「私は頭が悪い」の呪縛を解く方法

今日は、

「私は頭が悪い」の呪縛を解く方法

というタイトルにしてみました。

 

頑張り屋さんの皆さんは、勉強もスポーツも仕事も頑張ってきたいわゆる優等生の方も多いのではないかと思います。

いわゆる「優秀」な人ですよね。

私も一応その一人でした(…だったはず)。

 

なんですが、いつも「私はなんでこんなに頭が悪いんだろう…」という惨めさもありました。

ずっと、どうしたらもっと頭が良くなることができるだろう?と悩んでいたのですが、いろんな方のお話を聞くにつけ、賢い方なのに実は「頭が悪い」という悩みを持っている方が結構多いことに気づいたんですね。

で、お話を聞いたり自分を振り返って考えてみたところ、実は本当に頭が悪いのではなく、問題の大部分は別のところにあることが分かったのです。

という訳で今回は、みんながみんなに当てはまるわけではないとは思いますが、私が悩んだ「頭の悪さ」の正体と、その呪縛をどうやって解きほぐしてきたのかをお話しようと思います。

 

まず、私の場合、頭が悪いと感じるのは主にこんなときでした。

・自分を強く表現する人の前では思考停止してしまうとき
・なので、会話の中でとっさに反応することができない時
・自分の意見・考えていることが自分で分からないとき

などなど。

物を考えられないわけではないのです。自分であれやこれやと考えたり、自分なりの意見を持つこともできるのです。

なのに、目の前の人に「こうです」と自信を持って言われると、途端に自分の考えていたことがどこかに飛んで行ってしまうんですよね

そして、相手の言うことに私の意見がきれいに上書きされてしまうし、結果として何も反応できず、相手からは「何も言えないなんて、バカだな」と思われている気がしちゃうし、という状態でした。

惨めなんですよねぇ、これ!

 

ずっと、これは私の頭の回転が遅いからで、つまりは私の頭が悪いからだと思っていました。

まぁ、実際そこまで回転が早い方だとは思わないですけどね。でも、少なくとも自分なりに考えることはできるのに、どうして肝心なところで頭が真っ白になってしまうのだろう?という悲しい疑問がいつもありました。

 

これ。

心について学んだり、自分の生い立ちや悩みについて掘り下げていく中で分かってきたのは、私の問題は必ずしも「頭の良し悪し」ではなく、「他人との距離感」だということでした。

全然関係ないことのような気がしますが、まぁとりあえず聞いてください。

 

どういうことかというと。

子供のころから自分の意見や希望を言うこと・持つこと・伝えることが許されず、親が全部決めてしまったり親の意見を常に押し付けられて育った人にこういう悩みが多いんですね。

おなじみの「過干渉」ですが、こういう親子関係の中では、親の意見がすなわち自分の意見になってしまいがちです。つまり、親の考えていることと自分の考えていることに境目がない状態なのです。

親と自分の間に距離がない状態、または近すぎる状態です。

普通は、親の意見は親の意見、私には私の意見がある、という風にきちんと境界線が引けていますが、過干渉の親子にはそれがないことが多いです。

そして、その状態が、大人になっても他人との間に癖として出てきてしまうのですね。

会話の中で相手が意見を伝えてきた時、まるで子供の時に、親の意見に自分の意見が上書きされていたように、大人になっても相手の意見に自分の意見が上書きされてしまうのです。

 

これが分かった時、私はずいぶん救われた気がしました。

頭が悪いんじゃなくて、境界線が上手に作れないだけだったのかー!という安堵感ですよね。

だったら、今からでも境界線を意識できるように自分をトレーニングしていけば良い話じゃないですか。あぁ良かった、少なくとも頭の悪さよりは克服できそう。と思ったものです。

(もちろん、そういう親子関係だったことについて、過干渉の母への恨み辛みはまた別問題としてありましたが、それはまたいつか別の機会にでも。)

 

では、その望ましい境界線を他人との間に作っていく方法ですね。

いろいろあると思うのですが、ここでは呪文(アファメーション)を一つご紹介します。

 

実は簡単。「人は人、私は私」です。以上!

まさに、境界線が本来あるべき「人」と「私」の境目を意識に刷り込むための呪文(アファメーション)です。

1回唱えて終わりじゃなく、もうお風呂に入ってるときから移動中から、ぶつぶつとお経を唱えるように無心に唱え続けます。

毎日、1ヶ月~3カ月ほど続けてみると、何かしら変化を感じられるのではないかと思います。

また、唱えているうちにいろんな感情や記憶が呼び起こされることもあるかもしれません。そんなところも含めて、是非淡々と観察しながらやってみてください。

 

ちなみに、これに限らず呪文(アファメーション)のコツは、「何か変化してるかな?どうかな?」という方に意識を取られないようにすることですね。

変化することは目的にせず、とにかくロボットみたいに唱え続けることだけを当座の目標にしてみてください。

そして、もしよろしければ経過を教えていただけたらとても嬉しいです☆

 

あとは、呪文(アファメーション)の他にも、イメージワークなんかもあります。

私は個人的に好きな方法で、この「頭が悪い」のケースでも結構やっていたのですが、好みや慣れもあるのかな~?と思うので、ひとまずまた機会があればその時にしますね。

閑話休題。

オランダの街並にはレトロカーがとても似合います。