続・「努力は必ず報われる」ってまだ信じてる?

今回は、前回のコラム「『努力は必ず報われる』ってまだ信じてる?」に頂いたご感想をご紹介しつつ、前回の続編のような形でお話してみようと思います。

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まず前回のコラムの内容をおさらいしておきましょう。

  • 「誰かに認めてもらう」ことが「報われる」ことになっていると、なかなか報われにくい
  • 「私が好きで楽しい」を感じることを「報われる」ことにすると、幸せも感じやすいし結果として周りにも認められやすい

なので、周りに振り回されずに自分が好きで楽しいことをしちゃいましょう☆

ということをお話しました。

 

これに対して頂いたご感想がこちらです。

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お便り有り難う御座います。僕も努力と言う言葉をかなり刷り込まれて育って来ました。

しかし、実際はかなり運に左右される現実に戸惑いを隠しきれなかったと思っています。

努力も与えられた才能、環境が楽にしてくれるか?苦痛に成るか?に依りますよね。また、保証も無い。

かと言って止めてしまっては何も自分に身に付くものは無い。

未だまた、お話したい事は山ほど在りますが、現実の厳しさに戸惑いを隠しきれなくて怯えた毎日です。

(Mさん)

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Mさん、ご感想ありがとうございます!

 

努力は尊い、努力は必ず報われる。

そう言われて、そう信じていろいろ頑張ってきているのに、実際には全然認めてもらえない、そんな自分はなんて運が悪いんだろうとも思う。この環境では、今後も自分の頑張りが認めてもらえることはない気がする。

それでも努力は正義と世間は言うので、自分のお尻を叩いて頑張ってみるんだけど、本当にいつか報われるのか?その保証がどこにあるのか?

そう思うと、先があまりに長すぎて気が遠くなる。

そんな苦しさをお便りから感じます。

 

私がカウンセリング・コーチングのセッションでMさんと直接お話するとしたら、まず最初にお伝えするのは、

「運が悪かったことがこれまであっても、環境が悪いことがあったとしても、これまでMさんがしてきた努力はそれとは全然関係なく意義があって尊いものなんですよ!」

ということかなと思います。

今まで、身を粉にして頑張ってこられたのです。信じられないほどたくさんの努力をしてこられたのです。

それは、たまたま運悪く人に認められなかったりもしたかもしれません。でも、そんなこととは全く関係なく、Mさんがこれまでしてきた努力は、価値があることなのです。

なので、まずはMさんご自身が、

「そうか、自分の努力はそんなに価値あるものだったのか」

と、ご自分のために気づいてあげてくださいね。

もう一声行くなら、

「そうか、自分はそんなに頑張ってきたんだな、そんなに努力してきたんだな、すごいなぁ」

と褒めてあげることもしてほしいです。

 

それから、そこまで努力家のMさんを作ってきたその背景にはどんなストーリーがあるのかな?というところに興味を持ってさらにお話をお聞きしてみたいな、とも思います。

いつから努力家をやってきたのか、誰のために努力家をやってきたのか、どんな場面でどんな努力をしてきたのか、などなどですね。

そんなところから、いつもたくさん努力をしているのに「でも報われない」とMさんが感じるパターンがどうやってできてきたのか、などを理解していきたいところです。

 

そして、一番大事ことは、「努力」とは関係なく、ただ「好きで楽しい」と感じながらできるのはどんなこと?というのをどんどん掘り下げたいです。

Mさんが、認めてもらえるかどうか分からなくても、そんなことは関係なく、ただ「好き」で「楽しい」からいくらでもできてしまうことって何でしょう?

「これなら認めてもらえるかな?ここまでやったら気付いてもらえるかな?」と周りにエネルギーを注ぐのではなく、「自分」の「好き」や「楽しい」ことにもっともっとエネルギーを注ぎたいのです。

 

というのは、前回のメルマガのおさらいになりますが、好きで楽しいからやる「努力」は必ず報われるから、なんですね。ここでいう「報われる」は、「自分が幸せを感じる」という意味です。

それから、自分が幸せを感じながら好きで楽しくやっていることは、結局周りからも認められることが多いというのもあります。

(ただ、好きで楽しいから自分で勝手にやっているときは、他人から認められようと認められなかろうとどちらでも良い、という境地に達してしまうものですが。)

 

確かに、誰かから認めてもらえれば「安堵感」は得られると思います。でもこれは、「幸せ」というよりは、「あぁ良かった、合格点をもらえた」という意味での安心感・安堵感、なんですよね。

この安堵感は、合格点をもらえたその時だけは、「不合格だったらどうしよう」という不安が解消さることで感じるものです。一時的なんですね。

そしてすぐに、「次もまた認めてもらわなくちゃ…認められなかったらどうしよう」という不安が湧き上がってきます。

これは、「報われる」ことが「認めてくれる誰か」とか「環境」とか「運」ありきになっている限りずっと続きます。

こういうときに「苦痛」を感じます。これは苦しい。疲弊します。

なのでやっぱり、「誰かに認めてもらうこと」を「報われる」ことのゴールにしているといつまで経っても幸せになれないので、「自分が楽しくて幸せを感じること」をゴールにしていきませんか?という話なんですよね。

 

というわけで、Mさんにはまず、

誰が何と言おうとMさんがやってきた努力は尊いんですよ!なのでそれをまずは自分に伝えてあげてくださいね!

ということと、

自分が好きで楽しくて、努力とも思わずにいくらでもできちゃうことって、何だろう?と自分に聞いてみてください♪

ということを提案したいなと思います。ぜひ試してみてください。

 

Mさんや、なかなか努力が報われなくて苦しい思いをしているたくさんの頑張り屋さんのご参考になればうれしいです。

閑話休題。

これは2年前の今頃撮った写真です。街中には毎年チューリップが設置されて、とても心が華やぐんですよね♪

緊急事態宣言が出されますね。宣言が出ても、特に大都市圏以外は日常生活にそこまで大きな変化はないのかな?と思いますが、いずれにしても一番大事なのは健康と安全です。

皆さまどうぞ引き続き、気を付けてお過ごしくださいね。

私もオランダで、外に出るときは1.5メートルの「ソーシャルディスタンス」を意識しつつ、手洗いうがいを徹底して過ごしています。