ずっと子供でいたい、と思う時。
そこにはやっぱり、
仕方のない理由があるものです。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
「ずっと子供でいたい」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
ずっと子供でいたい
皆様、こんにちは。
mと申します。
誰に言えばいいものか悩みこちらに書き込んでます。アラフォー女子、です。
毎日、やる気もなく日々を消化するように生きています。
実家住まいで給料の安いぬるま湯のような会社に勤めています。
家のことは全て母がしているのでほぼ何もせず日々をダラダラと過ごしています。
趣味や楽しみもなく、何にたいしてもやる気が出ないので、今日はずっと布団にこもって動画を見ながらぼんやりしています。
幼少期から周囲の目を気にする敏感な性質を持っており、教師からの虐待にいじめなど、幼少期~大人になるまでずっと体験してきました。
どこにいっても誰かにいじめられるのです。
父にも母にも繊細な気質について理解を得られず寂しい思いはたくさんしましたが、実家に守られて生きてきたとも思います。
20代は引きこもりでゲームに依存して過ごしており、親密感の恐れから友人もいないので周囲と比べて社会経験も乏しいと思います 。
実家に甘える一方で、いつも誰かに、何かに依存し、誰かに従っている感じで。不安と、いじめのトラウマか一人ぼっちになる恐怖に怯えながら暮らしてもいます。
一人は寂しいけど人の中にいるのも怖いです。
会社はぬるま湯のようなところですが、退屈さもあり、人間関係にそこまで問題もないのに、逃げたい逃げたいと毎日思います。
幼い子供みたいに、守られている状態で毎日毎日ただゲームとかして過ごしたい、とか。
そんなことばかりが頭をよぎります。
何も出来なくても許される小さい子供にかえりたい とばかり思っています。
もっと大人にならなくては、と気持ちだけが焦ります。
こんな自分が楽に、自分を取り戻していくのにはどうしたらいいものでしょうか。
大人な女性陣が多い中、こんな質問大丈夫かと不安なのですが、、どうぞよろしくお願いいたします。
(mさん)
mさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
ご相談文でmさんは、
もっと大人にならなくては、と気持ちだけが焦ります。
と書いてくださいました。
実家暮らしで社会や他人と積極的に関わるでもなく、
日々、消化試合のように過ごしながら、「子供にかえりたい」なんて思ってるなんて、
いい年した大人が何をやっているのか、と、
ご自分を責める気持ちもあるのかもしれません。
でも私は、ご相談文を読んで、
そうやってご自分を責め、焦り続けるのも苦しかろうなぁ、
でも、こうして生きてこられたら、「子供でいたい」と思うのも自然現象じゃないかなぁ、
そこをぜひ受け止めてあげたいなぁ
と思ったんですよね。
では、
どうしたらmさんが「自分を取り戻して」、気持ち良く大人になっていくことができるか、
ご一緒に考えてまいりましょう。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
大人になり切れず、だらだら過ごしている状態は、自然現象?
上で、
「子供でいたい」と思うのも自然現象じゃないかなぁ
と書きましたが、まずはそこからいきましょう。
mさん、
子供の頃から虐待やいじめに遭い、ご両親からも理解されなかったということで、
子供ならだれもが願い、必要とする、
「守られている」感覚や、
「何もできなくても許される」感覚や、
理解されている(自分に味方がいる)といった感覚が、
なかなか得られずに過ごしてこられたのかなと思いました。
なので、今、
小さい子供にかえりたい
という気持ちばかりなのは、
一度でいいから、それらの感覚を感じたい、
という、子供の頃からのmさんの切なる願いなんじゃないかな、
と想像します。
本当にたくさん寂しい思いをされたんだろうなぁと思うのですね。
こういう感覚が得られないまま、独りぼっちで生きてくるのって、
子供にしてみれば、それはそれは大変なことだったろうと思うのです。
(mさん的には、いや別に、それが普通だと思ってたから…という感じ?かもしれませんけれども。)
だとすると、
そうやって孤独に生き延びてきたmさんの心が、
「守られている」感覚、
「何もできなくても許される(存在が丸ごと肯定されている)」感覚、
理解されている(自分に味方がいる)感覚が、持てないままでは、
(つまり、周りはいつも自分を理解せず虐待しいじめてくるような敵だらけの状態で、
自分で自分を守りながら生き延びる必要がある状態のままでは、)
一人で頑張り続けることは、もうこれ以上、できません、
と、ギブアップのサインを出すのも、自然なことではないかと、思うのです。
やる気もなく日々を消化するように、だらだらと過ごす以上の力が出てこなくなるのも、
仕方のないこと、ではないでしょうか。
「子供でいたい」と思うこと、つまり、
一度でいいから、
その「守られている」感覚、
「何もできなくても許される(存在が丸ごと肯定されている)」感覚、
理解されている(自分に味方がいる)感覚、
を感じたい、と願うこと、も、
自然なことではないでしょうか。
つまり、
子供の頃から孤独に自分を守るしかなかったmさんには、
今の状態は、自然現象、では、ないでしょうか。
ご相談文を読んで、そんなことを思ったんですね。
どうやって「自分を取り戻す」?
