こんなしょうもない自分は、
いつか見捨てられる、
という不安を手放したいとき。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
ご相談:「自信のなさを克服して安心できる人間関係を築きたい」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
自信のなさを克服して安心できる人間関係を築きたい
もうすぐ40歳を迎えようとするアラフォー女性です。
自信のなさをどうにかしたいです。
「こんなメリットもない自分と付き合っているのはおかしい」「いつか周りに見捨てられてしまうのではないか」と不安になってしまうパターンをやめたいです。
典型的な長女気質で、学歴では優等生ルートを歩んできましたが、社会にはうまく適応できず、発達障害、退職や離婚と、仕事でもプライベートでも自信を持てないことが続いています。
カウンセリングにも通い、おそらく過干渉気味だった母親との関係性が影響しているのだろうなということは分かったのですが、改善はしきれていません。(ただ、数年前に母が他界してからは、少しずつではありますが自分の軸で人生を歩み始められるようになってきた感覚はあります。)
いま交際している彼は、私にはすごく愛情を行動で示してくれたり気遣ってくれていますが、亡き奥様への想いがまだ強く残っているのが滲み出ており「こんな愛情深く素敵な方が私を大切にしてくれるなんて、今はまだ悲しみの底にいるから私のことが数倍良く見えているだけかも」と思ってしまいます。
友人関係においても同様です。昨年、自分が深く沈んでいた時にも、20年来の友人たちが根気よく付き合ってくれました。でもそれは私の昔の良いイメージと彼女らの優しさゆえで、こんなどうしようもない自分が知られてしまって、呆れているんじゃないか、今後はどんどん関係が先細りになっていくだろうなと悪い方に想像してしまいます。
唯一、前の旦那さんとは自分のダメな部分も含めてリラックスした関係を築いていましたが、次第にお母さんと息子のような関係になってしまいました。レスや生活感覚の違いにも耐えきれず離婚を切り出したらあっさり了承されてしまい、自分の存在価値が無かったのだと落ち込みました。
本当は自分が何か与えられる存在でありたいし、誰かと支え合える深い関係を築きたいのに、会いたい時に会うくらいのほうが嫌な所を見られないで長く続くのではないかというジレンマに陥ってしまいます。
何か前に進むヒントをいただけないでしょうか。
長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
(しろひつじさん)
しろひつじさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
しろひつじさんは、つい無意識に、
「こんなメリットもない自分と付き合っているのはおかしい」
「いつか周りに見捨てられてしまうのではないか」
という前提で周りの人の行動を「解釈」して、不安になってしまうんですね。
自分のそんなパターンに気づかれたことがまずブラボー!なんですが、
しろひつじさんがさらに素晴らしいのは、そのパターンをやめたい、との意欲を持って、
ココロノマルシェにご相談くださるなど、行動していらっしゃることです。
(ちなみにこれ、しろひつじさんに受け取っていただきたい価値の一つです。
素晴らしい「価値」なんですよ♡)
で、
こんな風に、ご自身のパターンに気づいていらっしゃるしろひつじさんは、
日常的に意識を切り替えることで、そのパターンを手放していくこともだいぶできるのでは?
と思うのですね。
というわけで、
次にこのパターンがまた出ちゃってる!と気づかれた時に、
しろひつじさんに意識して取り入れていただきたい「別の見方」を、
ご相談文で書いてくださった例を使いながら、以下でいろいろご提案してみます。
(注:だいぶ長文になっちゃいました!)
