学生時代の後悔や惨めさと、その乗り越え方。~ココロノマルシェのご相談

学生時代の自分の小さないたずらで、
仲良しの友人を怒らせてしまった。
それ以来、その友人に似た異性が怖く、
避けたくなってしまう。

これは、どうやって手放せばよいですか?

 

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。

 

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

「学生時代の後悔や惨めさと乗り越え方」

今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。

学生時代の後悔や惨めさと乗り越え方

こんにちは。
前回、こちらで相談した際に、とてもありがたいお言葉をいただいたので、またノコノコ相談しに参りました。(まだカウンセリングの門を叩く勇気がありません。)
よければ、またお話をきいていただけるとありがたいです。

私は、中学生の時に仲の良かった男子生徒がいました。ですが、ある日私はふざけて、消しゴムのゴミをその彼の机に置いたのです。(クラスでは消しゴムのゴミはパッパと払わず、残業が終わったらゴミ箱に捨てるというルールがありました。)
私も彼に同じようなことをされたり、ふざけるのは当然の仲だったので、今回も、悪ノリと気づいて、笑いながら怒るかと思ったのですが、彼はキレて机を思い切り叩いたのです。私はそれにびっくりして、流石にいけないことをした、と反省したのですが、あまりに怖くて直接謝ることができず、そうしているうちに彼と彼の仲間内からいじめられるようになったのです。

私が悪いことをしたのだから仕方ないと、特に何も合わず彼らからの仕打ちを耐え、そのまま卒業し、それ以降会っていません。

私は同級生から虐められたのは(私が悪いのですが)これが最初で最後ですし、彼ら以外の他の生徒とは普通に仲も良く、孤立することはありませんでした。
ですか、この件がきっかけで彼に似た異性が怖くなり、10年以上たった今も、時々支障をきたしてしまいます。
・粗相があったら怒鳴られるのではないか
・街を歩いてて向こうからきた知らない人に突然怒鳴られるのではないか
・何かしたら嫌われるのではないか 等

何も知らない相手からしたら、ただの被害妄想だ、というのは理解しており、相手からしても勝手にそう思われるのは心外だと思います。ただ、どうしても、彼の面影があると、うわっと避けたくなったり話しかけられなくなったりします。

これは、どう手放していけばよいのでしょうか?アドバイスいただけますと幸いです。

(ちるさん)

 

ちるさん、こんにちは。

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。

 

前回のご相談は、これでしょうか?

私も、こちらでお返事させていただいたカウンセラーの一人でして、

お役に立てたら良いなと、今回もお返事させていただこうと思いました♡

 

というわけで、中学校では怖く惨めな思いをされましたね。

そして、10年以上経ってもその記憶に悩まされるということで、

これをどう手放せばよいか、ご一緒に考えてまいりましょう。

 

実は今回も前回同様、私からのお返事は、

やっぱりちるさんは優しくて責任感がとても強い方なんだけど、

そんなに自分一人で責任を感じて抱え込まなくても良いかもしれませんよ♡

という路線でのお話になりました。

 

私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡

 

今も彼に似た異性が怖いのは、罪悪感のせい?

中学校でのできごと以来、彼に似た異性が怖くなってしまったとのことで、

それが今にも影響するほど、ちるさんは当時、本当に怖い思いや、惨めな思いをされたのだろうと想像します。

 

で、これはもちろん、

当時の彼を、彼に似た人に強く投影している、ということなのだと思いますが、

さらにここで深めてみたいことがあります。

 

それは、

ちるさんご自身が、今も当時の彼に強い罪悪感を持っているのかも?

 

なので、

今も、彼に似た人を使って、当時の自分のいたずらの罪を思い出しては、自分を罰しようとしているのかも?

 

そして、

そうやって強く自分を罰しようとする意識(罪悪感)を投影して、

「彼に似た人も、自分の罪を強く糾弾してくるのでは?(怒鳴られるのでは、嫌われるのでは)」という怖れを感じているのかも?

