今回は、
自己肯定感は「上げる」ものなの?
というタイトルにしました。
自己肯定感が「低い」と人生はなかなかうまく行かない、だから自己肯定感を「上げる」のが大事、みたいな主張はいろんなところで目にしますね。
なので、
「幸せになるには私も自己肯定感をあげなくちゃ!」
と頑張る方もたくさんいらっしゃると思います。
これ自体間違いではないのですが、ちょっとトリッキーな部分もあるな、というのが今日の話です。
自己肯定感て、「自分を肯定している感覚」です。なので、本来は「上げる」というよりは、ただ「感じる」ものなんですよね。
どうしてこんな小さいところにこだわるかというと、この小さいことが、意外と大きな違いを生んでしまうから、なのです。
「私も自己肯定感を上げなくちゃ!」と言っている時、前提には「私の自己肯定感は低い」ということがあります。
なので、「私も自己肯定感を上げよう!」と頑張るたびに、心の中ではその前提である「だって私の自己肯定感はまだ低いから(だから上げていかなければならない)」ということが思い出され、刷り込まれていくんですよね。
つまり、せっかくの「自己肯定感アップ」の努力が、自己肯定感を低いまま(感じられないまま)にする効果しか発揮しないことになるのです。
それは誠に危険だし切ない、というものです。
なので、本来欲しい未来を得るには、「自己肯定感を上げる」というよりは、「自己肯定感をどんどん感じる」とか「自分をどんどん肯定する」と考えると良いと思っています。
ついでに言うと、「自己価値感」も、「上げる」というよりは「ただ感じる」、「どんどん感じる」ものだと考えた方が良いです。
これも、「自分に価値があると感じている状態」というのが本来の意味なので、「上げなくちゃ!」という発想だと、「低い」ことばかりが刷り込まれるからですね。
「自己肯定感アップ!」「自己価値感アップ!」って表現として楽ちんだしキャッチーなので、いろんな人が使うんですよね!私もそこここで使ってきましたし。
でも、大事なのは「高いか」「低いか」とか「上げる」か「下なのか」、ではなく、これらの感覚をたっぷり感じているかどうか、です。
「感じているかどうか」が分かりづらければ、どんな自分もとにかく肯定しているかどうか、どんな自分も価値があると感じているかどうか、ですね。
こんな風に、自己肯定感も自己価値感も本来はとても単純なことなんですよね。
どんな自分もそのまま肯定すること、肯定できていること。
どんな自分もそのままで価値があると感じること、知っていること。
それだけなのです。何か特別な努力をして「上げる」わけではないのです。
ただし、なかなかそのまま自分を肯定するのが難しかったり、そのままの自分に価値があると感じられなかったり(もっと厳密には、その感覚を「思い出せない」なのですが)、ということはあります。
なので、そのための方法をメルマガやらセミナーやらカウンセリングで、日々お伝えしているという訳ですね。
今、もし「私も自己肯定感が低いので、上げなくちゃ~!」と思って色々努力しているのに、あまり心が楽に軽やかに感じられないなら。
是非その努力を、どんな自分もとりあえず肯定しまくる!どんな自分にも価値があるのだととりあえず思ってみる!という行動に置き換えてみてください。
すると結果として、あのトリッキーな表現で言うところの「自己肯定感が爆上がった状態」になっていきますよ♪
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
こちらはアムステルダム国立美術館。
この建物がまた美しい!青空がとてもさわやかな日でした。