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
ちゃんと彼に愛されている、という真実。
しろひつじさんは、こんな風に書いてくださいました。
「こんな愛情深く素敵な方が私を大切にしてくれるなんて、今はまだ悲しみの底にいるから私のことが数倍良く見えているだけかも」と思ってしまいます。
お気づきの通り、
「今はまだ悲しみの底にいるから私のことが数倍良く見えているだけかも」というのは、
しろひつじさんが、パターンとして無意識に選びがちな「解釈」ですね。
で、私はこれ、
しろひつじさんが強く信じている「解釈」というだけで、
「真実」ではないだろうと思うのです。
じゃ、何が「真実」なのか?というと。
まず、
彼は、愛情を行動で表現し、気遣いもしてくれるなど、
ほんとに愛情深くて、素敵な方、ですね。
で、
もし彼が、元奥様を亡くした悲しみの底に今もいるとしたら、
しろひつじさんをこんな風に愛することはできないんじゃないかなぁ、
と思うのです。
実際、元奥様のことも、とっても大切に愛していらっしゃったんだろうと思います。
そんな、誠実で愛情深い男性なのでしょう。
彼は、そうやって真摯に誠実に女性を愛する男性であるからこそ、
100%なくなるものではないにせよ、元奥様を失った悲しみに一つの区切りがつき、
また新たな女性を愛する準備が整った状態で、しろひつじさんに出会い、
しろひつじさんを今、大切に愛してくれているのではないでしょうか。
つまり、「真実」は、
しろひつじさんは、ちゃんと彼に愛されている、
だと思うのですね。
でもそこで、しろひつじさんは、
彼の愛情は、元奥様を失った寂しさ故のものであって、私への本当の気持ちではない、
だって、彼が見ている私は、寂しさのせいで数倍増しになっているだけのはずだから、
と思っていらっしゃるみたいです。
つまり、しろひつじさんは、
自分でいろいろ判断や決断や行動できる、成熟した大人の男性であるはずの彼の、
「人を見る目」や「女性を愛する力」をちょっと疑うことで、
こんなにも誠実に大切にしてくれている彼の愛情や気遣いを、
否定して受け取り拒否しているみたいなのです。
しろひつじさんにとっては、
彼の愛情よりも、ご自身の「私はこんなメリットもない人間」というセルフイメージの方が、
よっぽど馴染みがあって信じやすいのかもしれません。
で、そのセルフイメージを、
「彼も、本当の私を知ったら幻滅するに違いない(だって私はこんなにもメリットのない人間だから)」
みたいに「投影」しちゃうんですよね。
もちろんそれはとても良く理解できるのですが、それだと、
せっかく、また新たな女性を愛そうと意欲を持って、
こんなにも真摯に誠実にしろひつじさんを大切にしてくれている彼の愛情や誠意が、
無になってしまわないかなぁ、それは彼がかわいそうじゃないかなぁ、
とも思ったりもするのですね。
そんなわけで、
自信のなさから彼との関係で不安を抱えるパターンを手放すためのご提案、一つ目は、
彼との関係の中で、いつものパターンを発動して不安になっているなと気づいたら、その都度、
「こんなメリットもない自分」というセルフイメージの方ではなく、
彼の「人を見る目」と「愛情」の方を、信じて受け取ることに意識を切り替えてみる、
です。
すぐに、「そっかぁ、私ったらそんなに愛されちゃってたのか!」と信じられなかったり、
受け取れなかったり、切り替えられなくてOKです。
ただ、いつものパターンに気づいたときに、
あぁ、私は、彼の愛情よりも自分のセルフイメージを選んで信じようとしてるみたいだな、
それで不安になっちゃうんだな、と、
ここでお話したことを思い出してみてください。
そして、余裕があれば、
「じゃ、私は今、彼の愛情と自分のセルフイメージの、どちらを選ぶ?」
と、自分に聞いてみてあげると、それが意識の切り替えに繋がっていくと思います。
ちゃんとお友達に愛されている、という真実。
また、しろひつじさんはこんな風にも書いてくださいました。
昨年、自分が深く沈んでいた時にも、20年来の友人たちが根気よく付き合ってくれました。でもそれは私の昔の良いイメージと彼女らの優しさゆえで、こんなどうしようもない自分が知られてしまって、呆れているんじゃないか、今後はどんどん関係が先細りになっていくだろうな
まず、
昔の良いイメージと彼女らの優しさだけで、沈んだときにそんなに付き合ってくれるかなぁ?
友人関係が20年も続くのは、しろひつじさんの、昔から今に続く本当の素敵な人柄があってこそじゃないかなぁ?
なんて私などは思うのですが、どうでしょう?
20年も付き合う中で、お友だちのみなさんは、
「こんなどうしようもない自分」としろひつじさんが思っていることも、意外とちゃんと分かってて、
昔も今も、そんなところも含めた丸ごとのしろひつじさんが大好きだからこそ、
去年しろひつじさんが深く沈んだとき、しろひつじさんに元気になってほしい一心で、
根気よく付き合ってくれたんじゃないかなぁ?
