「自己肯定感」という言葉も、
だいぶメジャーになりましたね。
あなたは自己肯定、できていますか?

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
メジャーになってきた割によく分からない自己肯定感、
自分に対するどんな感覚が「自己肯定感」なのか、
どんな自分をどう見るのが「自己肯定」なのか、
詳しくお話しました♡
◆「自己肯定感」という言葉も、ずいぶんメジャーになりましたね。
「自己肯定感」という言葉もずいぶん市民権を得て、
心理学を学んでいなくても、普通に見聞きするようになりましたね。
とはいえ、
言葉は知ってるし、自己肯定感は高い方が良いんだろうということも分かるんだけど、
いざ自分自身の自己肯定感を上げようと思ったら、何をどう取り組んだらよいのか分からない、
ネットで見る方法論をちょろっとやってみようともするんだけど、いまいち何がどう効いているのか分からない、
(だからすぐやめちゃうので、結局何も変わらないまま、)
なんていう方も、もしかしたら多いかもしれません。
私自身、自己肯定感なんてものはド底辺のまま、何十年も生きてきましたが、
その後、心理学に出会い、自分と向き合い、自分を受け入れ肯定する、とやってきた、
その過程のすべてが、自己肯定感を育てる大切なプロセスだったなぁ、と、
今では遠い目をしながら思っております。ほんと時間かかったよ涙
そこで今回は、そんな、自己肯定感ド底辺のこじらせ女子だった私が考える、
自己肯定感の高め方について、いろいろ考えてみようと思います。
◆「自己肯定感」て、本来とてもシンプルなこと。
自己肯定感を高める前に、
そもそも「自己肯定感」とは?
というお話から。
これは、
これが「わたし」で、それでいい。
という感覚じゃないかと思います。
どんな状態の自分も、自分のどんな特徴も、自分の過去も、こうありたいといういろんな理想も、
否定も判断(ジャッジ)もなく、ただ、「それがわたし」と、淡々と「知る」ことができている状態。
自己肯定感て、本来とってもシンプルなことなんですよね。
◆「自己肯定」を難しくする「誤解」とは?
ところが、
そんな、本来とてもシンプルなはずの「自己肯定」や「自己肯定感」が、
なぜかいろいろ難しくなったりします。
それはなぜかというと、
「肯定」にまつわる「誤解」のせいじゃないかな、
なんて私は思っておりまして。
上で、自己肯定における「肯定」とは、本来、
判断も否定もなく、ただ、「それがわたし」と、淡々と「知る」こと、と書きましたが、
ここにちょこっと「誤解」があることがあるのです。
それはどんな誤解かというと、
「肯定」は、何かの状態・特徴などを、「良い」「正しい」「望ましい」とすること、
みたいなイメージになっていたりするんですね。
「良い」「正しい」「望ましい」などの、「判断」が入り込んでいるのです。
(もちろん、そういう意味で「肯定」という言葉が使われることもたくさんありますが、
自己肯定するときの「肯定」は、何の判断もなく受け入れる(知る)こと、が基本なのですね。)
で、その「誤解」に基づく「自己肯定」をしようとすると、
「これは『悪い』ことのはずなので、肯定はできない」と、難しさを感じたり、
「これだって『良い』ことだもん!」と、無理やり「肯定」しようと不自然にきらきらしてみたり、
「これだって『望ましい』ことですけど、なんか文句ある?!」みたいにやけっぱちになってみたり、
なんてことになったりします。
何だかおかしなことになっちゃうんですよね。
(特に、無理やりきらきらした方の自己肯定感のイメージは、
いろんなところでメジャーになっているようにも見えます。)
この意味で、
「自己肯定感」てちょっと誤解を招きやすい表現よねぇ、なんて思ってまして、
私は個人的に、「ま、これが私だしね☆感」とかの方が、本来の「自己肯定感」の意味に近いんじゃないかしら、
と思っております。
そんなわけで、
ここで私がお話する「自己肯定」「自己肯定感」というのは、
「良い」も「悪い」も「正しい」も「間違っている」も「望ましい」も「望ましくない」も何の判断もなく、
ただ、「それが私」と「知る」こと、というつもりで読み進めていただけたら嬉しいです。
◆自己肯定感を、高める!
