頑張り屋さんの貧乏性を作る「コントロール」を手放す方法

今回は、

頑張り屋さんの貧乏性を作る「コントロール」を手放す方法

というタイトルにしました。

 

前回は、

  • 一人で何でもこなしてしまう頑張り屋さんは、自分の体力や能力の限界に合わせて自分が得られる豊かさにも限界を設定しているので、
  • 「なんだか知らないうちにいろんな人・ことに助けられて、心地良い流れに乗っているうちにどんどん豊かで幸せな世界に連れていってもらえている」という世界観をインストールしてみませんか

というお話をしました。

 

今回は、その続編のような感じで、

  • そもそも頑張り屋さんが一人で何でもこなそうとするのは何故?
  • 一人で何でもこなす「コントロール」がふわっと手放せちゃう方法

をお話しようと思います。

 

で、まずは、頑張り屋さんは何故何でもかんでも自分一人でこなしてしまうのでしょう?という話です。

そういう生き方が確立してきた背景には、自分でできなければ親に嫌われちゃうと恐怖し甘えを封じた子供時代などの、ちょっと切ない過去があることが多いですね。というか、ほとんどがそうだと思います。

その恐怖が強ければ強いほど、「絶対に自分で何とかしなければ。他人の力を借りてはいけない」と自分に言い聞かせることになります。

そして、自分で何とかするには、その課題を解決する方法も段取りも解決後の結果も、自分で全て決めて自分が思うように進められなければなりません。

つまり、いろんな人に助けられたり巻き込んだりして予想外の大きな豊かさを得られる可能性より、自分の力で何とかできて予測もできる範囲の豊かさに限定しておいた方が良い、ということでもあります。

こんな風にして、頑張り屋さんの貧乏性を作る「コントロール癖」がここでできあがるのですね。

 

こんな風に、頑張り屋さんの「一人で何とかしようとする癖」の背景にはちょっと切ない記憶と、結構手ごわい恐怖が横たわっていることが多いです。

(いつも思うんですが、頑張り屋さんて本当に健気で可愛い人種だなぁと思います(もちろん私自身も図々しくここに含めていますよ笑)。「私って本当にカワイイやつだなー!(はーと)」って日頃から自分に言ってあげてくださいね。)

そういう切ない記憶はあるわけですが、ここで「お父さんのせいで!お母さんのせいで!」とやることはお勧めしまん。

例えば怒りに振り回されて夜も寝られないなど日常生活に支障を来すようなら、まずはその怒りを丁寧に昇華する作業をしたいところです。ちなみに怒りの取り扱い方法については、動画セミナーの第11回目で触れているので、よろしければもう一度見てみてくださいね。

そして、それと同時に、「コントロール癖」を手放すことにもトライしたいんですよね。

 

コントロール癖を手放す。

と、宣言してさらっとコントロールを止めることができれば苦労はない、ところではあります。

(もちろん頑張り屋さんはその強靭な意思の力で何でもやり遂げてしまったりもしますけれども。なので、その方がやりやすければどんどんやってみてくださいね)

なのでここではまた、一見関係なさそうに見える、ちょっとふわっとしたアプローチをご紹介してみます。

それは、

日常生活の中で、「○○のお陰様で」がいくつ見つけられるか?チャレンジ☆

です。

 

どんなことでも良いのです。例えば、

  • 農家の方がお野菜を作ってくれているお陰様で、健康な食事を摂ることができる
  • 電車が運行してくれているお陰様で、いつでも行きたい場所に行くことができる
  • 水や電気などのインフラがきちんとメンテされているお陰様で、今日もきれいな水を飲みお風呂に入ることができる
  • スマホが発明されて手に届く価格で提供してもらっているお陰様で、いろんな人とこんなに簡単に繋がることができる
  • 給与計算をしてくれている担当者のお陰様で、苦手な税金などの細かい処理を自分ですることなく給与を受け取ることができる
  • IT部門が会社のネットワークを日々メンテしてくれているお陰様で、今日もお客様とスムーズにメールのやり取りをすることができる
  • 自分の胃腸が食べ物を消化してくれるお陰様で、今日も仕事をする体力が得られている
  • 自分の目が見えているお陰様で、美しい花や空の色に感動することができる

などなど、是非ご自分の身の周りを見渡して思いを馳せてみてください。

そして1回だけでなく、毎日その時間を取ってみてほしいです。

 

これは、世の中には、自分でコントロールしていることよりも、誰かがやってくれているおかげで可能になっていることや豊かさがいかにたくさんあるかに気づくためのエクササイズです。

これに気づき始めると、自分がコントロールしていると思っていた範囲なんて本当にちっぽけで、そのコントロールしている範囲さえその周りの大きな世界のお陰様で成り立っていることを思い知らされます。

「あれ、私、自分で何でもかんでもやってると思ってたけど、全然おこがましかったですか?テヘ☆」

と、ちょっとイタタな気づきになります笑

 

ちなみにこのエクササイズは、最初は「農家の方が」とか「インフラが」みたいなちょっと自分から離れたところから始めるとやりやすいと思います。

同僚とか家族のような身近な人だと、日頃の「私はこんなにやってあげてるのに!」という思いが邪魔をして、お陰様な点を見つけるのがちょっと難しいかもしれないんですよね。

 

でも、エクササイズを続けると、身近な人へのお陰様にもどんどん気づけるようになっていきます。そして、気づけば気付くほど、笑いが出てくるかもしれません。

「あぁ、私、一人で生きてると思ってきたけど、実は既にこんなにも助けられちゃってたんだ。私が一人で肩ひじ張ってただけだったのか」ということが腑に落ちてくるでしょう。

そうなってきた頃には、自分で何から何までやってしまうコントロールはふわっと手放せています。

そして、何だか知らないけどいろんなことが自分を勝手に助けてくれていて、心地良い素敵な流れに身を任せているだけで豊かさや幸せがどんどん舞い込んでくる♪というお花畑な世界が目の前に広がっていますよ(というか、既にその世界に住んでいたことに気づく、ということなんですけどね)。

 

本当に楽ちんで軽やかな世界観、是非たくさんの人に気づいてほしいなと思っています。

 

参考になればうれしいです。

閑話休題。

こちらはアムステルダムの中央駅前です。スーツケースを持った人でいつも混み合っています。

オランダでも新型肺炎が広がりつつありますが、今のところ人出が少なくなった印象はありません。

でも消毒ジェルやハンドソープはほとんど売り切れていますね。日々手洗いうがいをしながら冷静に過ごすようにしています。

(4月7日追記:メルマガでこの記事を配信した3月上旬はまだ外出自粛が始まっていませんでしたが、今日現在は不要不急の外出は自粛するよう指導されているため、街中はがらんとしています。)

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