自分の感情を認めると、相手や自分が「悪者」になる?!

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

怒り、悲しさ、寂しさ、などなど、ネガティブな感情は、

そんなことは感じてはいけない

と、自分の中で「ないこと」にしてしまう方も多いです。

 

が、「ないこと」にしても、その感情は自分の中に留まり続けて、

いろんなわだかまりや問題を作り続けます。

 

なので、どんな感情であれ、

自分の感情は、ただ「私はそう感じているようだ」とまずは認めてあげるのがとても大切

とお伝えしています。

 

自分で自分の感情を認めて繋がってあげることで、その感情が解放されるので、

それ以上のわだかまりや問題を作り続ける必要がなくなるんですね。

 

なんですが、

その、感情を認めてあげることがとても難しく感じることがあります

ここにもまたいろんなケースがありますが、

今回は、「悪者」と「良い子」という視点でお話してみます。

 

一つには、

自分のネガティブな感情を認めるということは、

それを感じた出来事の相手に、自分のネガティブな感情の責任がある、と断罪して

その相手を「悪者」にしてしまうことになる気がする、なんてことがあります。

 

それは申し訳なくて、

相手を「悪者」にするような自分こそが「悪い子」であるような気がして、

そしてそんな「悪い子」な自分では愛されないような気がして、

その感情を認めることに強い抵抗を感じたりするんですね。

 

また、

そんな(人間として感じてはいけない悪い感情であるはずの)ネガティブな思いを感じた、自分自身が「悪い子」と認定される気がして

やっぱりその感情を認めることに強い抵抗を感じる、なんてこともあります。

 

優しい人であればあるほど、相手を「悪者」にするのは忍びないので、

私はあなたのせいでそんなネガティブな感情は感じませんでしたから、安心してね!

とやりたくなるし、

いつも「良い子」であろうと頑張っている人ほど、

そんな「悪い」感情は感じていませんよ!

とやりたくなりますよね。

 

どちらにしても、とても健気で、愛すべき不器用な頑張り屋さんあるあるじゃないかなぁ、と思ったりします。

 

ただ。

 

そうやって自分の感情を「ないこと」にしていると、最初にも書いたように、

その感情は、出口を求めてモヤモヤとしたわだかまりを作り続けたり

何か知らないけど、いつも同じパターンの問題が起こる、なんて状況を作り続けます。

それはやっぱり、苦しいわけです。

 

なので、そこから抜けていきたい。

では、どうすれば?というお話です。

 

一つ大切なことは、

感情には、「良い感情」も「悪い感情」もない

ので、

どんな感情を感じたとしても、相手を「悪者」にすることもないし、自分が「悪い子」になることもない

ということを知っていただけたら良いな、と思います。

 

「喜び」みたいに「感じたい」感情とか、「怒り」みたいに「感じたくない」感情というのは、誰しもあります。

でも、心の世界には、

こちらの感情は「良い」感情で、こちらの感情は「悪い」感情、というのは、ないのです。

 

例えるなら、

オレンジが「良い」色で、水色が「悪い」色、なんてことはないですよね。

それと同じで、感情も、全部、ニュートラルです。

なので、何を感じても、自分も誰も、「悪者」になることはないんですね。

 

なので、その点は安心して、今まで「ないこと」にしてきた感情を認めてあげられると良いな、と思います。

 

で。

そう思うのですが、

そうすると今度は、

その感情を認めるのが「怖い」

なんて思いが出てくることもあります。

 

今まで全力で抑えつけて「ないこと」にしてきているので、

自分でも、一体どれだけのものが隠れて渦巻いているのか分からず、

開いたら最後、収拾がつかなくなってしまう気がするんですね。

 

実はこれも、結論から言うと「大丈夫」です。

もちろん、それを感じている時は、涙もたくさん出るし、苦しくも感じます。

でも、涙を流し切り、その感情を最後まで感じ切ってあげると、すごーく楽になり、安心感が生まれます。

自分の心の中を抑えてきた重石がなくなり、「本当の自分の気持ち」と繋がった

その軽やかさと安心感が感じられるようになるんですね。

 

ちなみに、

ここでの方法論としては、いつもの「紙に書き出す」というのは、地味ですがおすすめです。

自分の気持ちにしっくりくる言葉を選んで当てはめ、目に見えるように書き出すことで、

「確かに、私はこういう気持ちを持ってきた」

ということが分かりやすく、認めやすくなるんですね。

 

ただ、この「感情を感じる」、「認める」という作業が、

自分一人では、「怖さ」や「申し訳なさ」などが邪魔をしてなかなか進まない、ということはよくあります

なので、「紙に書き出すと良い」とは知っていても、何となく行動が起こせず、

溜まった感情もそのままになってしまう、んですね。

 

そんな時は、やっぱりセッションも便利に使っていただけたら良いなぁ、と思います。

 

セッションでは、安全な方法で少しずつその感情を開放していったり、

相手を「悪者」にしてしまう「申し訳なさ」や、自分が「悪い子」になってしまう「怖さ」の面でのサポートもします。

そうやって、「ないこと」にして溜まってきた感情を開放することで、過去から自由になり

自分も相手も誰も悪者にならない世界にシフトしていく、そんなお手伝いをしていますよ♪

 

自分の感情に振り回されるのではなく、

それぞれを丁寧に認めて開放できるようになるなど、上手に付き合えるようになれると良いですよね!

いつでも、お話聞かせてくださいね♡

閑話休題。

運河の上の花壇に、トマトっぽい何かの植物。