「自分軸」という言葉をよく聞くようになったし、
何やら大切なことらしい。
でも、どうやったら自分の自分軸を作れるんでしょう?

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
心のカラクリとしても有効だし、
私自身も効果を感じてきた方法を、
6つに分けて詳しくお話します♡
【自分軸を作る、その前に。】あなたの自分軸、診断してみましたか?
あなたは、
自分軸で生きられているでしょうか?他人軸になっているでしょうか?
こちらで診断できますよ☆
そもそも、自分軸とは?他人軸とは?
今回は、自分軸を作っていこうぜ!というお話なのですが、
そもそも、自分軸って何でしょう?また、他人軸って何でしょう?
とてもシンプルに言うと、
自分の価値観や心にしたがって日々の選択ができるのが、「自分軸」を持てている状態、
逆に、他人のごきげんや言動や環境などに振り回されてしまうのが、「他人軸」になっている状態、
と言えます。
ちなみに、「他人軸」は、「自分以外軸」ということなので、
親軸、彼・夫軸、お友だち軸、同僚軸、など、いわゆる「他人」の他、
世間軸、お金軸、仕事軸、時間軸、など、「もの・こと」も含まれます。
いつも、感情的な同僚に振り回されている、というのも「他人軸」だし、
お金に振り回されている、というのも「他人軸」ということになりますね(「お金軸」と言っても良いですが)。
では、そんな「自分軸」が持てている状態は、どうしたら作ることができるのか、
次で見てみましょう♡
【実践!自分軸の作り方6選。】
それでは、自分軸の作り方を考えていきます。
今回は、6つに分けてお話していきます。
①「私は」「彼は」「あの人は」と主語を明確にする
まず、自分軸が持てている状態とは、
私はこうしたい、私はこれは嫌、私はこう感じる、私はこう思う、私はこういう人、
などを自分で尊重できる状態、なので、
自分軸を作るというのは、
その「私は」が意識できるようになったり、
自分の「こうしたい」「これは嫌」「こう感じる」「こういう人」を自分で理解できるようになったり、
それを自分で尊重できる状態になる、
ということになります。
これはつまり、
「彼はこう言っている(思っている)。でも、私はこう思う」みたいに、
自分の意見や気持ちを、相手の意見や言動に左右されることなく、自分で尊重できる状態、
とも言えます。
そのために、まずとてもシンプルで簡単(そして地味)な方法が、
「私は」「私が」「彼は」「彼女は」という主語を、自分の中で明確にすること
です。
具体的な方法としては、ほんとに地味に、
頭の中で「あの人はこう言ってるけど、私はこう思う」と、
自分に確認してみるのも良いです。
また、これを頭の中だけでやるのではなく、
一言日記みたいにして、日々、文字にして書き出すのもとても有効です。
書き出しはもちろん、「私は」ですね。
しかも、書いたものを声に出して読みあげてみるのも、とてもおすすめです。
文字を目で追って頭の中だけで読むのではなく、自分の口で、自分の声で、自分の言葉を確認するんですね。
すると、
「あぁ、確かに、あの人はこう言ってたけど、私はやっぱりこう思うんだよね」みたいにして、
「私は」の意識が根付くようになり、自分軸がすくすくと育ってくれます。
②「私は私、人は人」を唱える
また、
「私は私、人は人」
というのをアファメーションにして唱え続けるのも、とてもおすすめです。
「人」の部分には、「お母さん」とか「彼・夫」とか「会社」などの、具体的な相手の名前を入れるのも大いにありです。
これは、自分と相手の境界線をはっきりと意識するためのアファメーションです。
自分と相手の境界線が確立すると、相手の様子に振り回されなくなりますよね。
すると、「私は私で、自分の意思や価値観を大切にしていい」と、
自分軸を持つことを自分に許しやすくなります。
ちなみにこれは、
相手に対して冷たい人になってしまうのでは?と心配になる方もいらっしゃるかもしれません(優しいからこそですね)。
そこで知っていただくと良いかなと思うのは、
境界線を作ることは、相手を尊重しないこと(相手を愛さないこと)、ではない、
ということです。
境界線がなく、相手のすべてをそのまま受け入れる(なので自分軸がなくなる、我慢と犠牲も増えがち)、
という形の「愛し方」をしている場合、
境界線を作ることは、相手を愛するのをやめることのようにも感じてしまい、
それが、「冷たい人間になってしまうのでは」という心配にも繋がります。
が、適切な境界線を持つからこそ、
相手も自分も、同時に尊重できる、という、対等な関係を作れるようになるんですよね。
目指すのはそんな世界線と思っていただければ良いかなと思います。
③自分の感情の中でも、特に好き嫌いを意識する
また、
自分軸を作る上で、「私は」の意識の他にとても大切なのは、「自分の感情」です。
なので、