今のmさんは、
mさんの中にいる「大人のmさん」が、「子供のmさん」に向かって、
もう「子供でいたい」とごねるのはやめて、早く大人になって!
じゃないと、私はいつまでもちゃんとした大人になれないじゃない!
と鞭打ってる感じ?かもしれません。
では、どうしたら、その「子供のmさん」を大人に成長させてあげて、
mさんが自分を取り戻していけるでしょうか?
まずは、
その「子供のmさん」が求めていることを、存分に与えてあげて、
「子供のmさん」を満たしてあげること、
ではないかなと思います。
つまり、
子供のmさんがどんなに願っても得ることのできなかった、
「守られている」感覚、
「何もできなくても許される(存在が丸ごと肯定されている)」感覚、
理解されている(自分に味方がいる)感覚を、
今から与えてあげる、感じさせてあげる、んですね。
そうやって、
「子供のmさん」が満たされるまでその感覚を与えてあげると、なんかこう、気が済みます。
「子供」のポジションに執着する必要がなくなっていきます。
すると、「子供のmさん」は自然と大人へと成長していきます。
そんなふうにすると、
「もう大人にならなくちゃいけないんだから!」と自分のおしりを叩くより、
ずっとスムーズに、mさんご自身を大人にしてあげられるのでは、
自分を取り戻していくことができるのでは、と思うのですね。
(余談ですが、
「自分を取り戻す」という表現を使ってくださったのは、
mさんはとても感性が豊かな方なのね、と思ったんですよね。
今回のご相談のように、心の一部が子供時代に取り残されている時って、
自分がここにいないような、自分が自分を生きていないような感覚にもなります。
そこで、子供の頃の願いを理解し、繋がり、満たしてあげて、大人へと成長させてあげることは、
まさに、取り残されていた自分の一部を「取り戻す」作業でもあるのよね、と思っています。
余談でしたけども!)
でも、具体的に、どうすれば?
上で、
「子供のmさん」が満たされるまで、その感覚を与えてあげる
と書きましたが、
じゃ、これ、具体的にどうするの?という話です。
ご自分でやってみる時は、例えば、
お風呂とかでリラックスして、お腹に手を当てながら、
そのお腹(の中に、子供の頃のmさんご自身がいると想像して)に、
「よく頑張ったね、偉かったね、だいじょうぶ、もう一人じゃないよ」
のように語りかけてみてください。
いろいろ言葉を変えて試すのも良きです。
安心感が得られるようなら、◎ですね♪
何回でも、毎日でも、気が済むまでやってみてください。
それから、こういうのはやっぱりセッションでも良く扱う話題です。
子供のmさんを満たしてあげることのサポートもできますし、
ご両親や、学校の先生などに対して、怒りなどいろんな感情があると思うんですね。
それらを整理&昇華することも、自分を取り戻すことに繋がります。
また、自分を満たし、自分の内側を整理して自分を取り戻す作業が進むにつれ、
人との係わり方、仕事への取り組み方など、
これからのmさんが本当に生きたい生き方を、見つけて作っていくことも、
大いにビジョンにできますね♪
そんなところのお手伝いとして、
セッションもご検討いただけたら良いんじゃないかな!と思います。
大人としての自分の人生を、心地良く楽しめますように。
実は私自身も、
大人になれないたくさんの自分に手を焼いてきたクチでして、
mさんのご相談、とても身近に感じました。
mさんが、ご自身の心を満たし、大人なご自身の人生を心地良く楽しめますよう、
心より応援しています。
良かったらお話聞かせてくださいね!
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
6月に、東京で対面セッションをやります!
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普段はオランダなので、この機会にぜひ♡
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東京でお会いできるのを楽しみにしています♡
今日の一枚。
春の公園でランニング。