「そんなに怒んなくたって、いいじゃん」と泣いた話

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

私は以前、感情的・衝動的な怒りを向けられるのがとても苦手でした。

得意な人はまぁそんなにいませんけども。

 

どれくらい苦手だったかというと、

ほんの一瞬でも怒りをぶつけられると、

その後、1週間くらいはそのことで頭がいっぱいになって、文字通り、他に何も手につかなくなり、

更に悪くすると、何年もその一瞬の出来事を引きずり、その相手の人への消せない怒りに苦しむ、

というくらいの苦手加減でした。

だいぶだいぶ、苦手だったのです。

 

そんな私のある日の出来事です。

 

その日、たまたまやり取りをした女性に、たまたま「ピシャッ」と怒りをぶつけられたんですね。

本当に些細なことで、恐らく多くの人は、

「虫の居所が悪かったのかしらね?」

くらいで流せるようなことです。(あるいは、そんなことさえ思わないかも。)

 

でも私は、そうやって流すことができませんでした。

その一瞬の直後から、泣きたいような、モヤモヤいらいらするような、怒りたいような、

自分でも良く分からないいろんな感情がごちゃ混ぜになって、

その後1週間ほど、その良く分からない感情に朝から晩まで頭を支配されました。

 

それからもちろん、

「こんな小さなことでモヤモヤし続けるなんて、そんな器が小さなことではダメ!」

と、苦しんでいる自分をさらに虐めるという、定番コースにもはまりましたよ。

 

こんな風に、

自分ではなぜか良く分からないけど、ほんの些細なことのはずなのに、心が強く揺さぶられてしまう

自分でも何なのか良く分からないごちゃ混ぜの感情に支配されてしまう

みたいな時って、

そのルーツになっている大元の「過去」の記憶があって、

それが「今」起こった出来事を通じて癒しを求めている、ということがとても多いです。

なので、セッションでもそこを探ってお話をお聞きしたりします。

 

で、この時は私はセルフカウンセリングをやったんですね。

この、「良く分からないごちゃ混ぜの感情」を深堀りしていったのです。

 

そうやって出てきたのが、今日のタイトルの、

「そんなに怒んなくたって、いいじゃん」

という言葉だったのでした。

 

これは、私が幼い頃に母に対して感じていたことだったんですね。

多分、幼稚園に入るか入らないかくらいの頃です。

 

母は、特に私に対しては感情的に怒る人でした。

その当時、怒られて泣いた記憶はあまり(というか、ほとんど)ないのですが、

本当は、怒られた怖さとか、泣きたい気持ちがたくさんあったのを我慢していたのでしょう

 

そうやって我慢して心の奥にしまい込んだ当時の思いが、この日の出来事で刺激され、

「そろそろ開放して癒してほしい、そろそろ終わりにしてほしい」

と、顔を出してきたのでした。

 

上の女性とのやり取りで感じた

「泣きたいような、モヤモヤいらいらするような、怒りたいような、

自分でも良く分からないいろんな感情」

というのは、当時の私が母に感情的に怒られた時に感じていた感情だったんですね。

 

この時、自分の中から「そんなに怒んなくたって、いいじゃん」という言葉が口をついて出てきたのと同時に、

私はまるで5歳児が泣くときのように、口を「への字」にして、「ひーーーーん」と泣いていました

子供って、ひーーーーんって泣きますよね。

本当はそうやって泣きたかった「当時の私」が、「現在の私」を使ってようやく泣くことができた、そんな瞬間だったのでした。

 

そして、泣きながら、

「そうかぁ、いろいろ我慢してたんだよねぇ、本当は泣きたかったんだよねぇ、いいよ、気が済むまで泣いてあげるからね」

と、泣いている過去の私に向き合い、寄り添い、気が済むまで泣き続けました(泣かせてあげました)。

 

「インナーチャイルドワーク」なんて言ったりもしますが、

こんな風に、長いこと抱えてきた古い感情を解放し、癒していくことで、

その感情が現在の生活の中に作っている苦しいパターン(特定の人への苦手意識とか)を手放して、

「今」を楽にしていくんですね。

とても効果のある癒しの手法です。

 

その後の私ですが、

その後ももちろん、感情的・衝動的に怒りを表現する人との関わりはありましたが、

自分でもびっくりするほど、それが「効かなく」なっていました。

というか、むしろ笑い飛ばせるほどになっていました。

心を揺さぶられることなく、スルーできるようになっていたんですね。

 

それくらい、

母に感情的に怒られて悲しく思っていた「当時の私」が、「現在の私」の生活に及ぼす影響が大きかったのでしょう。

そして、「現在の私」が、その「当時の私」の悲しさをきちんと受け止めて、その悲しさを「完了」させ、きちんと「過去」にすることができたからこそ、

大人になった「今」、同じような出来事が起こっても今度は笑い飛ばせるようになり、

人との関わりがまた一つ、楽になったのでした。

 

今回、私はこれを自分でやりましたが、自分でやってみる時の方法としては、

紙に書き出す(いつものやつ)
リラックスできる場所で瞑想

などはおすすめです。

私はどちらもやりますよ!気分によって使い分けています。

やる時は、考えずに、「感じる」ようにしてみてくださいね。

 

それから、

セッションではまさに、こんな風に古い感情を解放し、癒すことで、

今の生活の中で感じる難しさとか苦手なこととか、なんかうまく行かない、といったことを解消する、ということをやります。

「感情」というのは目に見えないので、自分で取り組もうとしても、何をどうすれば良いのか分からないことも多いんですね。

(上で書いた、「考えずに、感じる」というのも、特に最初はいまいち分かりにくいことも多いです。)

なので、そんなところでセッションを使っていただくのはとてもおすすめだと思います♪

 

それから、セッションを通じて自分の感情が分かってくると、

今回の私の例のように、セルフカウンセリングも少しずつできるようにもなってきますよ!

 

というわけで今回は、

そんなに怒んなくたって、いいじゃん、ひーーーーーん

と泣いた私のお話から、

過去の記憶や感情が、今の自分の生活に意外なほど影響している、ということや、

それを受け止めて癒していくほどに、今の生活で感じる難しさ、苦しさを楽にしていくことができる

というお話をしてみました。

 

今回の私の例の出来事もそうだし、日常の中で直面する問題というのは、

今が、そこに隠れている何かしらの記憶や感情を癒すタイミングであり、あなたにそれを解決する準備ができている

ということを教えてくれています。

チャンス!なんですよね。

 

そのチャンスを掴んで、また一歩、前に進みませんか?

 

もし良かったら、お話聞かせてくださいね!

いつも、応援しています。

閑話休題。

夕日の中の、塔。