仕事でも友人関係でも、
老若男女問わず
「いいじゃない少しくらいタダでくれたって」
という方が集まってくる。
どうしたら、この奪われる負のループから抜けられますか?
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
ご相談:「奪われる負のループ」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
奪われる負のループ
お弟子の皆様こんにちは。
とりとめのない相談になってしまいますが、どうぞよろしくお願いします。
私は現在、個人事業主として相談業務にあたっていますが、
プライベートで出会った方にそういった仕事をしていると伝えたら、「悪い人には思えない」人なのですが、当たり前のように、無料で相談を持ち掛けられました。
流れとしては、「みていただけますか?」「本当ですか?」「ありがとうございます。」「感想、口コミ送らせていただきました。」です。
大抵の方はお支払いについて気にかけていただけますが、その方は主婦でパート勤務、普段は息子さんの中学でスクールカウンセラーに相談していらっしゃるそうで、「個人事業主が仕事として相談業務にあたる」ことの意味、つまり勿論、月給でもないし、有料で相談に乗っていることすら気付いて無いのかもしれないなどと、彼女のことを理解しようと努めてみましたが、「相談していいの?」「ありがとう」(以上終わり)となる心境はつかめずにいます…。
というのが、気にかかかる点がありまして、こういった事は人生で何度も起きているのです。(だからこそ、根本先生がブログでもおっしゃられるように「相談」を「お仕事」にしたわけでもあり、お弟子の方々と同じだと思うのですが…。)
【気にかかる点】(相談後に主婦の方が世間話の中で私におっしゃったこと。)
・のんびり暮らしてそう(→そんなわけないでしょう!?)
・怒らなさそうだから騙されないでね(→あなたのことは常識的な範囲でご相談もちかけられたと思っていたので、もしかして今、騙されてます???)
わたし自身はお金には人一倍苦労してきており、今もお金には苦労しています。
ただ、ありがたいことに(?)でも、困ったことに、一見、豊かそうに見られます。
エピソードとしては、お坊ちゃん育ちの花より団子のF4みたいな男性に、「育ちが良さそう」と言われて、母が喜んでましたが、むっちゃムカつきました。社会人になって馬車馬のように働いていても、OLではなくて「家事手伝いでしょ?」みたいに思われました。
親の金に頼らず、着る服にすら困っているのに…です…。(勿論ブランドものなど身につけたこともありません笑;)なのになぜか、豊かそうに見えるみたいです。
また、同じ業態のかた(女性向けのエステ系起業家のかた)も、私にあいさつ代わりに相談を持ち掛けた後、「あなたって軽々しくその能力ちょうだいってくる人が多そうだから気を付けてね」と言われたこともあります。え?・・・たった今、あなたがしたことですよねと思いました。
私は無料だろうが、友人だろうが、お客様だろうがみんな大切には相談にのっていますが、「騙されないでね」「気を付けてね」って言われるのってナニを暗示してますか…^^;。仏の顔をした鬼みたいです(笑)
とにかく、自分はそれなりに労力がかかるわけですが、仕事でも友人関係でも、老若男女問わず「いいじゃない少しくらいタダでくれたって」という方が集まるようです(泣)。
特に、「特殊能力」でお仕事されている方からはこのお悩みをお伺いすることが多いように思いますが、生活があるし相談に乗ればそれなりにエネルギーを疲弊します。
ただ、わたしから奪うエネルギーの方の共通点としては私に対する見識を誤っている方が多いです。(誤った見解→豊かそう、怒らなさそう)
私のこときちんと理解してくれる人にしたら、お金でも苦労いているし、怒ったらめっちゃ怖いことを知ってくれてます。そういった善意に私が頼っていることもわるいのでしょうか?
自信を持つことが大切だと思うのですが、いかんせん負のループから抜けられません…。
私が、もっと広く豊かな御心をもったほうがいいでしょうか?
このココロのマルシェも無料相談ですから、お弟子の皆様におかれましても非常に頭が下がる思いですが、どうぞよろしくお願いします。
(みかんさん)
みかんさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
「いいじゃない少しくらいタダでくれたって」。
忌々しいですね!(涙)
周りが勝手にみかんさんについて「豊かそう」と誤解して、
その誤解を元に、みかんさんから奪っていく、そんな負のループになっているのかな、
と思いましたが、
私からは、
- まずは、みかんさんの、お仕事上の「能力」を「才能」としてどんどん受け取りましょう♪
というお話をしつつ、
- それだけでなく、「豊かそう」も、確かに「誤解」なのかもしれないけど、見方によっては「才能」「強み」でもあるのでは?
