誰かの言動に傷ついたときのコミュニケーション方法

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

人と関わると、相手の言動にこちらが傷つく、ということはままあります。

 

その時、我慢強い頑張り屋さんは、

モヤモヤを抱えながらも、「こんなことでモヤモヤする私の器が小さいんだろう」と、その気持ちを押し込めたり

でも、それが重なったりすると、ある時一気に爆発したり

なんてことは、結構あるあるではないでしょうか?

 

今回は、こんな時に

自分の気持ちを抑え込んだり、はたまた抑え込みすぎて爆発したり、を、

しないための考え方や、コミュニケーション方法について考えてみます。

 

(だいぶいろいろポイントがあって、それぞれに記事してたくさん語れる話題なのですが、

今回はなるべくシンプルにいきます。でも2回に分けます☆)

 

まず、大事なのは、

①私は傷ついてモヤモヤしているという「事実」を無視せず、認めてあげる

ということですね。いつもの話ですが。

 

事実は事実ですから、自分がどんなに「私の器が小さいのがいけない」と納得しようとしても、なくなりません。

なので、その事実をまずは受け入れます。

 

そして、次に知ることは、

②コミュニケーションすべきは、「自分の気持ち」であって、「相手が直すべき間違った言動を指摘すること」ではない

ということです。

これ、ついやっちゃうんですよね!

 

自分が傷ついたとき、私たちは、つい

「あなたのその酷い言動は人間として間違ってる!私は傷ついたんだから、それを察してよ!理解してよ!直してよ!撤回してよ!謝ってよ!」

みたいに、相手を責める形でコミュニケーションしてしまいがちです(これ↑はもちろん大袈裟に書いていますけれど)。

これは、「相手が直すべき間違った言動を指摘」しているんですよね。

 

なんですが、経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、

これをやると、相手も当然「責められた」と感じるので、そこから、

「お前だって○○だろ!」
「私の方がずっとたくさん我慢してきた!」
「自分の方が正しい!」

のように、相手に非を擦り付け合い、どちらがより正しいかを競う、不毛なケンカにもなりがちです。

こういうことの積み重ねがいつか「諦め」になってしまい、関係がギクシャクしてしまうこともありますよね。

 

でもそれは、自分が本当に望むことではない、ですよね?

 

本当の望みは、

ネガティブなことも真摯にコミュニケーションできるようになり、

風通しの良い関係を作ること、そうやってお互いの関係を深められるようになること、ではないかと思うのです。

(そこまでの相手ではない時の考え方は、次回の最後にちょっと書いてみます。)

 

では、どうするか?

 

それが、

「私の気持ち(私の心の反応の仕方、私の状況、etc)」を伝える

ということなんですね。

 

「傷ついた理由」を、

「相手の言動の結果(相手の話)」ではなく、

「私の心の状態(私の話)」として、自分で責任を持って自分の言葉で説明するのです。

 

例えば、

相手の、歯に衣着せぬ、ストレートな物言いに傷ついたとします。

そして、それに自分が傷ついたのは、

例えば自分が、ストレートな物言いを良しとしない家庭環境で育ってきたので、

ダイレクトな言葉選びや話し方に「怒られてる?!嫌われた?!」と、怖く悲しくなってしまうから、だとします。

 

と、いうことは、相手に伝えるべきは、

「あなたの歯に衣着せぬ物言いはあまりに気遣いがなくて、人としてどうかと思う」

みたいな、「相手への批判」ではなく

「(私はこういう環境で育ったこともあり、)ストレートな言葉に『怒られてる』とか『嫌われた』と感じるところがある。

そして、あなたに怒られたり嫌われたと思うのは悲しい。

それを知ってもらえたら嬉しい」

ということなんですね。

あくまで、「私の事情」を説明するのです。

 

と、いうことは。

「私の気持ち」を知ることが、やっぱりとっても大切、なんですね。

自分で知らないと説明できないですしね。

 

なので、最初のポイントの、

私は傷ついてモヤモヤしているという「事実」を無視せず、認めてあげるということがとても大事

というのは、そういうことなのです。

 

で、ここでは、

③単に「モヤモヤしている」ことだけでなく、そのモヤモヤの「正体」を知る

必要があります。

この正体が、説明すべきその中身になります。

 

上の例で言えば、

「(私はこういう環境で育ったこともあり、)ストレートな言葉に『怒られてる』とか『嫌われた』と感じるところがある。

あなたに怒られたり嫌われたと思うのは悲しい。

それを知ってもらえたら嬉しい」

というやつです。

 

この、モヤモヤの正体、つまり自分の本当の本当の気持ちを自分で知る、のは、結構難しく感じることもあります

実際、セッションでは、この「本当の気持ち」に気づいて言語化することに時間を使うこともとても多いです。

(そして、自分の「本当の気持ち」が自分で理解できると、相手に何も伝えなくてもすっきりしてしまうことも良くあります。)

 

自分でやる時は、例えば

「私は何を知ってほしいんだろう?私は何に傷ついたんだろう?私の心がここに反応したのはなぜだろう?」

といった質問を自分に投げかけて、紙に書き出してみるのはおすすめです。

書き出すときは、2~3個とかではなく、100~200個くらい書き出すつもりでやると、本当の本当のところが出てきやすくなります

 

で、その本当の気持ちが分かったら、

④いよいよそれを伝えます。

これ、結構恥ずかしいこともあります。だって、自分の「本当の本当の気持ち」ですのでね。

でも、その恥ずかしさも自分で受け入れながら、伝えてみる、んですね。

 

(で、ついでに言うと、

その恥ずかしさを自分でも受け入れながら、恥ずかしさを感じながら伝える姿って、

それはそれは可愛く魅力的でセクシーであることが多いです。)

 

…と。

いうわけで。

だいぶ駆け足で来ましたが、既にだいぶ長くなってきているので、今回はここでいったん切りまして、続きは次回にしますね!

次回は、勇気を出して伝えた、その後のお話です。

こちらも楽しみにお待ちいただけましたら嬉しいです。

 

ではまた次回

閑話休題。

何気ない街かどがいつも素敵。

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