母の寂しさと、それでも自分は女であったことの気付き

今回は、

母の寂しさと、それでも自分は女であったことの気付き

というタイトルにしてみました。

 

女性読者の皆様の中には響く方もいらっしゃるんじゃないかなあ?と思います。

一方、男性には全然響かないと思います、すみません笑

あと、いかがわしい話は何もありませんのでご安心ください。

 

で、まずはちょっと私と母の話をお聞きください。

私の母は昔から、女の子っぽいもの、女性らしいこと、など、「女」を感じるもの・ことが全般に嫌いです。

女の子らしい服装も髪型も、女子が大好きな恋愛話も、みんな大嫌いです。

テレビに可愛いアイドルが映ると、「どうでもいいよこんなの」と言って即座にチャンネルを変えます。

娘の私も、「ほんとに頑ななことよ…」とあきれるほどです笑

 

母がそんな感じだったので、私は子供のころから女の子らしいことは何も許されませんでした。

スカートNG、長い髪NG、ピンクひらひらキラキラ全てNG。服はいつも男の子用で「男の子?」と間違われること数知れず。

髪を伸ばすようになったのは実に高校3年生の時です。あの時も、「お母さんに怒られないかな…?」と恐る恐る伸ばし始めたのをよく覚えています。

 

なので、私の中には長いこと、母に対して「本当は大好きな女の子らしいものをすべて禁じられてきた恨みつらみ」が渦巻いていました。

私は本当は女の子らしいものが大好きだったのに!私の大好きを返して!という感じですね。

 

それでも自分なりにいろいろ勉強して、頭では母の理屈も事情も分かるようになりました。

たぶん母自身も、祖母(母の母)から同じように「女の子らしさ」を禁止されて育ったのでしょう。(話を聞いているとそんなことが容易に想像できます。)

本当は欲しいものがどうしても手に入らなかったとき、人によっては母のように「そんなもの、大嫌い!(だってどうせ手に入らないんだから、だったら嫌いと思っておいた方が楽)」になります。そんな状態だったのだと思います。

そして、自分がどうしても諦めなければならなかったものを自分の娘に許すのはやっぱり抵抗がありますよね。

そんな風にして、母は私にも女の子らしいものを許すことができなかったのだろうなと思います。

 

理解はできるようにはなったのですが。

長いこと、どこかにまだ何か、腑に落ちないところがあったんですね。で、何が腑に落ちないのかも良く分からないままもやもやしていました。

それが、「あぁ、なるほど」となったもう一つの気付きがあるのです。

それが、タイトルにも書いた「母の寂しさ」です。

 

私は、超がつくお父さん子、でした(父は20数年前に他界しています)。

お父さん大好きお父さん大好きお父さん大好き。

世界でお父さんが一番好き、といつも言っておりました。

もちろん父も、娘の私が可愛くて仕方なかっただろうと思っています。

 

そしで、母です。

先ほどお話したように、そもそも女性としての自信は皆無の母です。そして、そこも含めてそりゃーいい感じに拗らせまくった母です。

そんな母が、娘が父親にべったり、旦那も娘にデレデレ、な様子を見たら何を思うでしょう?

多分、それこそ自分の存在意義への脅威のように感じたんだろうと思います。

本当だったら自分が入りたかったポジションに娘がやすやすと入っている、妻の自分を差し置いて娘がこんなにも愛されている、ということへの嫉妬もあったでしょう。

強烈に寂しかっただろうと思います。

なので母にとっては、私が女の子であってはいけなかったんですね。

せめて、私が男の子であればそこまでの脅威も嫉妬も感じない。だからこそ、あそこまで徹底して私が女の子であることを否定したのだろうと思います。

(母親が娘に対してそんなこと思う?と疑問に思われるかもしれませんが、心の世界では実は「あるある」の話です。)

 

これが分かった時、やっといろんなことが腑に落ちた気がしました。

そうか、女の子としての私を全否定しておかないとそこまでの脅威や嫉妬を感じるほど、母にとって私の存在は強烈に女の子だったんだ。

私はやっぱり女の子だったんだ。

よかった。

そんな安心感がありました。

 

長いこともやもやしていた思いというのは、

「女の子らしさを認めてもらえない自分は、自分の存在の半分は間違いなんじゃないか?自分は女の子じゃいけなかったんじゃないか?という不安」

だったんですね。

でも、実際には、母が全力で否定せずにはいられないほどに本当は私は女の子だったのだ、という気付きが私を救ってくれたのでした。

 

母も寂しかった。

私も苦しかった。

でも結局、お互い女だったんだね。

そんなこと母に言っても今も絶対受け入れないと思いますが笑、でも、心の中でそんなことを思いながら、もうこの苦しさは終わりにしてだいじょうぶ、とにっこりできる清々しさもまた、あったのでした。

 

私の中で、今年のテーマの一つに「女を深めること」というのがあります。

なので、ますますいろんな意味で深めてつつ、皆さんにもいろんな形で還元できたら良いなとわくわく♪しています。(いろんな語彙不足を感じますけど笑

 

今日は、いつもの「こんなときにはこんな考え方!」みたいな話ではなく、私の個人的な話をシェアしたようなコラムにしてみましたが、どうだったでしょう?

よろしければ、感想お聞かせください。「個人的な話より、もっと役立つ話が聞きたい」、「こういう話も好き」などなど、なんでも嬉しいです。

これからもいろいろ試行錯誤しながら(まぁだいたいは気分で笑)配信したいと思っています☆

閑話休題。

建物が本当に可愛いオランダですが、屋根の形にもいろいろあります。建てられた時代によって傾向があるんだそうです。

私は三角屋根がやっぱり好きです☆