人並みの経験がない自分は、
今さら幸せになろうとしたって無理。
なんで若い時に人並みの経験ができなかったんだろう。
そんな思いが足かせとなって、
変わりたいのに変われない時。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
ご相談:「自分が幸せになっていい・なれると心から思えない」
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
自分が幸せになっていい・なれると心から思えない
自分の幸せを心から願えません。
こうなりたい・こうありたいという願いはあるのですが、それを自分の現実として受け止められない所があります。
今の現状とは何もかも真逆の状況を願っているのですが、それ程今の状況に様々な問題があるという事でもあります。(金銭問題、人間関係、自己肯定感…等々全てに問題を抱えている様に思える状況です)
まずは意識を変えてみようと、自分なりに心理カウンセリングを受けてみたり潜在意識等の本を読んでみたり、知識を入れたりしてみましたが心がついてこない様な感じです。
一番感じられるのは、アラサーという年齢で今まで人並みの経験がないという部分で自己否定してしまう部分が大きいです。
学生時代は孤立する事が多く、人間関係も希薄、恋愛経験もなく、青春という経験がありませんでした。
その後、卒業して程なくして精神疾患を患い職を転々と、人並みの学歴や職歴もなく…とにかく人生の全ての経験において人並みの経験がない、という事にコンプレックスを感じています。今は人間関係も職場のみという感じで(プライベートでの付き合いはありません)、閉塞的な感じになっています。
これから状況を良くしていける・いきたいと思ってみても、若いうちにできなかった事や、「この年齢からこれからと言っても今更…」という感情が湧いてきて変わりたいのに変われないとい状況です。
更に、最近は元友人や同級生の近況をSNS等で知ったのですが、皆それぞれ自分の生きたい様に自由に生きていたり、ライフステージを着々と上がって行っているのに、私だけあの頃から進んでいない様な感覚です。
取り残されている、という強い孤独感もあります。
これからの状況を良くしていきたいと思う反面、今更…や後悔等が足枷となり中々変わりたいのに変われないという状況に苦しんでいます。
(maruさん)
maruさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
ちょっと前に投稿くださったご相談ですが、
その後いかがお過ごしでしょうか?
ご相談文に書いてくださった通り、maruさんは、
「人並みの経験がない」ことが、本当に強いコンプレックスになっているみたい、ですねぇ。
そしてそのコンプレックスが理由になって、
そんなダメダメな自分は、今さら幸せになりたいと思ったって、これからもどうせ無理じゃないか、
みたいに、未来にも希望が持てなくなってしまう感じかな?
そして、そんな、人並みの経験をしてこなかった過去の自分に対しても、
ますます後悔が募ってしまう感じかな?
と思いました。
確かにこれは苦しそうです。
なんだか八方塞がりな感じがして、その場に立ち尽くしてしまいそうですね。
では、
どんな考え方をしていけば、maruさんが自信を持って未来に希望を持ち、
気持ち良く、ご自分の幸せを求めていけるようになるか、
ご一緒に考えてまいりましょう。
私からは、↓の4つのポイントでお話します。
- 「人並みの経験がない」って、そもそも、そんなにダメなことなの?!
- 「人並みの経験がない」ことを、なぜそんなにも苦にするようになったんでしょう?
- 自己否定やコンプレックスに、「メリット」がある?!
- 自分にかけた、呪文を解こう。
お役に立てれば嬉しいです♡
「人並みの経験がない」って、そもそも、そんなにダメなことなの?!
maruさんは既に、
心理カウンセリングを受けてみたり潜在意識等の本を読んでみたりと、
ご自身でもいろいろ行動していらっしゃるんですよね(素晴らしいです!)。
ただ、心がついてこない、ということなのですが、
何を試しても、結局最後は「人並みの経験がない」ことに、だいぶ強く足を引っ張られちゃうのでしょうか?
実はここでmaruさんには、超そもそも論の質問をしてみたいなと思いました。
どんな質問かというと、
そもそも、「人並みの経験がない」って、そんなにダメなこと、なんでしょうか?
そもそも、「人並みの経験がない」って、ほんとにそうなんでしょうか?
です。
(既に何度も考えたことがあるかもしれませんが、
もし良かったら、またちょっとだけ、この記事と一緒に考えてみてください♡)
確かに、いわゆる典型的な青春ぽいこととか、普通の人が普通に楽しむこと、
みたいな経験は少なかったかもしれません。
(ちなみに私も相当少ない、というか、ほとんどない部類です☆)
でも、例えば、
孤立したり、希薄な人間関係の中でmaruさんが感じたのではないかと思われる、「寂しさ」などの感情は、
繋がりや居場所を作る才能として目覚めることも大いにあります。
カウンセラーやヒーラーとして、
maruさんと似通った経験をお持ちのクライアントさんの、いろんな感情の機微を理解してあげられるかもしれません。
また例えば、
精神疾患を患って職を転々とする経験を通して、ご自分と向き合うことを随分とされたのではないでしょうか。
ごく人並みの経験をして、ごく無難に過ごしてきた人からすれば、
maruさんが向き合ってきた精神性は、とてつもない深みを感じるかもしれません。
つまり、「人並みの経験」をしていないことって、
言い換えれば、人とはちょっと異なる経験をしてきた、というだけで、何もダメなことではないのです。
むしろ、人並みどころか、素晴らしい価値にさえなることなのです。
なので本当は、
「人並みの経験」がないことで自分を卑下したり、それをコンプレックスに感じる必要って、
ない、のです。
・・・と、ここまで読んでいただいて、どんなことを感じているでしょうか?