ということです。

 

つまり、

今も彼に似た異性が怖いのは、ちるさんが今も、当時の彼に対してそれは強い罪悪感を持っているからかも?

ということなのですね。

 

もし、

ちるさんの中に、そこまでの罪悪感がなければ、

今、彼に似た人を見かけても、「そういえば、あの時の彼、この人に似てるかも」くらいにしか思わないのでは、

と思うのです。

あるいは、「あの時の彼、びっくりするほど逆上して怖かったなー」程度で済んじゃうとか。

 

ということは、

ちるさんの、今の苦しい状態を手放す、というのは、

ちるさんが、ご自身の罪悪感を手放していく、ということでもあります。

 

では、それはどうやって?ということで、次では、

彼がそこまでの反応をしたのは、彼の方にも事情があったからでは?

なので、ちるさんがそんなにも強い罪悪感を持つ必要も、実はないのでは?

ということを考えていきたいと思います。

 

それが何となくでも見当がつけば、ちるさんの心の整理もつきやすくなるし、

今、そしてこれから出会う、彼と似た人への怖さも軽減されるのでは、

と思うのですね。

 

彼の心情を想像する①虫の居所が悪かった?

というわけで、

もともと仲良しだった彼が、ちるさんのほんの小さないたずらに、なぜそこまで強く反応したのか?

彼にも、彼なりの事情があったのでは?

です。

 

とは言え、

彼の事情は彼にしか分からないので、あくまで想像を広げていくことになりますが、

まずはここ↓から見てみると、

彼はキレて机を思い切り叩いたのです。

少なくとも、たまたまこの時、彼の虫の居場所が強烈に(めっちゃ強烈に)悪かったのかなぁ、

と私は想像します。

 

学校で何かあったのか、家庭の雰囲気が悪かったのか、体調が悪かったのか、いろんなことがたまたま重なった時期だったのか、

私たちには知ることはできませんが、

彼自身も、普段の自分なら、仲良しの女子生徒の悪ふざけとして、笑って流すことができたはずのことが、

この時は、自分でコントロールする余裕もなく、自分でもほとんど訳が分からないまま、

いろんな思いとごちゃ混ぜになって、衝動的に一気に決壊してしまった感じかな?

と思うのですね。

 

例えば、

あまりに怖くて直接謝ることができず、

と、ちるさんが恐怖するほどのすさまじい怒りを見せた彼の様子は、

その1回のいたずらについての怒りと考えるには、あまりに激しいように思えます。

 

また、

1回キレただけでは収まらず、

お友だちも巻き込んで、ちるさんへのいじめという形にまで発展してしまったのは、

やはりそれくらい溜まったものが、既にあったのでは?

そうでもないと、たった1回の、仲良しさんからのいつもの小さないたずらで、ここまで強い反応にはならないのでは?

と考えます。

 

つまり、

確かにちるさんのいたずらは、「きっかけ」にはなったのかもしれないけれど、

彼がそこまでキレてしまったのには、おそらく彼自身の事情が既にいろいろ溜まっていて、

あとはそれが噴出するタイミングを待つだけ、みたいな状態になっていて、

それは、ちるさんがどうにかできるものではなかったのでは?

そう考えるのも、意外と自然なのでは?

と思うのですね。

 

彼の心情を想像する②ちるさんへの甘えもあった?

また、別の視点も考えてみます。

それは、彼のちるさんへの「甘え」です。

 

上で、

既にいろいろ溜まっていたものが、ちるさんの小さないたずらをきっかけに噴出した形なのでは?

と書きましたが、

もし、いたずらをしたのが、そこまで仲良しでもない別の生徒だったら、どうでしょう?

 

そもそも、そこまで仲良しでなければ、いたずらをしちゃおうとも思わないかもですが、

仮にそうだったら?と考えると、

彼としては、「お?何だこいつ?」みたいに戸惑うだけで、そこまで激しくキレることはなかったかも?