そんなわけで、前置きがずいぶん長くなりましたが、
ここからいよいよ、自己肯定感を高めていきます!
で、自己肯定感て、「自分」の「すべて」をただ「これが私」と知り、受け入れる感覚なわけですが、
「本来の自分の見つけ方」の記事でもお話している通り、
私は「自分」の「すべて」を、この3つに分けて考えています。
- 「過去」の自分
- 「現在」の自分
- 「未来」の自分
そして、
この3つの中でも、自己肯定感を高めるために特に大切なのは、
「過去」と「現在」
と考えます。
そんなわけで、この記事では、
私が考える取り組みやすさの順番に、
①まずは、自分の「今・現在」を肯定する(受け入れる)、
②次に、自分の「過去」を肯定する(受け入れる)、
という順番で、自己肯定感を高める方法を考えつつ、その上で、
③自分の「未来」を作る(自己肯定感をさらに育てる)
ということについても考えてみます。
なので、以下でお話する方法も、この順番でお話していきますね♡
①自分の「今・現在」を肯定する(受け入れる)。
自己肯定感を高めるうえで、特に自分でやる時は、
まずは「自分」の「今」を受け入れるのが、比較的手を付けやすい気がします。
なのでまずはそこから始めてみましょう。
◇「ありのまま」の自分を受け入れる。
「自分」の「今」を受け入れる。
それは、今の「ありのまま」の自分を受け入れる、ということでもあります。
で、実はですね、
「ありのまま」の自分を受け入れることについては、まさにピンポイントでそんな記事を書いたことがありまして、
ここでいきなり、その記事へのリンク!です。

「現在」の自分を受け入れる(「ありのままの自分」を受け入れる)時は、
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
(手抜きでは!ありません!だって、全部一つの記事にまとめたら収集つかなくなっちゃうから!ね!)
◇「今」の自分の「味方」でいる。
でも、さすがにこれでは終わりにしませんよ笑
自己肯定感を上げるために、
「ありのままの自分」を受け入れることに加えておすすめしたいのが、
「今」の自分の「味方」でいる、
ということです。
自分が自分の「敵」になって、自分を攻撃したり否定したり嫌ったりしては、自己肯定感は下がる一方です。
なので、自分が自分の「味方」であることは、自己肯定感を上げるために、本当に大切です。
具体的な方法としては、
- 自分褒め(日記)
などは、いろんな方が、自己肯定感を上げるための方法としておすすめしていますね。
毎晩、スマホや手帳などで、今日一日の自分を褒めてあげるのです。
(もちろん、日記にせずに朝から晩まで自分を褒めまくるのもとっても良きです。)
また、私は個人的に、
- 自分に感謝する(日記)
が好きです。
「今朝、お掃除して快適なお家を私に与えてくれた私、ありがとう!」
「今日、素敵におしゃれをしていい気分を私に与えてくれた私、ありがとう!」
「今日、美味しいごはんで私を喜ばせてくれた私、ありがとう!」
みたいに、日々、その時々の自分に感謝を送るんですね。
私は自分褒めよりもこちらの方が、自分が自分の味方になっている感覚が得やすく、
心がとても温かくなるので好きなのです♡
それから、
- 我慢をやめる
のもとてもおすすめ。
我慢するというのは、自分が自分に苦しい思いを強いる、ということですね。
それって、「味方」どころか、まさに自分が自分の「敵」になってしまいます。
なのでまずは一日一つ、何かしら「嫌なのに我慢してやっていること」に気づき、
それをやらないことを、ご自身に許してあげてみてください。
(そして、それができた自分を目いっぱい褒めてあげるのも、またとても良きです♡)
こんな風にして、
まずは自分の「今・現在」を肯定する(受け入れる)ことができるようになるだけでも、
自己肯定感がずいぶんと感じられるようになります。
②自分の「過去」を肯定する(受け入れる)。
そして次は、自分の「過去」を受け入れていきます。
自分の「過去」って、あなたはどれくらい受け入れられているでしょう?
自己嫌悪とか自己否定とか自分責めまみれに、なっていないでしょうか?
つまり、自分の「過去」を肯定する(受け入れる)どころか、ほとんど丸ごと拒絶する勢いではないでしょうか?
つまり、ここでも自分が(過去の)自分の「敵」になってしまって、全然受け入れられてない、
つまり、自己肯定なんて全然できてない、なんてことは、ないでしょうか?
