「誰のお陰でメシが食えると思ってるんだ」の向こうにある本音とは?

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

「本音って大事」というお話をいつもしています。

先日は、「自分の本音」を伝えると、コミュニケーションがスムーズになるというお話しをしましたが、

今回は、「相手の本音」に気づいてあげると、これまたお互いの関係を深めることができる、というお話です。

 

今回の例は、

「誰のお陰でメシが食えると思ってるんだ」

という言葉が旦那さんから発せられた時の、旦那さんの「本音」です。

 

ちなみにこれ、言われた方としては、

心のすべてのドアがピシャッと閉まって、これ以上の旦那さんとの関りは一切受け付けられなくなる、

くらいのショックを感じますよね。

 

なので、これからお話しする旦那さんの「本当の本音」がどうであれ、

「ショックを受けた私の気持ち」は、やっぱり丁寧に受け止めて癒してあげたいところです。

間違っても、「私が我慢しておけば…」と、傷ついた自分の心を無視することはしないであげてくださいね!

 

で。

こんな「人でなし」なことを言う時の、旦那さんの本当の本音、です。

 

結論から言うと、旦那さんの心の中には、こんな思いがあったりします。

お金を稼ぐ以外で僕があなたの役に立ててる場面なんて、何もない気がするんですよね。

何なら、むしろ僕ってこの家族の中にほとんど居場所がない気がするんですよね。

だから、何か一つでも明らかに僕ができてること(僕の存在価値)を、あなたに確認したいんです。

 

でももちろん、旦那さん本人も、こういう自分の本音なんて気づいていないことがほとんどですし、

自覚していても、こんな直球で本音を表現することなんて恥ずかしくてできません

なので、「誰のお陰で」というとても乱暴な言葉で、自分の寂しさ、自分には存在価値がないのではという思い(無価値感)を表現してしまったりするのです。

 

つまり、こんな偉そうで人でなしなことを言う旦那さんて、

本当はとても寂しくて、家族の中での自分の存在価値を切望していて、自信がなくて、家族が大好きで、家族と繋がりたい

と、心の中の本当の本音では思っていたりするのです。

 

そう思うと、そんな酷い言葉も少し余裕を持って聞くことができる気がしませんか?

言葉そのものではなく、その奥にある「本当の本音」に気づけると、

こちらがその言葉を真に受け、傷つくことがなくなっていくし、相手を全く新しい目で見ることができるようになります

それだけでも、お互いの関係をガラッと変えるほどのインパクトを持つこともあります

やっぱり、「本音」って大事、なのです。

 

で、しかもここで、「感謝」とか「あなたのおかげ」ということを根気よく伝えてあげるようにすると

(つまり、自分の「受け取り力」を上げていく、ということでもあります)、

旦那さんも少しずつ自分の存在意義を感じられるようになり、「誰のお陰で」なんて言葉を吐く必要がなくなっていきます。

その頃には、家族の雰囲気もずっと良くなっているでしょう。

 

ただ、ここには難しさもあって、

私だってこんなに頑張ってるのに!

誰のお陰で毎日元気に稼ぎに行けると思ってるの?

私だって感謝してほしいのに!

なんて思いが湧いてくることもありますね。

そうすると、旦那さんの「本当の本音」に気づいたり、感謝を伝えたり、ということもとても難しくなってしまいます。

 

そんな時は、旦那さんはとりあえず横に置いておいて、その自分の気持ちを丁寧にケアしてあげるのが大切です。

「旦那さんの本音」も大切ですけど、「私の本音」だって等しく大切です。

自分の中にも、大切にされていない感覚とか、存在意義が見いだせない感覚のような、「私の本当の本音」があるのかもしれません。

それを丁寧に見つけ出して、受け止めてあげるんですね。

 

そうやって自分をまずはケアして余裕を作ると、

「仕方ない、そろそろ旦那さんの気持ちもちょっと理解してやろうじゃないか」

という余裕もできてくるというものです。

 

(もちろん、理解してあげなければいけない、というのではなく、

そうしたければそうすることを選ぶこともできる、という感じです。

選択肢が増える、つまり、余裕ができる、んですね。)

 

というわけで、今回も「本音って大事」というお話で、

「誰のお陰で」みたいな、人でなし発言の向こうにある、旦那さんの寂しさや自信のなさといった「本当の本音」と、

それに気づくことで、できるようになること

についてお話しました。

 

自分や相手の本音に気づけるようになることって、

自分の器を大きくしてくれるし、相手との関係もぐっと快適に、より成熟したものにしてくれます。

理不尽な思いを黙って耐える、のではなく、そんなしなやかな姿を目指してみませんか?

良かったら、お手伝いさせてくださいね!

いつも応援しています。

閑話休題。

お花の向こうにある可愛いお家たち。