と思ったりします。

 

それはなぜかというと、

心の距離がある相手だと、感情が爆発しそうになっても、やっぱり遠慮が働いたりするんですよね。

 

つまり、

実は、彼がキレたのは、

相手が仲良しで、心を許しているちるさんだったから、彼はうっかり感情を爆発させることができてしまった、

のかも、と想像するのですね。

 

それくらい、ちるさんは彼にとって心の距離が近い存在で、

彼の中に、ちるさんへの「甘え」があったからこそ、そんなうっかりな事態が起こったのかも、

と考えるのも、そこまで乱暴な想像でもないのでは、

なんて思ったりします。

 

もちろん結局は想像の範囲を出ませんが、そんな風に考えてみると、

ちるさんがそこまで極悪なことをしたわけでもなく、やはり彼には彼の事情があったのかも、

という可能性があることも、なんとなく見えてこないでしょうか?

 

彼の心情を想像する③ちるさんへの罪悪感もあるかも。

そして最後にもう一つ。

彼の、ちるさんへの「罪悪感」です。

 

そもそも、

「攻撃(加害者になること)」は、「罪悪感」とセットになっています。

 

なので、

彼がちるさんにキレて、いじめにまで発展し、ちるさんに謝る機会もなく卒業して疎遠になったことは、

彼の中でも大きな罪悪感になっているのでは、と想像します。

彼が自覚しているかどうかは分かりませんけどね。

 

もし、彼に罪悪感の自覚があるとしたら、成長した今、

「なんであの時、あんなに怒っちゃったんだろうなぁ、しかもいじめなんて、サイテーだな俺」

みたいな思いも、もしかしたらあるのかも?しれません。

 

というか、二人はとても仲良しさんたちだったわけですから、

たぶんそんな思いはあるんじゃないかなぁ、と私は想像します。

 

(あるいは、罪悪感として自覚するのがイタすぎてできない場合は、

自分は悪くない!と正当化するために、まだ怒ってる、なんてことも考えられますが…

彼はどんなタイプの少年だったんでしょうね?)

 

そう考えると、

ちるさんと彼は、それぞれに、罪悪感を通じて当時のできごとに縛られている感じ、

と見てもよいのかもしれません。

 

当時の後悔や惨めさを手放すには、「許す」こと。

だとしたら。

 

ちるさんがずっと抱えている後悔や惨めさを手放すために、今、ちるさんにできることは、

当時のご自身も、仲良しだった彼も、どちらも許してあげること

なのかも、しれません。

 

ここまでお話してきた、

確かに彼を怒らせちゃったけど、彼には彼の事情もあったのかも、という理解は、

ちるさんご自身への「許し」になります。

 

また、

彼の事情を理解したり、彼も自分がやったことに罪悪感を持っているのかもしれない、と理解してあげることは、

彼への「許し」になります。

 

ちょっと苦い経験になっちゃったけど、たぶん、いろいろお互いさまだったんだよね。

お互い、もう充分、罪を悔いて償ったんじゃないかな。

お疲れさま、いろいろ、ありがとね。

 

そんな言葉で、ちるさんと彼がそれぞれに抱えてきたものを労ってあげることで、

ちるさんが、ご自身を許し、彼を許し、過去のできごとを許し、

長く抱えてきた後悔や惨めさを手放し、

これから彼の面影のある異性に会っても、怖さもなくフラットに人間関係を築けるようになるのでは、

と思うのです。

 

とっても応援しています♡

というわけで、長くなりましたが、

どこかしらお役に立てていたら良いなと願っております。

 

前回のご相談でも触れましたが、

ちるさんは本当に優しくて責任感の強い方なので、

相手の反応の責任を一身に引き受けて、自分を苦しめてしまうところがあるのかもしれません。

 

そんなちるさんが、ご自身を許し、過去のできごとを許し、

これからは、彼の面影がある異性とも、心地良い人間関係が築けますよう、

心より応援しております。

 

よかったら、お手伝いさせてくださいね!

 

お読みいただき、ありがとうございました♡

コバヤシアキコ

 

(私のセッション情報は、こちらでご確認いただけます。)

 

今日の一枚。

(インスタグラムより)

運河の上に小さなテラス。

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