毒母から妹を守り家族を守るためにしてきた
「我慢」のクセが今も抜けず、
大爆発を起こしてしまう。
どうしたらこのクセを改善できますか？
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に
寄せられたご相談にお返事します。
すっごく頑張って我慢していたご自身を、
承認してあげましょう♡
ご相談：「我慢・抑圧する→何らかのカタチで爆発する」のクセから抜け出したい
「我慢・抑圧する→何らかのカタチで爆発する」のクセから抜け出したい
こんにちは。いつもみなさまのブログ・SNSを拝見しております。
今日は「我慢・抑圧する→爆発する」のクセをなんとかできないか相談させてください。
わたしは主に職場で発言を我慢したり、ひどい言葉を浴びせられてもぐっとこらえてしまったり、何かと自分を抑え込むことが多いです。
抑え込みが溜まっていくといずれ大爆発を起こします。だいたい自分の体調不良で出てくることもありますが、ひどいときは感情的になって人に暴言を言ってしまったり、怒り出したり、物を壊してしまうことも・・人間関係を壊してきたこともありました。こうやって我慢・抑圧するのは、幼少期からの生活のクセだと自分なりに分析しています。
過干渉で、ときにとんでもなく無関心になる毒親の母と、3つ下の妹と3人家族で暮らしていました。
母はヒステリックだし、とんでもない他人軸な人で、いつも気にするのは見栄ばかり・・
私達姉妹のことは二の次の次の次でした。
しかも母の機嫌が悪いと食事が出てこなかったりすることもあったし、ちょっとでも物を落として大きな音を立てれば「うちのコじゃない！！今すぐ出ていけ！！」と家から締め出されることもありました。
仮に締め出されてもわたしは大丈夫ですが、さすがに3つ下の幼い妹を追い出されるわけにはいかないと強く思い、とにかく自分の気持ちを押し殺してきました。常に母の機嫌を伺い、家事をしたり、妹の世話をしてきました。
ただこうやって押し殺していると、我慢の限界に達してしまい、学校で問題行動（備品を壊してしまう等）を起こしたり、母と殴り合いの喧嘩になることも少なくなかったです。現在はノートに自分の感情を書いたりしてだいぶ落ち着いていますし、職場の人にもなにか問題があれば相談するようにしています。幸い、自分の時間もそれなりに取れており、大好きなオンラインゲームに没頭したり、絵を気が済むまで描いたり、体が求めるまま昼寝することもしています。それでもやっぱり我慢しちゃう・・そして爆発しそうになります。
この一連のクセを改善できる方法があればご教示いただけますとうれしいです。
よろしくお願いします・・！（マイさん）
マイさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
激しいお母さんを受け止め、ご自身も幼いながらに幼い妹さんを守り、と、
本当にたくさん頑張ってこられましたね。
その中で、否応にも身につけざるを得なかった、我慢のクセ。
今、ご自身でもたくさん対策をしていらっしゃるのがまた素晴らしいところですが、
それでもやっぱり我慢をしてしまい、爆発しそうになるとのこと。
私からのお返事では、
- 今の職場を離れるという選択肢
- 当時感じていた気持ちや言葉を、許してあげる
- その「禁止」は、「愛」から
という3つのポイントで、
マイさんが我慢・抑圧⇒爆発のクセを緩めるための方法を考えてみたいと思います。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
今の職場を離れるという選択肢もあるかも。
まずは職場のお話から行ってみたいと思います。
ご相談文で書いてくださったここ↓、
ひどい言葉を浴びせられても
ということなのですが、
マイさんの職場は、日常的に酷い言葉を浴びせられるような環境なのでしょうか？
相談できる方もいらっしゃるようなので、周り中がみんなそうということはないのかなと思いますが、
マイさんの心の健康を害するような職場ということは、あったりしますか？
我慢・抑圧⇒爆発のクセを何とかしたい、というご相談なのですが、
そもそもそんなにもひどい言葉を浴びせられ、それを我慢をしなければいけない環境なら、
ご自身の心を守るためにも、そこを離れるということも、選択肢の一つとして考えることはできないかな？と思い、
こんな質問をさせていただいたのでした。
（もちろん、
経済的なことなど、いろんな事情でそれは考えられない、ということもあろうかと思います。
ただ、「私は我慢しなければならない人」みたいな無意識の前提が心の中にあったりすると、
そういう「いろんな事情」も、その前提の上で無意識に「そういうもの」と信じていることもあったりするんですよね。
なので、ここは改めて発想をフラットにして、「こんな選択肢は考えられないかな？」とご自身に聞いてみるのも、
自分の無意識の前提（あれば、ですが）から自由になるために、とっても価値のあることではないかと思いました。）
当時感じていた気持ちや言葉を、許してあげる。
そして次は、より根本的な、
我慢・抑圧⇒爆発のクセを抜け出すには？
です。
マイさんは今、
現在はノートに自分の感情を書いたりしてだいぶ落ち着いていますし、職場の人にもなにか問題があれば相談するようにしています。幸い、自分の時間もそれなりに取れており、大好きなオンラインゲームに没頭したり、絵を気が済むまで描いたり、体が求めるまま昼寝することもしています。