という視点で、やはりそれらを受け取ることをテーマにお返事してみました。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
「能力」は、その「価値」が分かりづらい。
今回みかんさんがご相談くださったようなお悩みは、みかんさんも触れてくださったように、
「特殊能力」を使ってお仕事をされている方は、経験が多いのかもしれませんね。
「え?見れるの?すごーい、私もちょっと見て?」みたいに、
学校の休み時間のノリで聞いてくる感じでしょうか。
それから例えば美容師さんでも、
「知り合いだし、ちょっと整えたりブローするくらいサービスして?」みたいな感じで、
利用される、奪われる、みたいな使い方をされて、悲しく感じたという方のお話も聞いたことがあります。
これは、
自分の能力を、「価値のある才能」としてどれくらい受け取れているか
ということだと思うんですね。
「価値」があるものは、タダでほいほいと人に渡したりしないじゃないですか。
ダイヤモンドの指輪を、「いいなー♡ちょうだい?」と言われても、
さすがにあげちゃうことはないと思うのですね。
で、
「ダイヤモンドの指輪」は、目に見える形があって、高価なものという認識も一般的に共有されているので、
さすがに「ちょうだい?」と言ってくる人もいないと思うのですが、
「能力」というのは、目に見えないし、一般的な価値が分かりづらいことも多いですよね。
なので、
人によっては、そこまで価値があると理解せずに「ちょうだい?」と言ってきたり、
場合によっては、「これくらいだからサービスしてもらっちゃお」みたいに、
ちょっとズルい考えで利用しようとしたり、
ということも、残念ながら起こり得るんだろうと思います。
みかんさんの能力の「価値」と、「怒らなそう」の意味。
で、
そんな風に、相手からある意味「買いたたかれる」「タダで利用される」時というのは、
相手に、自分の能力の「価値(価格)」を決めさせている状態、
とも言えるかと思います。
自分の能力の「価値」の決定権を、相手に委ねてしまっていて、
(それが、ちょっとお人好し(?)な「怒らなそう」という印象にも繋がるのかもしれません、)
相手も、ある意味、好き勝手できちゃう、だから奪われちゃう、のですね。
と、いうことは。
奪われる負のループを断ち切るには、
自分が、自分の能力の「価値」を、知る、受け取る、決める主導権を持つ
ことが大切になります。
今、みかんさんは、
個人事業主として相談業にあたっていらっしゃるとのこと。
そこでは当然、
そのお仕事に必要な能力を存分に使い、お客様のお役に立ち、
喜ばれていらっしゃる(つまり、価値を提供していらっしゃる)ことと思います。
「能力」でなければ、
「技術」とか「経験」とか「スキル」とか「プロの勘」とか、いろんな言い方ができるかと思いますが、
みかんさんは、これらをどれくらい、ご自身が持つ「価値ある才能」として受け取れているでしょう?
ここで、
「私が提供するものには、確かに価値がある」と、ご自身が受け取れれば受け取れるほど、
ご自身の能力を、それこそダイヤモンドのように価値あるものとして、
まずはご自身が扱えるようになります。
それは、自分の能力の「価値」を決める主導権を、自分が持つことにも繋がります。
すると、
タダで奪っていこうとする相手にも、
「奪われてなるものか」みたいな闘う(怒る)姿勢ではなく、
ただ自然体で、自信を持ってお断りができるようになります。
また、
そもそもそういった相手はみかんさんに近づいてこなくなりますし、
むしろ、みかんさんの価値を、敬意と正当な対価と共に利用させてほしいという方が集まってくるのでは、
と思うのですね。
「豊かそう」というのも、「才能」。
ここまでは、
お仕事上の「能力」とか「才能」のお話だったので、
比較的分かりやすかったかと思うのですが、
次は、
「豊かそう」に見える、という「才能」
という、にわかに「才能」とは考えづらいかもしれないお話です。
文章という限られた情報の中にも、その方のエネルギーは感じられるもので、
みかんさんのご相談文から、私はやはり(?)、
- 品が良く、
- エレガントで、
- 物腰が柔らか
な印象を受けたんですね。
みかんさんはやはり、
「豊かそう」で「育ちが良さそう」な「雰囲気」を、自然体でまとっていらっしゃるのではないかなぁ、
と思ったのです。
(そう聞くと、みかんさんご自身はもしかすると、
「でも、本当に実際には違うんです!」と、悲しく感じてしまうかもしれませんが、
もうしばらくお付き合いくださいね!)