自己嫌悪とか自己否定とか自分責めというのは、今、現在進行形で感じる感情ではありますが、
その原因の多くは、「過去」にあります。
なので、自分の「過去」を「正しく」受け入れてあげられると、
自己嫌悪とか自己否定とか自分責めを、緩めたり、手放せるようになって、
自己肯定がぐーん!としやすくなるのですね。
で、ここでは「正しく」というのがミソです。
というのは、
自己嫌悪とか自己否定とか自分責めなどは、
「過去」に対する「誤解」が元になっていることがとても多いのですね。
例えば、
「あの時『ちゃんと』しなかったからお母さんに怒られた。
私は『ちゃんと』していない人間で、そんな私は誰からも愛されない、ダメな人間だ」
なんて思っているとします。
これ、立派な「誤解」なんですよね。
ここでの「正しい(真実の)」理解は、例えば、
「その時たまたま『ちゃんと』しなかった娘を受け入れる余裕がお母さんにはなかっただけで、
『ちゃんと』していてもしていなくても、私はちゃんと愛されていたし、今もちゃんと人に愛される存在だ」
かもしれないし、
「そもそも私はめっちゃ自由奔放な人で、
『ちゃんと』に縛られて苦しんでいるお母さんに、『自由』を教えてあげる役割を持っていた」
かもしれないし、
この両方、かもしれません。
いずれにしても、
「過去」には必ず「正しい(真実の)」理解の仕方があり、
それができると、自己肯定を阻む、自己嫌悪とか自己否定とか自分責めを緩め、手放せるようになります。
すると、過去の自分を「肯定する(受け入れる)」ことができるようになり、
自己肯定がずっと上手にできるようになるんですね。
ちなみにこの意味で、
①でお話した「現在」の自分を受け入れる作業は、自己肯定感を「高める」意味合いが濃いですが、
②の「過去」の自分を受け入れる作業は、自己肯定感が「下がる原因を取り除く」意味合いが濃いかもしれません。
で、じゃ、どうやって?というお話です。
実は、
①の「現在」は、自分でも比較的取り組みやすいのですが、
②の「過去」は、自分で取り組むには、まさにこの「誤解」が邪魔をして、なかなかうまくいかないことも多いです。
「誤解」が前提の主観から抜けられないんですよね。
なので、
実はこれは典型的なセッション案件でして(セッションは過去への「誤解」を解く場でもあるのです)、
ここでは、誤解を解くこと以外で、自分でも取り組みやすい方法をいくつかお話してみます。
◇とにかく、気づく。
まずは、とにもかくにも、自己嫌悪とか自己否定とか自分責めに気づきましょう。
気づかないと、緩むものも緩められません。
でも逆に、気づいたらその場で手放せるものもたくさんあります。
「あぁ、私、今自分責めてた!そっかぁ、こうしてみると、だいぶ一日中自分を責めてるかも?!」
という感覚が得られたら大成功、です♡
◇気づいたら、「キャンセル」する。
で、自己嫌悪とか自己否定とか自分責めに気づいたら、
「キャンセル」
です。
「あ、またやってたみたい、キャンセルキャンセル☆」
と声に出して唱えるのも実際効果があります。
自分で根本からどうにかしようと頑張ると、かえって「深刻」になってしまったりしますが、
「深刻」さは、問題を必要以上に大きくしてしまったりします。
なので特に自分で取り組む時は、
「キャンセルキャンセル☆」
くらいの軽さが実はとてもおすすめです。
◇「そんな私も可愛いよ♡」
同時に、
「そんな私も可愛いよ♡」
も良きです。
つい、自己嫌悪とか自己否定とか自分責めのクセが出てしまう自分自身にも、
その自分に嫌われたり否定されたり責められたりしている自分自身にも、
「そんな私も可愛いよ♡」
と声に出して言ってあげるんですね。
これは、つい深刻になりがちな自分を緩めるだけでなく、
自己嫌悪とか自己否定とか自分責めのクセも緩め、
とりあえずどんな自分にもOKを出す、という、
自己肯定の呪文みたいなものです。
ちなみに、
「キャンセル☆」も「可愛いよ♡」も、声に出して言うのがとても大切です。
頭の中で唱えるのと、声に出すのを両方試して実感していただくと良いと思うのですが、
言葉を実際に声に出すことで、それらの言葉の意味やエネルギーが、
ぐっと自分に届きやすくなるのです。
◇「誤解」を解く。
そしてやはり、根本からの解決をするためには、
「誤解」を解きましょう。
こんなにも自分を嫌ったり否定したり責めたりする必要は、なかったのか!
