前回の記事では、
「傷つく」のは相手のせい、ではなく、自分のせい?!
というお話をしました。
相手の言葉やあり方で傷つくのは、その言葉を自分が受け入れて同意したから。
なので、相手の言葉を自分が受け入れず、同意もしなければ、傷つくことはない。
つまり、
相手の言葉やあり方に傷つくか傷つかないかは、自分次第
というお話でした。
これ、「自分次第」の意味で「自分のせい」という言い方をしたので、
「え、傷ついた私が『悪い』ってこと?」
と思われた方もいらっしゃったかと思うんですね。
「悪い」なんて言われたら悲しいですよね、すでに傷ついてるのに、傷ついている自分の方が「悪い」の?と思ったら、更に傷ついてしまいます。
そんな意味に受け取られた方がいらっしゃったら、ごめんなさいね。
悲しい思いを上塗りする意図でこう言ったわけではないのですよ。
自分の心のあり方次第で、自分を「傷つかない人」にしてあげることもできるんですよ、そしたらいろんなことがずっと楽になりますよね♪というお話だったのです。
で、このメルマガに頂いたお便りにお返事しようと思います。
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いつもメルマガ楽しく読んでおります。
傷つく。。。
よくわかります。
言葉でなく、相手の沸きらない態度にきずついたり。
もしくは。。。先程
真剣な話をしていたら
お客が来たからと
また後でね、と電話を切られました。
勇気を出して話してみたことなのに
親友だと、言われてたのに
私はいつも親身に話を聞くのに
いざ、自分から話してみたら、
タイミングが悪かったとはいえ
すぐかけるから
と言われて
2時間まちぼうけ
こんなことがあり、
ちょうど今、悶々としていたところに
きらないのメールを読みました。
自分の調子がちょっと悪かったこともありますが
ちょっと悲しくなってしまいました。
もちろん、このことは相手に言ったら
申し訳なさそうでしたが
この傷つきも私のせいでもありますか。
Sより
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Sさん、お便りどうもありがとうございます!
そして、悶々としていたところにメルマガが追い打ちをかける形になってしまって申し訳なく思っています。
これも、「自分のせいなんだから自分でどうにかしなさい!」という意味ではなく、「自分次第で傷つかない人にもなれますよ♪」というふうに捉えていただけたらと思います。
では、Sさんのケースでは、どうすれば「傷つかない人」になれるでしょう?
一つには、
「話の途中で電話を切られ、2時間待たされた」ということを、
「だから私はお友達に軽んじられているに違いない」という思いに結びつけない
でいられると良いと思うのですね。
もともと、Sさんの心の中には「私は大事にしてもらえない」という思いがほんのりあるのかな、と思います。
なので、つい、「話の途中で電話を切られたこと」や「2時間待たされた」ことを、「私は軽んじられる」ことと結び付けてしまうんですね。
「あぁ、やっぱり私はそんな扱いなのか」みたいに。それは悲しいですよね。
これ、実は「自分で選んでいる」見方なのですが、もう心の中で自動的に結びついているので、意識もしないとは思います。
一方、このお便りを読んだとき、私が思ったのは、
- 2時間お待たせしている間、このお友達も焦っていただろうな、申し訳なく感じていただろうな
- 待たせた後でまた戻ってくるのも勇気のいることだっただろうな
- それでもまた戻ってきてくれたのは、Sさんをお友達として大事に思うからこそ、なんだろうな
ということでした。
そう聞くと、どんな感じがするでしょうか?
「そんなはずはない、普通は、相手を大事に思うなら、途中で切ったり2時間も待たせたりは絶対しない」
と思うこともできます。
できるけど、それだと自分が悲しいままですよね。
私が思った見方が「正しい」かどうかは、分かりません。でも、そう「思ってみる」、「選んでみる」ことは、可能ですよね。
そうすると、自分を悲しくしていた見方を手放すことができるようになってきます。
自分を悲しいままにする見方にこだわるのも、そうではない見方を選んでみるのも、自分次第。
「自分次第」って、そういうことなんですよね。
もちろん、だからと言って、Sさんが悲しく感じたその思いを無視して、無理やり「だからお友達に感謝しなければいけません!」なんて言っているのではありません。
実際、Sさんは悲しく感じたんですもの。その思いには丁寧に寄り添ってあげましょう。
そして同時に、少しずつ、自分を悲しくしがち、傷つけがちな「見方」に気づいて手放し、「傷つかない見方」を選んでいけると良いですね。
そして、自分の価値を受け入れ自分を肯定し、自己価値感・自己肯定感をがっつり感じていきましょう。
これは、調子が悪い時はやっぱりなかなかやりづらいです。なので、日々自分のご機嫌を取ってあげるのもとても大事だし効果的です。
これは、「私は大事にしてもらえない」という思いを、「実は私も大事にされてるじゃん!大事にされる価値がある人なんじゃん!」という思いに書き換える作業でもあります。
その積み重ねが、自分を「傷つかない人」にしてくれますよ♪
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
人が2人すれ違うこともできないくらい小さな橋。