欲しいものを正直に欲しいって言えますか?

今回は、

欲しいものを正直に欲しいって言えますか?

というタイトルにしました。

 

前回のブログでは、「欲しいと思っているのにそれが手に入らない(本当は欲しくもないものを欲しいと勘違いしている)」状態について考えましたが、今回はその逆バージョンで、「本当は欲しいものを欲しくないことにしている」状態について考えようと思います。

 

例えば、日常的にどうも幸せ感が少なかったり、隣の芝が青くて苦しくなったり、ということはありませんか?

そんな時、「でも私は十分恵まれているし」とか「人に嫉妬するなんてみっともない」なんていう風に、頭で考えてその薄幸感や苦しさに蓋をしている頑張り屋さんは多いのではないかと思います。

謙虚!常識!を座右の銘として生きる頑張り屋さんの得意技ですね。幸か不幸かはさておき。

 

これ、何をしているのかというと、「本当は欲しいものがある」のに、「意識の上で無理やり欲しくないことにしている」ということなんですね。

満たされない思いとか嫉妬心て、本来は自分が本当に欲しいものを教えてくれるとても大切な感覚なのですが、「欲しい」と思うことを汚い欲とかわがままのように感じて封じ込めてしまうのです。

その結果、それなりに恵まれてはいると思うんだけど、なぜか幸せ感が少ないとか嫉妬心が湧いてくるとかいうことが起こるのですね。

でも「本当は欲しい」ものは手に入っていないわけで、幸せを感じなかったり手に入れている人に嫉妬を感じたりするのは当然なのですよね。

 

じゃ、何故、欲しいものを「欲しくないもん!欲しがるなんてわがままだもん!」と無理やり欲しくないことにしてしまうのでしょうか?

やっぱりそれぞれにいろんな背景があります。

子供の頃に、おねだりをしたら「わがまま」と却下されたとか、経済的な事情で欲しいものを手に入れるという経験があまりできなかったなど、欲しいという願いが叶わなかったために欲しがることを諦めざるを得なかったケースもあるでしょう。

何かの理由で、「自分にはこの程度がお似合い」というとても低く見積もった自己イメージを持っている方もいらっしゃいます。

また、世間で普通と言われるレベルからはみ出てはいけないからと、自分の欲しいものを無理やり「普通レベル」に留めている方も多いですね(ここで言う「世間」も、自分が考える世間なので全然普遍性はないんですけどね)。

それから、自分が嫉妬するということは、もし自分が手に入れてしまったら逆に自分が嫉妬されるに違いない、という恐怖があるために、ならば欲しくないことにして手に入れないでおいた方が良い、なんてこともあります。

もうありとあらゆる理由を使って、「本当は欲しい」という正直な思いに蓋をしてしまうんですよね。

 

でも。

結局、苦しいんですよね。現に、幸せが感じられなかったり嫉妬に苦しんだりするわけですから。

他の回でも言っていますが、これも「頭で無理やり自分を納得させようとしても、そりゃ無理よね!」の一例です。

 

で、こういう時の私のおすすめは、「諦めて『欲しい』って認めちゃいなよ☆」です。

欲しいものは欲しいんです。

世間の目とか子供の頃の親のしつけとか周りから向けられるかもしれない嫉妬の目とかいろいろありますけど、それと自分が今何かを「欲しい」と思うかどうかは全然無関係です。

周りが「暑い」と言っても自分が「寒い」と感じるなら、自分にとっては「寒い」が真実ですよね?それと同じです。周りが言うことと自分が感じることは全く関係ないのです。

 

まずは、「私はこれが欲しいの」と自分自身が認めてあげましょう。欲しいと思うことは何もわがままなことではありません。寒い・暑いと感じるのと同じことです。

(もちろん、だからといって人に言いふらす必要はないですし、なりふり構わず手に入れるとか人から奪うとか、そういうことでもありません。)

そうやって自分の正直な欲求を認めて「なーんだ、やっぱり私はこれが欲しいんだ!」と思えると、それだけでもずいぶんすっきりします。嫉妬心も大方解消しちゃったりもします。

そして、前回のメルマガでも書きましたが、本当に欲しいものを自分で認めてそれが腑に落ちると、その欲しいものは意外なほどするっと手に入るものです。

それくらい、自分の本当の思いを正直に認めちゃうというのは威力のあることなんですよね。

 

というわけで。

謙虚と常識のフル装備で、「欲しがりません勝つまでは」よろしく日々わがままや欲と戦っている頑張り屋さんの皆さん。

そろそろこのフル装備を脱ぎ、「ごめん!やっぱり私、超欲まみれだった!テヘ☆」と認めちゃいませんか?楽になりますぜ?くふふ

という悪魔みたいなお誘いで今回の記事を終わろうと思います笑

欲しいものがあるというのはとても素敵なこと。是非そこに正直になっていきましょう。

参考になればうれしいです。

 

(ところで、前回&今回の記事を書きながら、欲しくないものを欲しいと言ったり、欲しいものを欲しくないと言ったりと、人間は実に面倒なことをするなぁ!と改めてほほえましく思っておりました。

私たちというのは本当に不器用で一生懸命で、愛すべき存在なのですよね。

そうやって右往左往しながら自分なりの幸せの着地点を見つけていくのが「生きる」ということなのかしらね、なんて思う今日この頃です。)

閑話休題。

こちらはスーパーのチーズ売り場です。中心部のスーパーなのでお土産になりそうなラッピングのチーズがいっぱい。

オランダのチーズ、美味しいですよ♪