「本来の自分」て、
結局何なんでしょう?
何を理解すれば、
「本来の自分」を見つけることができるんでしょう?

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
プロの自分迷子ラーの私が、
何年もかけて理解してきた
「本来の自分」を構成するものと、
その見つけ方についてお話します♡
次は、本来の自分を見つけよう!
先日、「自分がわからない」という感覚について、
何がどう分からなくて、それは心理学的にはどんな状態で、なぜそんな状態になるのか、の徹底解説記事を、
プロの自分迷子ラーの私目線で書いてみました。

そして今度は、
自分がわからない状態がどんな状態なのかは分かった、
じゃ、そこからいよいよ本来の自分を見つけるには?ということで、
本来の自分を構成するものと、その見つけ方
について、この記事で書いてみます。
私が「本来の自分」を見つけた方法。
上でもご紹介したこの記事でもちょっと触れていますが、
私も、本来の自分がどんな人間なのかを理解したくて、だいぶいろいろ彷徨いました。
ネットで見つける「○○診断テスト」みたいなのもたくさんやったし、
時にはスピ系に走って占いやら姓名判断みたいなのもやりました。
それも、断片的なことは「当たってなくはない…?」くらいには思いましたが、
自分という人間の全体像は、どれだけ診断やテストや占いを重ねても分かりませんでした。
そんな、プロの自分迷子ラーの私が、自分を理解するのを一番助けてくれたのが、
心理学やカウンセリング
だったんですね。
心理学やカウンセリングは、
自分自身に対する間違った思い込みを外して、自分の真実を見つけたり、
一人で考えるだけでは思いつきもしないような、自分の姿を引っ張り出すのを助けてくれました。
では、心理学やカウンセリングの力を借りて、
私が実際に理解した「本来の自分」って何だったんでしょう?
私は、「本来の自分」を、どうやって見つけたんでしょう?
それは、この3つのことだったんじゃないかと思っています。
- ①自分の過去についての「記憶」~自分への誤解を解いて、真実を知る
- ②現在の自分の「感情」~今の自分と繋がる
- ③自分の未来を作る「価値感」~自分が自分に与えたいものを知る
本来の自分を構成しているのは、
「過去」の自分と、「今」の自分と、「未来」の自分。
一つずつ詳しくお話していきますね。
①自分の過去についての「記憶」~自分への誤解を解いて、真実を知る
あなたは、自分の過去について、どれくらい「正しく」記憶しているでしょう?
過去のできごとについて、どれくらいその「真実の意味」を知っているでしょう?
過去の記憶とか、できごとの真実の意味って、
いやそんなのちゃんと正しく覚えてるけど?分かってるけど?
と感じる方が多いかもしれません。
でも、意外とね、ここで大きな誤解をいくつもしてる方が多いんですよ。
というか、誤解してるから、いつまで経っても本来の自分がわからない、自分迷子になってると言っても良いです。
「いつもバカにされてたダサい私」という自己理解。
例えば、
「クラスメートにいつもバカにされてた私は、ダサくてダメなやつ。
だからいつも目立たないようにしとかないといけない。」
と、自分の過去を理解し、それを現在のセルフイメージとしていまだに持っているとします。
これ、実は「誤解」なんですよね。
ここでの真実は、
「バカにするという『攻撃』を向けられるほど、実は『嫉妬』されていた。
つまり、意外かもしれないけど、あなたには本来、それほどの『魅力』や『華』がある。」
というのが、クラスメートの心理学としても、自分自身の心理学としても、正しいのです。
(ちなみにここは、「魅力」や「華」でなければ、
エネルギーが大きい、とか、セクシャリティが豊か、などの表現もできます)
「あんたは可愛くないんだから、そんな服は似合わないわよ」という母の言葉。
また例えば、お母さんからずっと、
「あんたは可愛くないんだから、そんな服は似合わない」と言われていて、
