってる自分自身とか、目の前の人たちや環境と、正面から向き合ったり関わろうとせず、
国を変えて何度も移住することで、人間関係や日常を入れ替えて人生をやり直そうとしていました。
その「逃げ」の態度が、自分でもすごく無責任で子供っぽく感じていたんですね。
何から「逃げ」ているのかは人によるにせよ、
そんなふうに、自分が何かから逃げている自覚がほんのりとでもある時、
そんな自分に無責任さや子供っぽさを感じるのも、意外と「ある」のではないかなぁと思います。
◆心の中の何が「子供っぽさ」を作るのか?
では次は、
いろんな「子供っぽさ」の、心理的な背景
について考えたいと思います。
で、ここで、そもそも「子供っぽさ」とは?なんですけども。
子供っぽさって、
「大人」なあなたの中に今も残っている、「子供」の頃のあなたの感情や、当時の生存戦略として身につけた行動・思考パターンなどなど、
なんですね。
それが、「大人」になった今の日常での何かをきっかけに、ひょっこりと顔を出した時に、
そんな自分を、「子供っぽい」と感じるのです。
つまり、
あなたの「子供っぽさ」には、子供時代の体験や記憶や感情が、強く関わっているんですね。
では、
上であげた「子供っぽさ」には、子供の頃のどんな事情が関わっていることがあるか、考えてみましょう。
(ただ、これはほんとに人それぞれ、なので、そこだけご承知おきください!)
①自分のごきげんを上手に取れないのは…
例えば、
高圧的な親の元で、子供の頃のあなたは、いつも自分の言いたいことや気持ちを我慢していた、なんて時は、
- とりあえず限界まで我慢して、最後にキレる、とか、
- (我慢をしつつも)ついフキゲンをまき散らしちゃって後で後悔する、
みたいなパターンができることがあります。
また、
- 何かのきっかけでとっさに攻撃的な自分が出てきてしまう
というのは、今その「きっかけ」が引き起こす感情を、実は子供時代にも感じていて、
その今の「きっかけ」に反応して、当時の「子供」の自分が顔を出している、
と見ることもできます。
②親(家族)への不満がたくさんあるのは…
これはもう、ご自身の中に、
あの時に言われたあんなこと、この時にされたこんなこと、など、具体的な記憶があることでしょう。
今感じるモヤモヤや怒りは、「当時」の「子供」の頃の自分が感じていた感情、なんですよね。
③自分の思い通りにならないと気が済まないのは…
例えば、「思い通り」にすることで叶えたいのは、
元はと言えば、親が「こうすべき」と言っていたこと、だったり、
「こうすれば親に認めてもらえる、愛される」ということ、なのかもしれません。
親の価値観とか愛情って、子供からすれば「絶対」にも感じます。
すると、「大人」になっても、なぜかそれが絶対譲れないことのように感じたりするんですね。
④自ら、人の下に入ってしまうのは…
例えば、
やはり高圧的な親に、服従するような育ち方をしたり、
子供っぽさが、親に気に入られるための生存戦略的キャラだったり、
「できない子」ポジションで家族の中のバランスを取る役割を担っていたり、
なんて事情があるかもしれません。
もはや無意識のクセになっているので、自動的にそんな自分が出てきちゃうんですよね。
⑤「大人」の「女(メス)」になれないのは…
例えば、
子供の頃に性的ないたずらの被害を受けたり、
母親が、自分のセクシュアリティに抵抗のある女性で、娘にも「大人」の「女(メス)」っぽさを強く禁止したり、