日々、自分が感じる感情を、「私は○○と感じる」「××と感じた」のように、自覚できるようになるのも、
自分軸を作るためにとても大切です。
ところが、
この、自分の感情が、自分ではなかなか分からないことも多いです。
それで、やはり自分軸を見失ってしまうんですよね。
そんな、なかなか分かりにくい自分の感情ではありますが、
その中では、比較的とっかかりやすいと思うのは、
自分の「好き嫌い」
です。
「私はこれが好き」「私はこれは嫌」が分かる状態を目指すのですね。
自分軸を見失いがちな方は、我慢がデフォルトなことも多く、
そもそも自分の好き嫌いさえ良く分からない、さらには、そのことにも気づいていない、
ということも結構あると思うので、
ここからしてハードルが高く感じるかもしれませんが、
もう日常のありとあらゆるもの・ことについて、
「私はこれが好き」「私はこれは嫌」を、自分の中で指さし確認します。
「ちょっと派手かもだけど、やっぱり私はこの服が好き」
「私は同僚のさっきの言い方はなんか嫌」
などなど、
そこで、同僚に反論するとかの何かのアクションを取るため、ではなく、
ただ、自分の中にある感覚を自分が確認するため、を意識してやってみます。
ここでも、「私は」を意識してくださいね。
この、自分の好き嫌いが分かる感覚が増えていくと、
やはり自分軸を持つ感覚が育っていきます。
④自分の感情をぜんぶ肯定する
そうやって、好き嫌いがだんだん分かってきたら、
今度は、その他の感情全部についても、同じように自覚できるようになっていきましょう。
感情全部とは、
嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、ムカつく、しんどい、恥ずかしい、不安、心配、とまどい、羨ましい、怖い、がっかり、落胆、失望、つまらない、なごむ、興奮、軽蔑、劣等感、優越感、無価値感、罪悪感、尊敬、憧れ、愛、欲、期待、驚き、わくわく、
などなど、などなど、とにかく全部。
感情って、自分軸の土台(の一つ)とも言えるとても大切なものですが、
私たちは、もともとちゃんと感じられていたたくさんの感情を、生きてくる中で我慢したり抑圧したりして、
うまく自覚できなくなっている(感じられなくなっている)ことが多いです。
そうやって、自分軸の土台がやわやわになってしまうんですね。
なので、上手に感じられなくなってしまった感情を、もう一度感じられるようになっていきます。
自分が感じている感情は、こういう感情らしい、と特定し、
それがどんなネガティブな感情であっても、否定することなく、
確かに私はこの感情を感じているみたいだ、と指さし確認する感じです。
指さし確認が、ただフラットに受け止める(肯定する)ことですね。
自分でできる具体的な方法としては、
「感情日記」
はおすすめです。
その日あったできごとで、何かしら感情が動いたことについて、
そこで動いた感情を観察して、言語化して書き出してみるんですね。
ここももちろん、書き出しは「私は」です。
コツをつかむまでは、どんな感情が、いつ、どう動いたのかも良く分からないものなので、
地味に練習が必要ですが、
慣れてくるとぐっとやりやすくなりますし、
やればやるほど、「そうだ、私ってこう感じてるんだ」と、自分との繋がりができ、
それがやはり、自分軸を育ててくれます。
⑤自分を理解する
次は、「感情」よりさらに抽象的な、
自分を理解する
というお話。
「私は、こういう人間だ」という自分自身への理解は、
そのまま自分軸になってくれます。
実は、ここまでこんなに長く書いてきたのに、
私が個人的に、自分の自分軸を確立するのを一番助けてくれたと思うのは、
この、自分を理解する作業、です。
これについては、別記事で詳しく書いているので、良かったらぜひ読んでみてください。

読んでいただくと分かるかと思いますが、
自分軸を作ることと、自分を理解することは、重なる部分がとても多いです。
「私」の軸を持つことが自分軸を作ることなので、その「私」を理解しないことには自分軸も作れませんから、
当たり前と言えば当たり前なんですけども、
自分軸を作ることって、自分を知ること、なんですよね。
⑥「これが私」とぜんぶ肯定する
そして最後は、
「これが好きなのも私。これが嫌いなのも私。
今こう感じるのも私。あの時こんな経験をして、こう感じていたのも私。
こんな価値観を持っているのも私。
全部私で、それでいい。」
みたいにして、①~⑤のご自身を、ぜんぶ肯定してあげます。
自分がそれぞれの自分を肯定するからこそ、それが軸になります。
(逆に自己否定は、自分軸を土台から崩します。)
ということは、自己肯定って、自分軸を作ることに直結するんですよね。
自己肯定なしに自分軸は作れないし、
自分軸を作り育てるほどに、自己肯定感もますます育つ、
ということなのです。
自分軸を作っていく中で気をつけること
で。
ここまでは、自分軸の作り方についてお話してきましたが、
取り組む中では、こんなところも気になるかも?