自分でもそう信じているとします。
これも、やっぱり「誤解」なんですよね。
ここでの「真実」として大いにあり得るのは、
「お母さんはあなたに女性としての『魅力』をたくさん見ていて、
そんなあなたに同じ女性として『嫉妬』した。
つまり、やっぱり意外かもしれないけど、あなたは本来、女性らしい魅力が満載。」
というのが、お母さんの心理学としても、自分自身の心理学としても、正しいのです。
本来の自分を見つけるには、まずは自分への誤解を解こう。
こういう話はにわかには信じられないかもしれないですが、
私たちは、自分の過去に対して、知らないうちにこういう「誤解」をめーっちゃたくさんしています。
その「誤解」によって、「自分の本当の姿」を見失っちゃうのですね。
また、
自分に対してこういう「誤解」をたくさんしている状態の時って、
○○診断をしても、その誤解が結果に微妙に反映されてしまったり、
せっかく真を突いた結果が出てきていたとしても、いまいち信じられなかったり(受け取れなかったり)して、
上手に活かせなかったりもします。
なので、「本来の自分」を見つけるには、
まずはこうして、自分の過去に対する「誤解」を解いていくことが、
とーっても大切、なんですね。
ちなみに、そうやって過去の誤解を解く作業は、
自分の本来の姿、つまり、本来の才能、本来の魅力を見つけ直す作業でもあります。
それを使って生きていくことが、今とこれからの人生のよろこびをより大きくしてくれるわけです。
なのでここはやっぱり、どんどん誤解に気づいて、それを解いていくことに越したことはない!
のですよね♡
(ただ、
普通は自分の記憶は正しいと思うものなので、誤解していることにもなかなか気づけないものです。
「誤解があるかどうか?」の目安は、その記憶が苦しいものなのか?で考えると良いかもしれません。
誤解があるから、本来の自分らしさを押し殺すことになって苦しくなる、とも言えるので、
その記憶が苦しかったり辛かったり悲しかったり怒りを呼び起こすなら、
そこには何かしらの「誤解」があり、それを解くことで、その苦しさから自分を解放し、
あなた本来の姿、才能、魅力が見つけることができます。)
②現在の自分の「感情」~今の自分と繋がる
そして次は、現在の自分の「感情」です。
現在の自分の感情って、過去の経験に影響されていることもとても多いですが、
いろんなできごとに対して、今の自分の心はどんな反応をする「クセ」があるのか
自分は今、どんな気持ちを感じているのか
が分かると、「自分」の理解がさらに進みます。
「自分が分からない」感覚って、
「自分が何を感じているのか分からない」
「自分が何が好きで快適で、何は嫌いで不快なのか分からない」
「自分の心が、何にどう反応しているのか分からない」
というところからも繋がっています。
我慢がデフォルトな方は特にそうなりがちですよね。
なので、ほんの小さなことでも良いので、
「あぁ、私はこういうことを感じている人間だったのか!私はここに反応しているのか!」
と理解し、受け入れる(自己受容する)ことを積み重ねていくと、
やっぱり「自分」が分かるという力強い感覚が持てるようになります。
「思考」を入れない、「判断」しない
ここで大切なことは、
「思考」を入れない、「判断」しない
ということ。
「ここで怒りを感じるなんて、それは心が狭くて悪いことだ」
「他にもっと大変な思いをしている人もいるんだから、この程度で苦しいと思っちゃダメ」
「こんなことを思うのは、私の自惚れだ」
とやると、感情を否定することになってしまいますよね。
なのでここは、
「私、怒ってるのよねぇ」
「私、苦しいって感じてるのよねぇ」
と、ただその事実を淡々と知ってあげるくらいの感覚だとやりやすくなります。
こう、アサガオの観察日記をつける時、
「葉っぱが1枚枯れちゃってるからダメ!」とはやらないじゃないですか。
ただ、「葉っぱが1枚枯れている」って観察して、その事実を認めるだけですよね。
自分の感情も、
