「本来の自分とはちょっと違うキャラ」を知らないうちに演じて、自分が分からなくなっている?

今回は、

「本来の自分とはちょっと違うキャラ」を知らないうちに演じて、自分が分からなくなっている?

というお話をしてみようと思いました。

 

例えばこんなケース。

人によっては、とても強いコンプレックスを持っていたたりすると、そのコンプレックスを隠そうと、

完璧な人

を演じたりしますね。

 

すると、

「周りからは評価されるし、はた目には『完璧な人』に見えるかもしれないけど、本当の私は全然完璧じゃない」

のように、

自分で作っている「完璧な人キャラ」と、自分が思っている「完璧ではない本当の自分」の間で自分を見失い、自分が分からない、

という感覚になったりします。

こんなケースでは、本当は完璧ではないことが見破られないように、いつも気を張って、隙を作らないように過ごすので、疲労も溜まりやすくなりますよね。

 

それから、逆のケース。

本当の自分より3段階くらいグレードダウンした人

を演じていることもあります。

わざとちょっと子供っぽく、とか、わざとちょっとバカっぽく、とか、わざとちょっとダサく、などなど、ですね。

これも、意外とあるんじゃないかと思うのですが、どうかな?

 

これは、周りの目とか「嫉妬」を恐れて、自分を「大したことない人」にしているんですね。

そうしておけば「安全」なのです。出る杭にならずに済みますし。

で、賢く器用な頑張り屋さんは、気づかれないように自分をランクダウンする演技もとても上手なので、

周りもきれいにそれに騙されて、自分が演じている「大したことない人」にふさわしい扱い(バカにしてきたり)をしたりします。

 

(ちなみに、こちらは演技している自覚がないことも多いです。

演技している自覚があまりない場合、「なんで私はいつも人にばかにされるんだろう?」なんて疑問だけを日々感じるばかり、なんてこともあります。)

 

そうして、

周りから扱われるような「大したことない人キャラ」と、本来の「素敵なところもたくさんあるはずの自分」の間でやはり自分を見失い、「自分が分からない」

という感覚になっていったりするんですね。

 

どちらのケースにしても、

「何をやっていても自分がそこにいない」
「誰も自分のことを分かってくれない」

ような感覚になって、そこはかとなく、でも結構しっかりと、苦しい、何かが生きづらい、と感じたりします。

そして、「自分」がそこにいないので、自己肯定感や自信がどうしても感じづらくなってしまうんですよね。

切ないことです。

 

じゃ、ここを抜けていくにはどうすれば?

 

まず一つは、

「私は『もともとの自分』ではないキャラを作っているらしい」ことを意識

したいですね。

 

その上で、

完璧ではない自分を出してもOKと思えること、だし、

実はそこそこ素敵な自分を出してもOKと思えること、でもあります。

結局は、自分で作っているキャラに隠れた「もともとの自分」を救い出して、承認していく、という、自己肯定のお話なんですね。

 

そうやって自己肯定を重ねながら、日常の中でも、「もともとの自分」にも少しずつ登場する機会を与えてあげるのもおすすめです。

登場する機会を与えてあげることでも、自己肯定感を取り戻していけます。

 

でも一方で、登場させてあげることに強い抵抗を感じたり、「それができれば苦労しない!」なんて思いを持つ方もいらっしゃるかと思います。

それだけ強く、その「キャラ」を必要としてきたんですよね。

家族や学校生活など、どうしても必要だった場面がいろいろあって、だから今もなかなかそれが手放せないのかもしれません。

 

こんな時は、まずは、その「キャラ」をそれだけ必要としてきた自分を、受け入れて救ってあげられると良いですね

そこから少しずつ、その奥にいる「もともとの自分」とも繋がってあげましょう。

 

自分と繋がる、って抽象的な表現ですが、これができると、本当にしなやかな自信になっていきます。

そうやって、あなたが、「自分自身」を自分の手に取り戻していけますように。

いつでもお手伝いさせてくださいね!

いつも応援しています。

閑話休題。

写真撮影中。