この自己否定や自己嫌悪や自分責めって、思い込みだったのか!
ということを知りましょう。
自分で自分の誤解を解くって、ほんとに難しいので、
これはやっぱり、特に最初は、セッションに来ていただくのが一番手っ取り早いです。
・・・が、やっぱり自分で取り組みたいときは、
- 自分の自己否定、自己嫌悪、自分責め、などなどが、「誤解」だとしたら、「真実」は何なんだろ?
- 自己否定、自己嫌悪、自分責め、などなどを持っていることに「メリット」があるとしたら、何のメリットがあるんだろ?
ということを考えてみると良いかと思います。
これは、思考的に導き出すものではないのと、
一生懸命答えを探して考え始めると、またまた「深刻」な感じになってしまうので、
それを避けるためにも、取り組み方としては、
これらの「問い」をアンテナとして立てておいて、あとはそのアンテナが答えを拾ってくれるに任せる感じが良きですね。
③自分の「未来」を作る(自己肯定感をさらに育てる)。
という感じで、ここまで、
肯定する(受け入れる)のが難しく感じることが多い、自分の「現在」と「過去」の受け入れ方について考えてきましたが、
自分の「未来」というのは、
「過去」や「現在」と違って、「肯定するのが難しい」という感覚はあまりないかもしれません。
が、
自分の「過去」や「現在」が正しく肯定できていないと(つまり自己肯定感が感じられていないと)、
自分の「未来」についても、描こうとしても絶望しか感じなかったり、自分に幸せな未来があるなんて思えなかったりします。
なので、
やはりまず大切なのは、「過去」と「現在」を正しく肯定する(受け入れる)ことで、
その自己肯定感を土台にして、自分が幸せな「未来」を作る力がついてくる、
と思っています。
なんですが、実はその一方で、
「未来」を描く力が付くのを待つだけでなく、その力を積極的につけることでも、
自己肯定感をさらに高める(育てる)ことができる、
とも思うんですね。
どうするのかというと、
- 私はこんな「あり方」を目指したい
- 私はこんなパートナーシップを自分に与えたい
- 私はこんな人生を自分に与えたい
といった、自分の生き方・人生についての自分の「価値観」を、どんどん明確にしていくのです。
「いい女」でありたい、でもいいし、
豊かさを楽しみながら生きたい、でもいいし、
自分にも人にも「与え」て「受け取る」ことができる人でありたい、でもいいです。
こういう自分の「価値観」が、自分の未来を作るんですよね。
(「いい女」とか「豊かさ」とか「楽しむ」とか「与える」とか「受け取る」とかの、
自分にとっての意味も明確にするのもとても大切です。)
そんなふうにして、
「私はこう生きたいと思っているらしい」、「こうありたいと思っているらしい」という、
自分の感覚(価値観)をどんどん知り、繋がり、それを自分に許すほど、
つまり、「未来」を描く力を積極的につければつけるほど、
自分の人生を生きることにもどんどん自信がつきます。
つまり、自己肯定感をさらに高める(育てる)ことができるのですね。
とはいえ、
やはり「過去」や「現在」も正しく肯定できていた方が、自分の価値観を正しく知ることもずっとやりやすくなります。
自分の過去や現在を否定したり嫌ったりしたままでは、
価値観として浮かぶのも、過去や現在からは真逆に振れたファンタジー的な、
地に足がついていないものが多くなってしまいますのでね。
なのでこれは、
「過去」や「現在」を肯定する(受け入れる)作業と並行してやるくらいが良いかもしれません。
◆健康な自己肯定感を育てていきましょう♡
自己肯定感は、日々を気分良く軽やかに、そして自信を持って過ごすための、
心の土台、ですよね。
そんな健康な心の土台をあなたが作っていけますように、
めいっぱい応援を込めながら書いてみました。
あなたが自己肯定感を育てるためのご参考になっていれば嬉しいです。
ご一緒に、育ててまいりましょう♡
ではでは、お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