「他でもないこの私」でなければ得られなかった人生の恩恵がある

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

先日、歯医者さんに行った時のお話です。

担当してくれた歯科衛生士の女性が、日本が大好きな人だったんですね。

それで、ちょっと盛り上がったのですが、その時にこう聞かれました。

「なんでオランダなんかに来たの?」

私は、アムステルダムが好きだから、というそれだけの理由で移住したので、それを伝えたところ、

彼女曰く、

「えー!こんなつまらない国のどこが良いの?日本の方がよっぽどきれいで素敵な国じゃない!」

ということでした。

 

それを聞いて私は、

「あぁ、私はオランダで生まれ育たなくて良かったんだ」

と思ったのです。

 

今回は、その時のお話をしようと思います。

 

私は、34歳の時にオランダに移住してから約9年、

今でも目に入るもの全てが美しく、この場所にいることが奇跡のように感じます。

 

そして、

「もし私がオランダに生まれてオランダでずっと育っていたら、

34年も多く、オランダを愛することができたのになぁ。

なんで私は日本に生まれて日本で育っちゃったのかな、ちぇ!」

なんて、ずっと思っていました。

 

でも、先ほどお話した歯科衛生士さんの言葉を聞いて、気づいたんですね。

オランダの美しさを「当たり前」とは思わない環境に生まれ育った私だからこそ、

今、9年経っても、まだこんなにもこの国を愛することができているんだな。

と。

 

(もちろん日本も大好きですよ!日本の美しさも、年々さらに良く分かるようになってきました。

その意味では、逆に、日本を離れた私だからこそ、気づけるようになった日本の美しさ、良さもあるとも思っています。)

 

で、これ。

生きる中で経験するいろんな問題、苦しさ、難しさ、などを、新しい視点で捉えるときに、とても役立つ考え方なのです。

 

例えば、もし私が、

「日本に生まれたばっかりに、34年間を無駄にしてもったいないことをした」

と思えば、私の34年間はただの無意味な時間にしかなりません。

 

でもここで、

他でもないこの私だからこそ、この状態(問題)を通して得られる恩恵が有るとしたら、それは何だろう?

と考えることができたら。

 

34年間、日本というまた別の美しい国で過ごした私だからこそ、オランダの美しさに今日もハッピーに気づくことができている、

つまり、

私の34年間が、「無意味な時間」から「素晴らしい恩恵」に変わるのです。

 

このオランダの例はとても単純な例ですが、

実際に人生の中で起こる「問題」についても、この考え方を応用することで、

「こんな問題が起こるなんて、私の○○が悪かったからだ」

(私が日本に生まれたのがいけないんだ)

と、自分を責め、自分の人生を否定する発想から、

「他でもないこの私だからこそ、この状況から得られる恩恵があるとしたら何だろう?」

(日本で生まれ育った私だからこそ、オランダの美しさがこんなにも分かるようになったんだ)

と、自分のこれまでの人生を全肯定する発想に転換することができるようになるのです。

 

もちろん、人生の中で起こる実際の問題は、

ちょっと考えてすぐ「これだー!」と答えが出るほど簡単なことは少ないです。

なので、この考え方も慣れるまで練習が必要です。

 

が、この発想の転換は、あなたの自己肯定感にとても大きなインパクトがありますよ♪

もし今、何かの問題を感じていたら、

「他でもない、この私だからこそ、この状況(問題)から得られる恩恵があるとしたら?」

という質問のアンテナを、心の中に立ててみてください。

そのアンテナに何かしら反応する気づきが、どこかで得られると思います♪

 

(ちなみに、「恩恵」というのは、「我慢強さを学んだ」みたいに、苦しさを無理に納得するものではなく、

もっとシンプルにすっきりと、心に幸せが広がるように感じられるものです。)

 

それからもちろん、セッションでご一緒にその恩恵を見つけていくこともできます♪

もし良かったら、

「この恩恵を得るために、私はこの問題・状態を必要としていたのかー!」

という気づきを得るためのお手伝い、させてくださいね♪

 

あなたが、何かの「問題」から「自己否定」のループにはまる代わりに、

あなただからこその「恩恵」を見つけて、人生を全肯定していけますように。

いつも、応援しています。

閑話休題。

いつも載せている写真も、自分でせっせと歩いては、

「なんて綺麗なんだろ、なんて綺麗なんだろ」とブツブツ言いながら撮ってきているものです。