思春期のいろんなできごとが、強い自己嫌悪や自己否定を作ったり、
なんてことがあると、
大人になってからも、
自分のセクシュアリティを開く(大人のメスみを出す、自分自身を出す)ことに、強い抵抗を感じるようになったりします。
⑥何かと受け身、自分から行動を起こせないのは…
例えば、
過干渉の親の元で、自分の意思で行動を選ぶチャンスが少なかったり、
大好きな人のために良かれと思ってやったことが、喜ばれなかったり裏目に出て傷ついたり、
なんてことがあると、
大人になった今でも、
つい受け身になったり、自分から行動を起こすのも怖く感じるかもしれません。
⑦隠れ「ケチ」「かまって」「くれくれ」ちゃんになるのは…
典型的には、
例えば、子供の頃、きょうだいに親の愛を奪われた感覚があると、
つい「ケチ」になったりするでしょう。
また、大人の「かまって」ちゃん、「くれくれ」ちゃんの要素というのは、
元はと言えば、子供の頃に感じていた「満たされなかった」という強い寂しさや悲しさなどが、
大人になった今も顔を出すのかもしれません。
⑧「自分」がないのは…
例えば、
子供のころに、自分の気持ちや意見などが尊重される体験が少なかったり、上書きされる体験が多かったりすると、
子供の時は「素直」とか「従順」とか「良い子」として居場所を作りやすい一方、
大人になってもそんな部分が自分の中にあると、その状態を「自分がない」「子供っぽい」とも感じやすくなりますね。
⑨いつも何かから逃げているのは…
ここは、これまた私のお話ですが、
私がずっといろんなことから逃げていたのは、
子供の頃の具体的な記憶というよりは、①~⑧みたいに生きてきて、「大人になる自信」みたいなものをつけ損ねたのよねぇ、
なんて思っています。
なので、大人になることから逃げていた、とも言えますね(痛たたた…
◆大人女子さんの「大人っぽさ」を作っているのは?
というわけで、ここまで、
大人女子さんが密かに悩む、自分自身の「子供っぽさ」についていろいろ考えてきたわけですが、
めっちゃそもそも論として、
「子供」ながある、そんな自分に気づけるのは、「大人」な証拠
というお話が実はあります。
実際、
子供の頃から、やけに大人びた雰囲気とか表情をしていた(そう周りの大人に言われていた)方も、
多いのではないでしょうか?
子供の頃に、
何かしらの事情で、いかにも子供らしい感情(寂しいとか満たしてほしいとか)を自分で嫌って抑圧し、早くに自立した(大人になった)り、
生存戦略的キャラとか家族のバランスを取るための行動パターンを、無意識にでも取り入れるような、成熟した賢さを持っていたり、
そんなところが、表情とか雰囲気にも、子供なのにやけに大人びたように現れたんですよね。
あなたは、そんな、めっちゃ成熟した「大人」な部分をたくさん持っているからこそ、
大人になった今も自分の中に残っていて顔を出す「子供っぽさ」が目についたり、イヤだなと嫌うことになる、のです。
これはぜひ、大前提として知っていただきたいなぁ、と思います。
あなたは全然、「子供な大人」ではなく、
素晴らしい成熟性を持った、「大人な女性」、なのです。
◆自分の中の「子供」を、「大人」へと成長させてあげるには?
では、そんな「大人」なあなたが、
自分の中に残っている「子供」な部分を「大人」へと成長させてあげるには、どうすれば良いでしょう?
