ネガティブコミュニケーションでちょっと使えるテクニックと、その後のことと、それ以外の選択肢

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

前回

誰かの言動に傷ついたときのコミュニケーション方法

ということで、

①私は傷ついてモヤモヤしているという「事実」を無視せず、認めてあげる
②コミュニケーションすべきは、「自分の気持ち」であって、「相手が直すべき間違った言動を指摘すること」ではない
③伝えるべき「自分の気持ち」とは、単に「モヤモヤしている」だけでなく、そのモヤモヤの「正体」
④いよいよそれを伝える

ということをお話してきました。

 

今回は、その続き、

ネガティブコミュニケーションでちょっと使えるテクニックと、その後のことと、それ以外の選択肢

です。

 

まず、

前回の④で、自分のモヤモヤの正体を、「私の気持ち」として自分の言葉で伝える、というお話をしましたが、

その、伝えるときの、ちょっと使えるテクニックです。

 

それは、「私の気持ち」を伝えるときは、「私の気持ち」に加えて、

⑤私も、あなたの事情も理解しようとしてますよ、ということも含めてみる

ということです。

これができると、相手の側での受け入れやすさがぐんと増すんですね。

 

例えば、今回の例では、

「あなたのストレートな物言いは、あなたが誠実な人だからこそだと思うのだけど」

みたいに、相手がなぜその言動をするのかの理由を、

「相手にも善意(愛)があるからこそ」という目線で「理解」して、その理解していることを一緒に伝えるんですね。

すると、相手もより余裕を持ってあなたの言葉を聞くことができます

 

ただ、相手へのわだかまりが大きいと、この「理解」もとても難しく感じます

「は?あの言動のどこに『善意』やら『愛』があるっていうの?あるわけないじゃん!」

という「怒り」がまたたくさん出てきます。

そんな「怒り」の処理も含めて、相手の「愛」を理解することは、やっぱりセッションで時間を取って取り組むことが多いです。

そして、ここで「理解」がしっかり腑に落ちるところまで進むと、また最初のモヤモヤがすっきりしてしまって、「ま、もういっかぁ」となることも多いです。

 

そして次に、伝えた後での大切なポイントです。それは、

⑥伝えたら、その後は相手にお任せ

ということです。

 

「伝えたら分かってくれるはず、行動を変えてくれるはず」というのは、「期待」であり「コントロール」です。

どんなテクニックを使って伝えても、こちらが期待するように分かってくれるか、行動を変えてくれるかは分かりません。

そして、人は、勝手に期待されたりコントロールされそうになるのは嫌なものですから、その意図がある時はどうしても反発されます。

 

なので、あくまで、「私」がやるべきことは、「私の気持ち」を伝えるところまで

その後、「相手」がそれを理解するか、受け入れるか、行動を変えるか、は、「相手の問題」であり「相手次第」です。

 

しかも、

仮に最終的に受け入れてくれるようになるとしても、最初はやっぱり相手にも照れくささや抵抗などもあったりするので、

⑦いずれにしても、そこそこ時間のかかるプロセスになることも多い

です。それを知っておきましょう。

 

ちなみに、ここで私の経験をちょっとお話してみると、

パートナーとは、こんなコミュニケーションを何度も何度も繰り返しています

分かりやすく傷ついた場面だけでなく、ちょっとイラッと来た時も、何かの違和感があった時も、

まずはその「私の気持ち」を自分で「理解」して、とにかく腹を割って「説明」するようにしています

それが、私たちの関係を驚くほど深めてくれているし、

これからもそうやって、たくさんの場面でお互いの落としどころを見つけ続けていくんだろうなと思っています。

 

それから、私と母の場合は、こんなコミュニケーションは全然通用しませんでした(笑)

そもそも、わだかまりが残る母娘間では、どれだけニュートラルに自分の気持ちを説明しようとしても、やっぱり「責める・責められる」構図になりがちです。

加えて、こういうケースでのお母さんは、娘にそれはたくさんの罪悪感を持っていますから、娘からどんな「気持ち」を聞かされても、

自分が責められている、もう逃げ場がない

と、どうしても感じがちなんですね。

 

すると、

「お母さんだってこんなに悲しかったし、こんなに苦労したし、こんなに苦しかったのに!お母さんの気持ちなんか全然知らないで!」

と、感情的になってしまってコミュニケーションにならず、モヤモヤがますます溜まる、お互いますます傷つく、ということになりかねないのです。

なので、私の場合は、母との間にあるモヤモヤは、母ではなくカウンセラーさんにぶちまけながら、一つ一つ解決しました。

もちろんその時は、そこにある「私の本当の本当の気持ち」を一つずつ見つけて、昇華していくという作業にたくさんの時間をかけてもらいました。

 

それから、最後のポイント。

⑧傷つくことを言ってくる相手と、そこまで一生懸命コミュニケーションしようとせず、さっさと離れるという選択肢

も、とても可能だし大切だと思います。

例えば、モラハラな夫とか、なぜか自分を目の敵にしている同僚とか、もちろん親も含め、いろんなケースが考えられます。

どんなケースでも、そこでの自分の「本当の本当の気持ち」や、なぜそんな状況が起こるのかを知ることは、自分を大いに助けてくれますが、

それでもその相手と頑張ってコミュニケーションして関係を保ち続けるか、とっとと離れるか、は、自分で選択して良いのですよね。

 

なので、今回の話題も、「まだまだ修行の余地はある!」という意味ではありません

そうではなく、

「より気持ちの良い関係をこれからも築きたい相手」と、そんな関係を築くための考え方・コミュニケーション法

と思ってくださいね♪

 

…と、いうわけで。

 

それぞれにとても奥が深くて、それぞれが一つ以上の記事になるポイントを、

2回にわたってかいつまんで書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

もし「ここが分かりにくい」とか「私のこんなケースの場合は?」など、ご質問などがあれば、このメルマガへの返信でいつでもお便りくださいね!

またメルマガ上で、イニシャルで引用しながらお答えさせていただきます♪

 

あなたが、自分ばかりが内側にため込んで我慢する関係を卒業して、

気持ちの良いコミュニケーションと人間関係を、あなたの大好きな人たちと作っていけますように。

いつも応援しています♡

閑話休題。

夕方って、なんて綺麗なんでしょう。