私だってこれくらいできる!と彼とケンカした私が学んだこと。

こんにちは、オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

母への怒り、コンプレックス(容姿、能力、異性・同性)、自分が分からず自信皆無。

全てから逃げてアメリカ⇒トルコ⇒オランダを流れ歩いた、早稲田女(ワセジョ)でエリートになり損ねた元ベリーダンサーのカウンセラーがお贈りする、

「人生迷子な頑張り屋さんが、本気でわたしの人生を取り戻す」カウンセリング

先日、私はパートナー氏とケンカしまして。

ほんとにしょーもないケンカなのですが、

私的にちょっと目が覚める気づきがありまして、

記事にしてみようと思いました。

 

ある日、我が家で家族の誕生日や諸々の記念日を祝うパーティーをやることになったんですね。

 

こういうときの「家族」は、彼の子供たちだけでなく、

義母や彼のきょうだいや甥っ子・姪っ子ちゃんやその彼女・彼氏たちも含めたところまでが含まれるので、

みんなで集まる時は大体20名くらいか、多い時はそれ以上になります。

なので、料理や片付けなど、準備もそれなりに必要になります。

 

なので私も、

準備を一緒にやったら効率的だし、協力し合うカップルっぽくて楽しいよね♡

と思っておりました。

特に今回は、私なりにそこそこ美味しく作れて彼もお気に入りのレシピも作ることにしたので、

少なくともそれは私が作れるなと思っていたのです。

 

が、ふたを開けてみると、

結局は彼が何もかも準備してくれて(件のレシピは私に聞いて大体知ってた)、

私はスマホをいじっていただけでした。

 

私はこれがとっても悲しく惨めだったんですよね。

私には、彼と一緒に家族のためにパーティーの準備をして役に立つということを、

彼に許してもらえなかった気がしたのです。

 

まるで、彼に

「あなたは(子供のように)大して役に立たないんだから、あっちで遊んでていいよ」

とでも言われたような気分でした。

 

その日、パーティー中は何とかご機嫌に過ごしましたが、

みんなが帰った夜にこの悲しさを彼に訴え、ケンカと相成った、というわけです。

(カップルの喧嘩は犬も食わぬとはこのことよ。)

 

実は、

こういうことは彼との間で今までにも何度もあって、そのたびに、

「なんで私がやろうとしていたことを取り上げちゃうの?

私にはできないと思ってるの?この程度のことが?

私、子供じゃないんですけど?!」

と文句を言っておりました。

 

そしてそのたびに彼は、

「そんなつもりじゃない!ただ手伝おうとしてるだけなのに」

と応戦し、私は即座に

「こんな簡単なこと手伝ってくれなくていい、子供じゃないんだからこれくらいできる!」

とかみついていました。

(いやほんと、犬も食わぬ…)

 

さて。

 

気を取り直して、

じゃ、なぜこんなことが起こっていたか?です。

 

パートナー氏は、

やりたがり兼マイクロマネジメント屋兼コントロール魔です。

なので、何でも自分の手でやらないと気が済まないし、

「こうしてみたら?」みたいなアドバイスも、私が彼を手伝うことも大嫌いです。

一方の私も、上記の通り「私にだってできる!やらせろや!」と鼻息が荒くなるところがあります。

 

今回の家族パーティーや、その他もろもろの場面で起こっていた私たちのケンカは、

そんな二人が主導権を巡って「競争」していた

(より正確にはたぶん、私が主導権の私の取り分をよこせ!と立てついていた

ということなんですね。

 

自立的な女性は、こんな風にパートナーと何かにつけて競争してしまうこと、たくさんありますよね~(やれやれ)

 

で、私はずっと、

このやりたがり兼マイクロマネジメント屋兼コントロール魔のこいつが悪い、

どうやって私の悲しさを理解させて、行動を改めさせよう?

どうやって、私にだってできることはあることを思い知らせよう?

と、伝わるコミュニケーションを試行錯誤したり、伝わらなくていじけたり、を繰り返していました。

 

なんですが。

今回のケンカの後、やーっとやっと、気づいたことがあります。

 

それは、

受け取っちゃえば、いいんだ。

ということです。

 

彼は、やりたがり兼マイクロマネジメント屋兼コントロール魔です。

それはつまり、

何でもかんでも「お世話したい人」ということです。

私にそれができるかどうかとは無関係に、

何から何まで「やってあげたい人」なんですね。

 

ならば。

もうそれこそ女王様のように、何から何までお世話されてあげればよいだけのこと。

そうやって、女王様である私の役に立つことで、

やっと彼はヒーローになり、そんな自分に自信を持つことができるのです。

 

今回のパーティーでも、私が家族のみんなとただ座って楽しくおしゃべりして、

彼が出すお料理をただ美味しく食べていれば、

それだけで彼は、「さすが、おれ!」とそれは幸せに自信を感じたはずなのです。

 

私が「子ども扱いするな!」と言って彼と競争していた時、

私は「私だってヒーローになりたい!」と言っていたのでした。

一つの物語にヒーローが二人もいたら、そらケンカにもなりますわね。

 

そう気づいてやっと私は、

その競争の土俵からさわやかに降り、

女王様として、ヒーローにお世話させてあげる、愛させてあげる、という形で、

「受け取る」ことを始めたのでした。

 

ちなみに、

彼の、やってあげる、お世話してあげる、というのは、「与える」という男性性の要素の現れです。

やりたがりのコントロール野郎というのも、彼の男性性の強さをよく表しています。

そして、今回私が気づいた「受け取る」というのは、女性性の要素です。

 

つまり、私が「受け取る」ほど、彼の「与える」という男性性の魅力も生きるんですね。

その証拠(?)に、この気づきがあってから、なんだか彼がますます男っぽくなってきています。

ますます頼れる騎士的ヒーローになってきているというか。

 

まぁもちろん、私が自分の女性性(の要素の一つ)と繋がったことで、

私が彼をより「男」として意識するようになっただけ、とも言えますが、

これだけのことで、パートナーを見違えるほどいい男にできちゃうくらい、

女性の力って偉大なんですよね♡

 

あなたのような能力の高い頑張り屋さんは、

パートナー男性と互角に戦ったり、

なんならパートナーよりよっぽど男らしく有能にいろいろこなすこともできてしまうでしょう。

すると、もともと男性と女性だったはずの二人が、

男性と男性のようになって衝突することも珍しくありません。

(そして男性は自信を失ったり、外に慰みを求めたりも。)

 

もし、あなたの今のパートナーシップの中で、

今回の私のように競争したり衝突したりすることがあれば、

もしかすると、もっと「女」を意識してもいいのかも?

というタイミングかもしれません。

 

気持ち悪!とか、

そんなの「負ける」みたいで絶対やだ!

と思ったら、たぶんビンゴです♪

良かったらお話聞かせてくださいね♡

 

いつも、応援しています。

閑話休題。

この街並み、たまりませんなぁ。