順番にお話しますね。
①私の「子供っぽさ」も、「私自身」と受け止めてあげる
今、あなたは、自分の密かな「子供っぽさ」を、
ダメなこと
として捉えていらっしゃるかと思います。
が、上でも書いた通り、
子供っぽさって、元はと言えば、子供の頃の自分(の心の痛みや、行動パターンなど)
なんですよね。
なので、ここでまずあなたに取り組んでほしいのは、
それを、「ダメなこと」とひた隠しにしたり、直そうとしたりするのではなく、
「これも私の一部」と、受け止めてあげること、です。
自分自身(の子供っぽさ)を嫌ったり否定したりしている時、「大人」の余裕を持つことはなかなかできません。
余裕って、まずは自分自身に余裕を持つこと(自分への包容力)が作りますのでね。
なので、まずは、
「これも、確かに私自身」
と、ただ知ってあげること、受け止めてあげること、を、おすすめしたいです。
②当時の心の痛みや、行動パターンなどの意味を理解する
そうやって受け止めつつ、次は、
当時の私の痛みを理解したり、一生懸命取り入れた行動パターンの意味などを理解していきます。
それは、
当時の自分に寄り添う、ということでもあるし、
当時の記憶やできごとの本当の意味を知ったり、
そこから、自分でも気づいていない、自分自身の「才能」や「価値」や「魅力」に気づくことでもあります。
そうやって、
「子供」のポジションに留まっているあなたの心の一部を、「子供時代」から卒業させてあげるんですね。
これは、
そもそもとても成熟した心を持った「大人」なあなただからこそ、
その「大人」な自分の包容力を使って、自分の中にある「子供」な部分を導いてあげられる、
ということでもあります。
③「子供」のポジションに留まっている自分の一部を、「大人」のポジションへ
そうやって、
過去の自分をそのまま受け止め、理解し、愛し、導くことで、
「子供」のポジションに留まっているあなたの一部を、「大人」のポジションに引き上げてあげます。
それは、結果として、
あなたに、「大人」としての、今のあなた本来の人生を生きさせてあげることにもなるし、
「親」に対して「子供」のポジションに入っている自分を、親と対等な「大人」にしてあげることにもなるし、
「パートナー」に対して(親を投影して)「子供」のポジションに入っている自分を、パートナーと対等な「大人」にしてあげることにもなるし、
「子供」に対して同レベルの「子供」のポジションに入りがちな自分を、包容力や理解力やリーダーシップを発揮できる「大人」にしてあげることにもなります。
自分の周りの大切な人たちとの関係を、ますます豊かに育てることになるのですね。
自分や、周りの人たちの幸せのリーダーシップを取れるようになるのです。
そして、今、自分の子供っぽさに密かに悩んでいるあなたは、
それができる大人な女性、なのです♡
◆「大人」になるのは、「社会の目」のためではなく、「自分」のため。
…と、だいぶたくさん書いてきましたが、
最後にもう一つだけ、大切なポイントを。
ネットを見ていると、
「これができないと大人じゃない」とか、「大人っぽく見せるには?」みたいな記事も、
たくさん見つかります。
が。
誰かの何かの基準に照らして、これは「大人」なのかどうか?と判断するとか、
誰かの目に大人っぽく見えるか、というのは、
「他人軸」ですね。
そして、
「他人軸」というのは、自分軸がない状態、つまり、結局は「子供」のポジション、
なのです。
なので、
こういうことを気にしていると、ずっと「子供」のポジションから抜けられない、
ということにもなりかねません。
なので実際、あなたの中にも、
「大人っぽく見せるには?」系の記事は、まぁ分かるんだけど、求めてるのはそれじゃない感、
は、ないでしょうか?
あなたが本当に求めているのは、
「これなら『大人』」みたいな基準とか、仕草とか言葉遣いとか装いみたいな小手先の大人っぽさ、ではなく、
自分自身に、「大人」として自信を持つことではないかな?
と思うのです。
この記事では、まさに、その方法をお話をしてきたわけですが、
そんな、「大人」として自信が持てるようになればなるほど、
取り立てて、何かの基準に従ったり、仕草や言葉遣いや装いをどうこうしなくても、自然と「大人」な雰囲気はにじみ出るし、
結局それがいちばん、あなたのあなたらしい、「大人」な姿であり、
あなた本来の、いちばん魅力的な姿じゃないかなぁ、
と思うのです。
◆とっても応援しています♡
私自身が、自分の子供っぽさをひどく恥ずかしく思い、
心理学やカウンセリングにお世話になりながら、一つずつ、いろんな「子供の私」を「大人」へと成長させてきました。
(しかも、まだまだ出てくるんだから、ほんとに、ねぇ(遠い目))
そうやって、自分を実験台にしながらいろいろ取り組んでいるからこそ、
お手伝いできることもたくさん、めーっちゃたくさん、あります。
よかったら、あなたのお話、がっつり聞かせてくださいね!
ご一緒に、真に大人な大人女子を目指してまいりましょう。
ではでは、お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