もし、ほんのちょっとでも、
あぁ、私のここまでの人生も、そんな目で見てあげてもいいのかな?
という気持ちが芽生えそうでしたら、ぜひそれを大切にしてほしいです。
それは、
maruさんがこれまで生きてこられた人生や経験の、たくさんの価値に気づくのを助けてくれますし、
maruさんが苦しんでいらっしゃる自己否定や、コンプレックスを緩める助けにもなります。
そして、自己否定やコンプレックスが緩むほど、自己肯定感も育ち、
「私は私のやり方で、幸せになれる」
という感覚も、持ちやすくなると思うのですね。
「人並みの経験がない」ことを、なぜそんなにも苦にするようになったんでしょう?
でも。
もしかすると、
「いやそんなのもう100万回も考えてきたけど、無理やりひねり出した綺麗ごとにしか聞こえない。
どう考えたって、『人並みの経験』がない私なんかダメに決まってるし、だからこんなに苦しいのに」
みたいな思いが出てきたりするでしょうか?
(出てこなければ、ここから先は読み飛ばしていただいてだいじょぶです!)
だとすると、そこに正面から取り組むなら、
「人並みの経験がない」ことを、なぜそんなにも苦にするようになったんでしょうね?
というところを解明するのも手だと思います。
例えば、
きょうだいがごく普通に人並みの青春を楽しんでいて、
いつも羨ましく思っていたとか?
いつも比べられて悔しい思いをしていたとか?
何かしら、「これではダメ」と強く思うようになった背景があるのでは?と思うのですね。
そこが分かると、このコンプレックスや自己否定も、手放しやすくなるかもしれません。
自己否定やコンプレックスに、「メリット」がある?!
そしてもう一つ、また全然別の視点です。
もし、
自己否定やコンプレックスは、何をどう頑張ったって、手放せる気がしない、
としたら。
ちょっと意外な路線かもしれませんが、
自己否定とかコンプレックスを強く持ち続けること、や、
その結果として、いつまでも幸せにならないこと、に、
むしろ何かメリットがあるのかも?
という見方です。
・・・と、お話したら、びっくり?でしょうか?
実は意外と「ある」ことなのですが、例えば、
ずっと苦しみ続け、不幸でい続けることで、誰かに「復讐」している、
(幸せにならないことで、復讐できる、というメリットがある、)
なんてことを、人はやったりするんですね。
自分が苦しみ、幸せでない姿をその「誰か」に見せることで、
私が幸せになれないのは、あなたのせい、と示すことができ、
それによって、その相手を苦しめる(復讐する)ことができるんですね。
なので、むしろ、
自己否定やコンプレックスが解決できちゃったら、困っちゃうのです。
復讐できなくなってしまいますのでね。
むしろ、自己否定やコンプレックスを解決する方法が見つからなかったり、腑に落ちない方が、
都合が良いんですよね。
maruさんは優しい方だと思うので、
こんな説を聞くと、ちょっと戸惑うかもしれませんし、
詳しくお話をお聞きしてみないと、これがmaruさんに当てはまるのかも分かりませんが、
そんなケースも意外とありますよ、というお話でした。
自分にかけた、呪文を解こう。
そして最後にもう一つだけ。
maruさんはこんな表現を使ってくださいました。
変わりたいのに変われない
ご相談文の中だけでも2回出てきているので、
普段からそんな思いを強くお持ちなんじゃないかなと想像します。
これ、
そうやって思えば思うほど、意識は「変わりたいのに変われない」ことに集中してしまいます。
「私は、変わりたくても変われない人」というセルフイメージを、自分に刷り込んでしまうんですね。
「変わりたいのに変われない」という呪文を自分にかけることになっちゃうのです。
でも、
せっかくmaruさんは今、変わろう、変えよう、と努力しているところなので、
そんな逆効果な呪文を自分にかけてしまうのは、とてももったいない!
です。
じゃ、どうすれば?ということで、
どうせ自分に呪文をかけるなら、こんなのはどうでしょう?
「私は今、素敵な変化の真っただ中♡」
アファメーションにして唱えてみても良いと思います。
もし、声に出して唱えると悲しい気分になってしまいそうなら、
言葉には何の意味も持たせず、意味不明の文字列を読み上げる感じで唱えるのがおすすめです。
なんの言葉を唱えているのか自覚もしないくらいが良いですね。
これはもう、今からできる簡単でおすすめのアクションなので、
良かったらやってみてください♡
とっても応援しています♡
ここまで、
- 「人並みの経験がない」って、そもそも、そんなにダメなことなの?!
- 「人並みの経験がない」ことを、なぜそんなにも苦にするようになったんでしょう?
- 自己否定やコンプレックスに、「メリット」がある?!
- 自分にかけた、呪文を解こう。
という4つのポイントでお話してきましたが、
どこかしら、参考になるところはあったでしょうか?
どのポイントも、
カウンセリングセッションでも典型的に、超がっつりとお手伝いできるところでもありますので、
よかったら、お話聞かせてくださいね!
maruさんが、自信をもってご自身の幸せに向かって進んで行かれますよう、
心より応援しております。
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
アジサイの向こうで、優雅にワイン。