ということにもちょっと触れておきます。
自己中では?人とぶつかってしまうのでは?という心配
自分軸で生きる、と聞くと、
自己中になってしまうのでは?周りの人とぶつかってしまうのでは?
と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、その心配はありません。
自分軸は、自分「だけ」を優先することではありません。相手に自分を尊重「させる」ことでもありません。
まずは自分が自分を尊重し、その上で相手も尊重できるのが、真の自分軸です。
なので、例えば相手と自分が異なる意見だった時、
「あなたはそう思うのね、私は実は、違う意見を持っているんだ。
あなたの意見も○○の点で理にかなっていて素敵だなと思うんだけど、
私の○○という視点も考慮に入れることはできないかな?
お互いが心地良い着地点を、一緒に見つけられないかな?」
みたいに、相手も自分も同時に尊重することもできるでしょう。
また例えば、お友だちが行きたいカフェと自分が行きたいカフェが異なる時、
「私は今日はこっちの気分なのよね、一緒に行けたら嬉しいなと思ってるんだけど、どう?」と、
自分の希望を提案するのも自分軸だし、
「私は今日はこっちの気分なんだけど、彼女のカフェに行ってみるのも良いかもね☆」と、
自分の意思で彼女の希望を尊重するのも自分軸、なんですよね。
(とはいえ、普段からとても我慢しいだったり、察し上手でとても優しい方の場合は、
とりあえず全力で自己中を目指す!くらいの感覚でも良いくらいだとは思いますけれども。)
嫌われてしまうのでは?という心配
また、自己中になるのでは?人とぶつかるのでは?という心配と同時に、
だからこそ、人に嫌われてしまうのでは?
という心配も湧くかもしれません。
これは、上でもお話した通り、
自分軸を作り育てることで、人とぶつかるよりむしろ上手にお互いを尊重できるようになるので、
その心配はいらないと思います。
(が、自分軸を作ったり、自分らしいコミュニケーションを身につける過程では、
何かしらの思考錯誤はもちろんいろいろすることになりますけれども。)
自分軸を作ることで得られる効果とは?
こんな風にして、
自分軸を作っていくことの、自分の人生への効果って、
それはもう、計り知れません。
上でも触れた通り、自分軸を作ることで、自己肯定感も育ちます。
また、自分軸を作ることは、自分について知るということでもあるので、
自分がわからない=自分迷子状態からも抜け出せます。
自分への理解が深まることで、自然体で軽やかでしなやかな自信がつきます。
自分の軸で、自分が心地良く、自分が幸せな生活・人生を作れるようになります。
つまり、自分の幸せのリーダーシップが取れるようになります。
自分の人生を、自分の手に取り戻すことができるようになるのですね。
それって、ただの「効果」である以上に、どれほどのよろこびでしょう。
と思うのです。
そんなわけで、この記事は、
自分軸を作り、育てることで、その最高のよろこびを手に入れてしまおうではありませんか♡
という応援とお誘いの意味も込めて、書いてみたのでした。
自分迷子な大人女子さんの、「使命」なのかも。
自分迷子な大人女子さんが、自分軸を作っていったら、
上で書いたように、自分の幸せのリーダーになっていくことができます。
すると、周りにも幸せのリーダーシップを取ることができるようにもなります。
そうやって、幸せのリーダーになっていくことって、
自分迷子な大人女子さんの、「使命」でもあるんじゃないかなぁ、
なんて思うんですよね。
そして、
元プロでガチの自分迷子ラーとして、自分の意見の持ち方すら分からなかった自分軸皆無!の状態から、
一つずつ自分軸を作ってきた私は、
今、自分迷子に感じている大人女子さんが自分軸を作り、幸せのリーダーになっていくお手伝いをすることが、
私の使命なんじゃないかなぁ、
とも思うのです。
良かったら、お手伝いさせてくださいね!
ご一緒に、自分軸を作り、育て、ご自身や周りの大切な人たちの、幸せのリーダーになってまいりましょう。
ではでは、お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
夜の始まりは美しい。