「良い子」は疲れる。でも、やめるのは怖い?

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

頑張り屋さんは、長いこと「良い子」をやってきた方、でもあると思います。

で、「良い子」ってどんな子かというと、例えば

  • わがままを言わない、聞き分けの良い子
  • 周りの気持ちや空気を慮って(自分の思いは心の中に隠して)上手に立ち回ってあげられる子
  • 不満やネガティブな思いがあっても、相手を責めるのではなく、それは全部自分が未熟だから、と自分のせいにして反省できる子

などなど、でしょうか。

ちょっと道徳の教科書のお手本みたいですね。

 

で、こんな風に「良い子」をやっている時って、「本来の自分」が抑えつけられているので、

知らないうちに心の奥にたくさんの怒りを抱えていることも多いです。

日常でもちょっとしたことにモヤモヤ、イライラしたりもします。

本当は私だって気にかけてほしいのに!
私のことも見てほしいのに!

みたいな気持ちが疼くんですね。

 

それでもやっぱり「良い子」でいなければならないので、その怒りもモヤモヤもイライラも、

感じてはいけないネガティブな感情を持つ自分がいけない、自分が未熟なせい、

としてまた抑え込みます。

(ちなみに、こういうのってもう条件反射的に心の中で処理されているので、意識しないことがほとんどかもしれません。)

 

そうやって、

「良い子」の仮面の下に、いつも何かが燻っていて、それが爆発しないように抑え込みながら、知らないうちに日々消耗していて、

「あぁぁ、なんか知らないけどもう疲れたぁ~、もう嫌だ~」が口癖になっている

というのも、「良い子」な頑張り屋さんの一面じゃないかな、と思います。

 

では。

こんなに疲れるし苦しいのに、どうして「良い子」を止められないんでしょう?

 

一つの理由としては、やっぱり、

「本当の自分」を出したら、「悪い子」になっちゃう。

「悪い子」になってしまったら、嫌われちゃう。居場所がなくなっちゃう。

それが怖い。

というのは大きいと思います。

 

「本当の私」を表現したら「悪い子」になってしまい、そんな「悪い子」の私を好きになってくれる人はいない。

でも、「本当の私」を隠した「良い子」のままでいれば、みんなは私を嫌わずにいてくれる。

そうすれば、居場所を失わずに済む。

なので、どうしても、「良い子」をやめるのが怖くなってしまうのですね。

 

そこには、「本当の私」は「悪い子」だと思い込むようになった切ない事情があり、

その「悪い子」である自分は好きになってもらえないと思い込むようになった切ない事情があり、

そこまで切実に「嫌われる」ことを怖れ、「愛される」ことを求めるようになった切ない事情があります。

 

「良い子」であることって、そういうたくさんの事情を生き延びるために学んだ、処世術でもあるんですよね。

逆に言うと、その処世術なしには生き延びられなかったように感じているわけで、

その意味でもやっぱり、その「良い子」という処世術なしには生きられない、「良い子」をやめるのは怖い、と感じることにもなるのです。

 

で。

じゃぁそこからどうやって進んでいけば?というお話ですが。

 

たぶん、多くの方は、「良い子」をやってきたという自覚はうっすらあると思うのです

でも、改めて、「ずっと良い子をやってきたでしょ?」と誰か(私とか)に言われると、

「いやー、他の『頑張り屋さん』に比べれば、私なんか全然です」

なんておっしゃると思うんですね。

 

そうやって、自分の良い子っぷりを謙遜している間は、

まだまだ足りない!とばかりに良い子であり続けようとしてしまうし、さらに消耗してしまいます。

疲れるのにやめられない、という「良い子の疲弊サイクル」(今、勝手に名付けましたが)から抜け出せないんですね。

 

なので、ここでは、

「そうかな?私も、そこそこ一生懸命『良い子』をやってきたのかな?もしかしたら、案外、そうなのかな?」

と、試しに思ってみることをおススメしたいと思います。

そうやって、まずは「良い子」の自覚を持ち始めてみることが、この良い子の疲弊サイクルから抜け出す大切な一歩になりますのでね。

 

そこで、また謙遜したい気持ちが出てきたら、

良い子を自分で認めることも「悪い子」になっちゃう気がして、怖いのかも

それくらい、「良い子」でいたいと思ってきたのかも

と思ってみます。

 

そんな風にして、「良い子」でいなければ生き延びられなかったあなた自身と繋がってあげてみてください。

そうやって、少しずつ

「そうかぁ、そんなにかぁ、実際そうだったのかもしれないな…」

と思えるようになってくると、ちょっと力が抜けてくるのが感じられるようになると思います。

 

そうすると、「良い子」をやめることが少しずつ怖くなくなり、

「本当の自分」で生きることへの許可が、少しずつ出せるようになっていきますよ♪

 

まずは、「良い子」を遠慮・謙遜なく自覚してみるところから。

良かったら、試してみてください♡

 

あなたが、「良い子」の仮面で自分を縛る生き方から自分を解放し、

自分を自由にしていけますように。

いつでもお話聞かせてくださいね!

いつも、応援しています。

閑話休題。

夕方ってどうしてこんなに素敵なんでしょう。