こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。
前回は、
「可哀想なお母さんを放っておけない」という気持ち
について書きました。
いろいろと生き辛さを抱えて、幸せそうには到底見えないお母さんに、いろいろ反発を感じるところもあるのだけど、
そのお母さんを幸せにすることができない自分に、強い「罪悪感」を感じる。
その「罪悪感」が、お母さんとの間に「境界線」がない「癒着」という状態を作り、
いつもお母さんのことが頭にあって、「放っておけない」、という、
ある意味、お母さんのために生きているような不自然な状態を作っている。
なので、
この「癒着」を切り、お母さんとの間の「境界線」をしっかりと引き、
お互いに精神的に自立していけると良いですね、
というお話でした。
で、今回は、
じゃ、どうやってお互いに精神的に自立していくのか?
というお話です。
まず、「可哀想なお母さん」と言う時の目線には、
「お母さんは、私が何とかしてあげないと、自分では幸せになれない人」
という思いが含まれるのは分かるでしょうか?
つまり、お母さん自身が、自分で自分の人生を生きて、自分で幸せになれる、ということを、
娘の私が「信頼」してあげていない
んですね。
癒着を切り、境界線を引き、お互いに精神的に自立していくには、この
「信頼」
がとても大切です。
以前、「信頼するという愛し方」についての記事を書いたことがありますが、お母さんとの間でもやっぱり、
「お母さんはお母さんで、自分でちゃんと幸せになれる」ということを「信頼」してあげる
(「苦労も含めて、お母さんにはお母さんの人生がある」ということを「理解」してあげる)
ことがとても大事なんですね。
同時に、お母さんは横に置いておいて、自分の人生に集中します。
「私」が楽しいこと、「私」が幸せなこと、を、自分に与え、
「私」が嫌なこと、「私」がやりたくないこと、を、人生から削除していきます。
そうやって、まずは「私」をお母さんから切り離して、精神的に独り立ちすることで、
お母さんにも同じように独り立ちする機会を(半ば強制的に)与えてあげるんですね。
今までずっとお母さんのことを気にかけてきたわけですから、「自分の人生に集中する」なんてとても申し訳なく感じます。
お母さんのことを見捨ててしまうような罪悪感にもかられるでしょう(その感覚が、癒着の証拠なんですけれども)。
でも、
今まで「お母さんのために!」とやってきたことは、受け取ってもらえず、
お母さんは相変わらず可哀想なまま(生き辛そうなまま)のことが多かったと思うのですが、
そうやってまずは自分が自立して、自分の人生を幸せにしていく姿は、
お母さんへの、「幸せな生き方というビジョン」という大きなギフトになってあげることもできます。
そしてその方が、直接助けてあげようとするよりも、結果としてお母さんの人生にも変化を起こしやすくなったりもします。
なので、
「可哀想なお母さんを、自分の手で直接幸せにしてあげること」よりも、
まずは、自分が人生を自分の手に取り戻し、自分で自分を幸せにすることから。
そうやって、癒着の苦しさから自分とお母さんを解放し、お互いにもっと自由で成熟した大人同士の関係を作っていきましょう。
それからもちろん、
自分の力では、お母さんを見捨ててしまうような罪悪感の渦から抜け出せなかったりして、なかなか前に進めないし、
でも同時に、モヤモヤを感じ続けている自分にもほとほと嫌気がさす
といった時は、いつでもお手伝いさせてくださいね!
ご一緒に、その苦しい状態をほどいていきましょう。
あなたが、お母さんと、「大人の女性同士」の付き合いを作っていけますように。
いつも応援しています。
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閑話休題。
黄葉も良いですね~!