と思ったりするのです。
これ↓は、
こんなどうしようもない自分が知られてしまって、呆れているんじゃないか
自分の「嫌な所」が見られてしまった自己嫌悪が、
呆れられたのでは、という心配に繋がった感じではないでしょうか。
またこれ↓は、
今後はどんどん関係が先細りになっていくだろうな
これ以上「嫌な所」が知られることのないよう、
自らこの友人関係からフェードアウトするしかないのでは、
という感覚が、こういう確信めいた予想になっているのではないでしょうか。
つまり、
「呆れているんじゃないか」も、「どんどん関係が先細りになっていくだろうな」も、
しろひつじさんが、ご自分の中でいろいろ「想像」や「解釈」していること、なんですよね。
「真実」ではない、のです。
で、じゃ、「真実」は何?と言えば、既にお話した通り、
しろひつじさんは、ちゃんとお友だちに愛されている、
ということだと思うのですね。
というわけで、
自信のなさからお友だちとの関係で不安を抱えるパターンを手放すためのご提案、二つ目は、
お友だちとの関係の中で、いつものパターンを発動して不安になっているなと気づいたら、その都度、
「こんなどうしようもない自分」というセルフイメージではなく、
お友だちの「人を見る目」と「愛情」の方を、信じて受け取ることに意識を切り替えてみる、
です。
お気づきでしょうか、彼との関係のところでお話したことと、同じです☆
同じこと、なのですよね。
「いつか見捨てられる」「どんどん関係が先細りになっていく」と不安になるのは、
「こんなどうしようもない自分」というセルフイメージの方を選んでいる時、です。
なので、そんないつものパターンに気づいたら、やっぱり、
「私は、自分のセルフイメージと、お友だちからの真摯な友情の、どちらを選ぶ?」
と、自分に聞いてみてあげてください。
それが、意識の切り替えに繋がっていきます。
ちゃんと元旦那さんにも愛されていた、という真実。
それから最後の、元旦那さんとのエピソード。
ここは、いろいろと周辺のお話をお聞きしたいところではありますが、
離婚を切り出したらあっさり了承されてしまい、
というところは、
しろひつじさんに存在価値がなかったから、というよりは、
「自分(元旦那さん)には今、しろひつじさんを充分幸せにしてあげることはできていないけど、
離婚して自由にしてあげることで、しろひつじさんが今より幸せになるなら、
それがせめてもの自分にできること」
みたいな感覚も、もしかするとあったかも?
そんな無力感を、元旦那さんは感じていらっしゃったかも?
とも想像します。
やっぱりそこには、
元旦那さんなりの、そのままのしろひつじさんへの愛情があったんじゃないかなぁ、
と想像するのですね。
受け取る人は、与える人でもあります。
そして最後に、こんな風にも書いてくださいました。
本当は自分が何か与えられる存在でありたいし、誰かと支え合える深い関係を築きたい
受け取ることは与えること、
って、どこかで読んだことはありますか?
しろひつじさんが、彼の愛情を受け取ってあげることで、
彼は、「あぁ、自分は確かにこの女性をちゃんと愛することができている、幸せにすることができている」と、
自分の愛情に自信を持つことができます。
つまり、彼の愛を受け取ることで、彼に自信を与えてあげられます。
しろひつじさんが、お友だちの気持ちを受け取ってあげることで、
お友だちは、しろひつじさんの力になれている喜びを感じられます。
つまり、お友だちの気持ちを受け取ることで、お友だちに喜びを与えてあげられます。
今と違う自分になる必要はありません。
今、しろひつじさんを大切にしてくれている目の前の人たちの愛情をただ「受け取る」だけで、
この人たちに「与える」存在になれるし、「支え合う」こともできるし、
人間関係の中でリラックスして安心していられるようになるのです。
なので私は、今のしろひつじさんには、
この「受け取る」ことに取り組むことを、とってもおすすめしたいのですね。
(めちゃめちゃ長文になりましたが、
実は今日の結論は、「受け取りましょう♡」の一言なのです☆)
とっても応援しています♡
というわけで、今回は、
しろひつじさんが日常で意識していただきたい「ものの見方」と、
「受け取る」ということをご提案しました。
日常の中で、これらに取り組むだけでも自信はずいぶん感じられるようになると思います。
また、お母さんとの関係をさらに整理していくことも、このプロセスをさらに押し進めてくれます。
私もがっつりお手伝いできますので、良かったらセッションなどもご検討ください。
いろいろ書きましたが、
しろひつじさんは、もっともっと自分を好きになって良いし、
もっともっと周りの愛情や気持ちを受け取って良いし、
もっともっと人間関係を幸せに楽しんで良いし、
そうなれます。
そんな近い未来をしろひつじさんが手にされますように、
心から応援&お祈りしています。
良かったらお手伝いさせてくださいね!
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
6月に、東京で対面セッションをやります!
6月に、東京で対面セッションをやります!
普段はオランダなので、この機会にぜひ♡
東京でお会いできるのを楽しみにしています♪
今日の一枚。
だんだん夏らしさが出てきた風景。