世の中には、
そんな素敵な雰囲気が、無意識で素で出せちゃうなんて、うらやましい!と思う方もたくさんいるし、
それが欲しくて、マナー講座とか何かハイソな講座とかいろんなことにお金をかけて、
頑張って努力する方もいらっしゃるくらいです。
それを、みかんさんは、
そうなろうと意識することもなく、知らないうちにとても素敵に醸しちゃってるんですよね。
それって実は、やっぱりとても素晴らしい「才能」であり「価値」なのです。
「才能」だし「価値」として、みかんさんがそれをお持ちだからこそ、
自己認識とは真逆なのに、こんなにも素敵に醸せていて、
たくさんの方に、そう見える、のです。
「騙されないでね」「気をつけてね」の意味。
で。
真に豊かな人というのは、お金があるだけでなく、人に対しても余裕があります。
人を疑う前提を持たなかったり、物事に対してネガティブなフィルターをかけなかったり、
精神性が豊か、なんですね。
お坊ちゃん育ちの花より団子のF4みたいな男性にも「育ちが良さそう」に見えるのは、
みかんさんの、これまでの実際の経験などとは、不思議なほど関係なく、
たぶん、本当に、そこら辺の成金風ではない、精神性も含めた真の「豊か」な「雰囲気」を、
みかんさんはお持ちなのだと思います。
ただそこで、
ご自身が「豊か」な雰囲気をまとっていることを否定・拒絶していると、
お金に余裕がありそうで、人を疑う前提を持たなそうに見えるのに、その自覚がないまま、つまり、
札束を持っている(ように見える)のに、その自覚がないまま、スラム街を歩くような感じ、
になるのは分かるでしょうか?
ちょっと危ないことになっちゃうのですね。
それが、「騙されないでね」「気を付けてね」という言葉に繋がるのかな?
と思いました。
(でもそれも、
あちらは自分でも札束から1枚しれっと拝借した後で言ってきているんですから、
まったくねぇ、と思ってしまいますけどもねぇ。)
真に「豊かそう」な雰囲気という「才能」を、受け取る。
と、いうことは。
ここでは、
「いやほんとに、みんなどうしてそんな間違った見方をするの?!
私はほんとに豊かでもないし、普通に怒るし怒ったらめっちゃ怖いのに!」
と、周りの認識を嘆くよりは、
「私、実際にはお金で苦労もしてるし、ちゃんと怒るけど、周りにはそんな風に見えるのか~へぇ~」
みたいに、今の状況そのものを、そのまま認識するのが良いのではと思います。
それが結局、「才能」や「価値」を「受け取る」ということにもなるんですよね。
そうやって、「少なくともそう見えるらしい」と自覚(受け取る)ができれば、
自分を守る意識も持てるようになります。
その方が、周りの認識を改めさせるより、実は手っ取り早い気がするのですね。
で、しかも、その自覚(受け取る)ができてくると、
「豊かそう」な、エレガントで品が良くて物腰柔らかなみかんさんの雰囲気、という「才能」は、
ご自身の活動をする上での「強み」にもなってくれるかもしれません。
みかんさんご自身の、ブランディングのための要素としても、とても魅力的だと思いますし、
はたまた、活動のターゲットとして、真に豊かな「富裕層」と呼ばれるような層に目を向けると、
より心地良くサービスを提供できるようになるかもしれません。
いずれにしても、
強みも才能も価値も、ご自身がそれを受け取ることで、発揮できるようになります。
なのでやはり、
「そうか、自分には良く分からないし、今は納得もできないけど、
『豊かそう』に見える、という『強み』が私にはあるのか、それは私の強みなのか」と、
とりあえず受け取る!ことをおすすめしたいなぁ、と思うのでした。
とっても応援しています♡
長くなりました!
こちらは誠意を持って提供しているのに、それを「奪われる」、というのは、
エネルギーを消耗するし、自尊心も傷ついてしまいますね。
みかんさんが、そんな負のループを抜け出し、
ご自身もお客様も、お互いに敬意を持ってサービスと対価の交換をし、
気持ち良くお仕事に取り組んでいけますよう、
心より応援しております。
よかったら、お手伝いさせてくださいね!
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
街をバックにお花。