つい嫌味を言ってしまうのはなぜ?

嫌味。皮肉。

言われたらそりゃもう頭に来ますよね。

でも自分で嫌味や皮肉をつい言ってしまう側になってしまうのも苦しいものです。

私自身、母の天才的な嫌味・皮肉に毎日腹を立てていましたし、私自身も天才的な嫌味・皮肉の使い手でした←何一つ威張れない笑

なので、言われる方の腹立たしさも良く分かるし、言ってしまう方の苦しさも分かるのです。

皆さんの中には、言われるだけでなく、つい言ってしまう側の方もいらっしゃるでしょうか?

 

誰も幸せにすることのない「嫌味」や「皮肉」。

なぜ自分は、こんな気分の悪いコミュニケーションで人間関係にひびを入れてしまうのでしょう?

何であの人は、こんな気分の悪いコミュニケーションをわざわざしてくるのでしょう?

 

これ、結論から言うととても単純なのです。

分かってほしい。
嫌わないでほしい。
認めてほしい。
気付いてほしい。
聞いてほしい。
助けてほしい。

本当は、こんなシンプルなことが言いたいんですよね。

 

でも、どうせ自分みたいな何の価値もない人間がそんなことを言っても、誰も聞く耳を持ってくれないんだもん。

それどころか、自分みたいな人間が「助けて」とか「聞いてほしい」とか言ったところで、どうせみんな「誰がそんなことしてやるか」と言うに違いない。

これは自分でそう思い込んでいるだけなのですが、嫌味や皮肉がつい出てきてしまう時って、この思い込みの部分が出ている時なんですね。

 

それで、

「どうせ分かってくれないだろうけど」
「どうせ私のことなんかどうでもいいと思ってるでしょ」
「どうせ認めてくれるつもりなんてないだろうけど」
「あなたは鈍感だから」
「あなたは人の話なんか全然聞かないから」
「どうせあなたは助けになんかならないけど」

と、自分の希望とはまるで逆の言い方になってしまうのです。

 

嫌味や皮肉を言ってしまう時って、それくらい、自分に自信がなくて、誰からも気にかけてもらえない、価値のない存在だと、自分で思っているのです。

 

そう思うと、自分がつい嫌味や皮肉を言ってしまう時、本当は嫌味や皮肉よりもずっと表現したい「本心」がその言葉の奥にあることに気がつけます。

それから、身の回りで嫌味や皮肉をぶちまけている人の、不安や孤独感や悲しさがちょっと理解できてきます。

 

なので、もしあなたが「つい嫌味を言ってしまって人間関係をギクシャクさせてしまう」ことがあるなら。

その嫌味に隠された、自分の本当の希望を認めて伝える練習をしてみると良いですね。

「あのね、すごく恥ずかしいし緊張するんだけど、私の気持ちを知ってもらえたらとても嬉しいから、今話してもいいかな?」

みたいに。

すごーく勇気が要りますよ。でもここは、勇気を出す価値は大ありだと思います。

(それから、そこまで自分をちっぽけに扱うようになった背景を探って、「自己価値感」を回復していったり、自分の本音ともう一度繋がり直す・見つけ直すということが必要な場合もありますね。

これは、内観で自分で深めることもできるし、カウンセリングの個人セッションでお手伝いすることもできます。)

 

それから、周りの誰かがいつも嫌味や皮肉をぶちかましているなら、

「あぁ、そんなに怖いのか」
「だからこんな嫌味や皮肉を使って自分を守ろうとしているのか」

ということを知って見てあげると、余裕を持って接することができるようになります。

すると、嫌味も皮肉も自分に「効か」なくなっちゃうんですね。

こう、怖がっている野良猫を「おぉ、よーしよーし、怖がらなくてだいじょぶよ~」とやるように、手懐ける(笑)ことができるようになってしまうのです。

そうしたらしめたもの、この人を手の上で転がせるようになってしまいますよ♪

 

という訳で今回は、

みんなを平等に不愉快にする(笑)嫌味や皮肉の背景にある心のお話と、
自分がつい嫌味を言ってしまう時の対処法、
誰かがいつも嫌味を言っている時の取り扱い方法、

についてお話ししました。

要は、「怖がりちゃんなのね☆」ということです♪

 

不愉快なことでも、背景にある心の仕組を知ると余裕を持って取り組めますよね♪

参考になればうれしいです。

閑話休題。

小さなつり橋が可愛い!