こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。
人間関係の中で何か問題を感じる時って、
その相手が変わってくれれば、その問題も解決する
ような気がしませんか?
ところがどっこい、
相手が変わっても、問題は解決しない
というのが今日のお話です。
例えば、
旦那さんが浮気をして、もう全然信じられなくなってしまった
とします。
なのでもちろん、
誠心誠意謝ってもらい、欲しいものは何でも買ってもらい、どこに行くにもこまめに連絡を入れてもらい、家事も率先してやってもらい、愛情表現もたっぷりしてもらうようにした
とします。
そして、周りのお友達から見れば、
「すっごく反省してるし、もう二度とやらないよ、だから安心しなよ!」
なんて言われるくらい、旦那さんが実際「変わった」とします。
でも。
一度間違いを犯してしまったら、もう、信じられない。
どんな反省の態度を見ても、その裏でまた何かこそこそやっているのでは、と疑ってしまう。
なので、
何度も何度も謝罪を求めてしまうし、プレゼントの要求も止まらないし、GPSを付けてやろうかと思うくらいだし(付けちゃったし)、家事や愛情表現も取ってつけたように感じてダメ出ししてしまう。
なんていうお話は、結構よく聞きます。
つまり、この時、
旦那さんは変わったはず、なのに、「問題」は解決していない
んですね。
で、ここで、
一度でも間違いを犯した旦那さんに「問題」があり続けるんだから、それを一生かけて償い続け、直し続けてもらう
というのも、可能ではあります。
が、これだと、途中のどこかで、旦那さんが息切れして、一生償い続けてもらうどころか、結婚生活そのものが破綻してしまうかも、しれません。
それを、根性なしの旦那さんのせい、にすることもできますが、幸せな結婚生活はさらに遠のきます。
それだと、さらに「問題」が大きくなってしまいますよ、ね?
本当は、シンプルに旦那さんを信頼して、心穏やかに過ごしたかっただけなのに。
では、どうすれば?です。
今回は、ちょ~っと悔しいかも、な、お話をします。
それは、
「問題」は、自分が作っているのかも?!という視点を持ってみる
ということです。
(でも、これは、「自分が悪い」とか、「だから自分が我慢しなくちゃいけない」みたいな意味では、ありません!!!)
例えば。
今回の例では、
自分の自己肯定感の低さ
が関わっているのかもしれません。
そもそも、旦那さんが浮気をする前から、
「私なんて、愛されるような価値も魅力もない」と感じていたとします。
つまり、「私は愛されている」と感じられるように、心の状態が整っていないんですね。
すると、旦那さんからの(なけなしの)愛情表現も、受け取るどころか突き返してしまうこともあります。
「照れ」もあれば、その「照れ」が「私の好みを知ろうともしないで!」みたいな「怒り」になることもあれば、まぁ本当にいろんなケースがありますけれども。
(これ、自分としては本当に無意識なのですが、とても多くの女子がやっているんですよ。私ももちろんたくさんやりました…涙)
すると、旦那さんは恐らく、「俺の愛情は受け取ってもらうほどの価値もないらしい」と自信を喪失してしまいますね。
それで、手っ取り早く受け取ってくれる他の誰かのところにふらふらと行ってしまう、ということは、悲しいですが、あり得ること、です。
また、
「自分が愛されている」と信じられるような心の状態になっていないと、
どんなに愛情表現があっても、それが信じられなかったり、足りないと感じてしまって、「もっともっと」と求めるばかりになることもあります。
すると、旦那さんは、「どれだけ愛しても足りないなんて、自分の愛情はなんてちっぽけなんだ」と、やはり自信を無くしたり、エネルギー切れを起こしてしまうかもしれません。
そんなことが積もり積もって、「浮気」という出来事が起きることもあります。
(もちろんこれはシンプルにお話した一つの例なので、実際には本当に様々な背景があります。)
つまり、ここでは、
旦那さんの「浮気」という出来事が起こる以前から、
「自分の自己肯定感の低さ」という「本当の問題」がそこにはあって、
「浮気」をきっかけにして、その「本当の問題」が明るみになった
と見ることもできるのです。
別な言い方をするなら、
旦那さんの浮気という「問題」が、
そろそろ、もともとの健康な自己肯定感を取り戻しませんか、
本来のあなたは、愛される魅力も価値もたっぷり持った素晴らしい女性だし、
旦那さんにもちゃんと愛されていましたよ、
と教えてくれている
とも言えます。
結局、
「問題」って、他人が自分にもたらす「災難」、なのではなく、
自分が自分の「問題」に向き合い、自分をバージョンアップする(本来の自分を知る)ための、チャンス
なんですよね。
今回は、分かりやすく「旦那さんの浮気」という例を出しましたが、
これは、相手が自分の母親でも子供でも同僚でも、どんな「問題」でも言えます。
「問題」は、相手に変わってもらおうとしている間は解決しません。
自分が、その問題を「相手の問題」ではなく「自分事」として捉え、解決のリーダーシップを取ることで、初めて解決に向かって動き出します。
そして、その先には必ず、一回りも二回りもバージョンアップし、自分の幸せに責任を取れる、成熟した大人のあなたがいます。
今、あなたはどんな「問題」に直面しているでしょうか?
その「問題」を、どんな風に自分をバージョンアップしていく「チャンス」に変えますか?
良かったら、そのお手伝いをさえてくださいね!
いつも応援しています。
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閑話休題。
冬の風物詩、光のアート作品。