ということで、ご自身でいろいろ対策をしていらっしゃるんですよね。
上でも書いた通り、これ自体ほんとに素晴らしい！ことだと思うのですが、
それでもやっぱり我慢しちゃう・・そして爆発しそうになります。
とのこと。
これは、
ご自身でとっていらっしゃる対策は、我慢・抑圧のクセを緩めるため、というよりは、
爆発のタイミングを遅らせるため、という、対症療法的な対策になっているのかも？しれません。
なので、そもそもの我慢・抑圧のクセを緩めることは、また別に必要なのかも、
と思うのですね。
じゃ、どうやってそのクセを緩めましょう？ということなのですが、
ご自身でやっていらっしゃる「ノートに感情を書く」という作業では、
どんなところまで書き出せているでしょうか？
今の生活のいろんな場面での、ご自身の気持ちはいろいろ書き出せているのかな？と思いますが、
子供の頃に感じていた気持ち、お母さんに対する気持ちや言葉などを書き出したことはありますか？
というのは、
今、ひどい言葉を浴びせられても、ぐっとこらえてしまうのは、
子供の頃に、がんばって我慢して押し殺していた感情や言葉、なのではないかなぁ、
と想像するのですね。
幼い妹さんが追い出されることにはってはいけない、お母さんがこれ以上荒れてはいけない、と、
我慢して押し殺す（言葉にして出すことを禁止する）にも強い理由があったはずです。
そしておそらく、当時のその強い禁止が、
今も、マイさんの我慢や抑圧の強いクセとなって残っているのではないかと思うのですね。
なので、
当時の気持ちや言葉を、今、言葉にして書き出して（吐き出して）あげることで、
それらが外に出てくるのを、今のマイさんが許してあげられると良いのでは、と思うのです。
これが許せるようになればなるほど、
今のマイさんの我慢や抑圧のクセも緩んでいくのではないかと思います。
その「禁止」は、「愛」から。
ただ、
上でお話したような、当時我慢した言葉や思いを書き出してみよう！としても、
意外と手が進まないことがあります。
覚えていない、分からない、なんかうまく言葉にならないなどの感覚になったりするのですが、
上で書いたような、こんなことを言ってはいけない、という「禁止」が強くあると、
やはりそうなりがちなんですね。
そんな時に考えたいのは、
なぜそんなにも強く「禁止」するようになったんだろう？
ということです。
上でもちょっと触れましたが、
マイさんがいろんな気持ちや言葉をぐっとこらえたり、自分を抑え込むようになった背景には、
幼い妹さんが追い出されることにはってはいけない、お母さんがこれ以上荒れてはいけない、
みたいな思いがあったのでは、と想像します。
これって、「愛」なんですよね。
幼い妹さんを守ろうとする「愛」、
家族や、お家の中を何とか平和に保とうとする「愛」、
お母さんを受け止めようとする「愛」、
なんです。
マイさんが、ご自分の気持ちや言葉を我慢し抑圧し、自分を押し込めて頑張ってこられたのは、
そこに、妹さんやお母さんへの、それは大きな「愛」があったからこそ、なのです。
ということは、
マイさんが、今も我慢・抑圧のクセを強く持っているのは、もしかすると、
「我慢をやめたら、妹さんが守れなくなってしまうかもしれない、
お母さんの心がさらに乱れてしまうかもしれない、
お家の中がしっちゃかめっちゃかになってしまうかもしれない」
みたいな、子供の頃からずっと持ってきた心配が、無意識に残っているのかも？しれません。
（この心配はもちろん「愛」ゆえ、ですね。）
だとすると、今のマイさんの我慢・抑圧のクセを緩めるには、
子供の頃のマイさんの、「愛」そのもののような頑張りを認めてあげるのも、
良いかもしれません。
「妹ちゃんを守るために、すごくたくさん我慢して、すごく頑張ったのよね、
不安定なお母さんを受け止め、助けるために、すごくたくさん我慢して、すごく頑張ったのよね、
でももうだいじょうぶ、
妹ちゃんは、マイさんに全力で守ってもらって、たくさんの安心をマイさんからもらっていたよ、
お母さんは、マイさんが全力で受け止めてくれたおかげで、大変な時期を生き延びることができたよ、
だからもうだいじょうぶ、
マイさんの愛は、妹ちゃんとお母さんをちゃんと救ってきたし、もう、何も我慢しなくてだいじょうぶよ」
と、ご自身に伝えてあげるのです。
この言葉がマイさんの心に染み渡るほどに、
我慢して押し殺す（言葉にして出すことを禁止する）というクセも、
徐々に緩んでいくのでは、と思います。
とっても応援しています♡
いろいろ書きましたけれども、
どこかしらお役に立てるところはあったでしょうか？
特に最後に触れた「愛」というのは、
もしかすると、全然意味が分からないようなお話かも？しれません。
このあたりは、セッションで典型的にお手伝いするところでして、
ていねいに掘り下げると、ご自身の深いところと繋がれて、いろんなことがするりと腑に落ちたりもしますので、
よかったらご検討いただけたら良いな、と思います。
マイさんが、
過去の記憶から自由になり、今の職場や人間関係を、我慢も抑圧も爆発もなく、
心地良く過ごせますように、心から応援しています。
よかったら、お話聞かせてくださいね！
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
美しー！