そんなふうに、ただ「観察」し、その結果を「そういうもの」としてただ知る感じです。
(とはいえ、ここは「慣れ」もあるので、最初から上手にやろうとしないのもコツです。)
ちなみに、
こうやって自分の感情を理解し受け止めることは、自己肯定感を育てることにもなるし、
「私は」こう感じてる、が分かると、「他人」と「私」の境界線も引きやすくなるので、
自分軸を育てることにもなりますね。
次はいよいよ「未来」を見ます。
・・・と、
ここまでお話したように、自分の「過去」と「現在」が分かってくるだけでも、
「私は自分についてずいぶん良く分かるようになってきた」と思えて、
それが、地に足の着いた自信にもつながります。
自信て、「私はこういう人」という淡々とした理解でもありますのでね。
で、「本来の自分」の全体像を見るために、ここから更に進めていきたいのは、
「そんな人間である私は、これから、どんな生き方をしたいだろう?」
という、未来への視点です。
次でさらに考えてみましょう。
③自分の未来を作る「価値感」~自分が自分に与えたいものを知る
過去を誤解し、今の自分が分からない状態では、
「これからどうなっていきたいか」なんてさっぱり分からないし、
考えてみようとしても絶望しか感じない、なんてこともあります。
でも、過去と現在の理解を通じて、自分への理解が深まってくると、
その私は、これからどうやって生きたいんだろう?
ということにエネルギーを向け、具体的な行動に繋げることができるようになります。
そうやって、
自分の未来に目を向けて、どんな生き方をしたいのか考える時に大切になってくるのが、
価値観
です。
価値観て?
価値観とは、
自分が何を大切にしたいのか
自分は、自分の人生に何を与えてあげたいのか
とも言えますね。
ちょろっと書き出してみるだけでも、
繋がり、安心感、自由、理解、豊かさ、与える、受け取る、楽しさ、達成感、影響力、成長、好奇心、情熱、愛、助ける、誠実さ、創造性、美しさ、楽しさ、味わう、冒険、変化、優しさ、新しさ
などなど、人によって本当に様々なことを大切にしたいと思っていることでしょう。
そして、価値観というものは、
こんな感じで↓、もうそれこそ人生・生活のありとあらゆる場面に影響を与えます。
- どんな人とパートナーシップを作りたいのか
- どんなパートナーシップを作りたいのか
- どんなことを仕事にするのか
- どんな働き方をしたいのか
- どんな人と一緒に働くのか
- どんな人と友達付き合いをしたいのか
- どんな人を仲間として持ちたいのか
- お金とどんな付き合い方をしたいのか
- どんな環境で暮らしたいのか
それぞれの場面で、何を大切にしたいかもいろいろ変わってきますよね。
例えばあなたは、
「パートナーシップ」においては何を大切にしたいでしょう?
もっと大きな「人生」においては、何を大切にしたいですか?
それから、価値観は人生のステージによってもどんどん変化していくので、
その意味でも、自分が今とこれから大切にしていきたいことは何なのか、
いつも観察し続ける意識が大切になります。
自分の価値観を知るためにも、過去と現在の理解は大切。
で、価値観は、自分の過去や現在を理解しないと分からない、というものではない、ですが、
やっぱり、過去を誤解していたり、現在の感情が良く分からないままだと、
価値観自体も、知らないうちに自分の真実から実はちょっとずれてしまっている、
ということも良くあります。
例えば、
「こんな仕事をしたい、これくらいお金があるのが私の理想」と思い描いたとしても、
そこに、(世間的にこれくらいないと恥ずかしい)みたいな感覚があるのだとしたら、
そこには他人軸が入っているので、自分の真実の価値観を反映しているとは、ちょっと言い難いですね。
(でも、その他人軸を手放した後も、やっぱり競争的な環境で働いて稼ぐのが楽しくて大好き!なら、
これはもう、自分軸による真実の価値観なのでしょう。)
なのでやはり、
自分の未来を作れるほどパワーのある、自分にとっての真実の価値観と繋がるには、
過去から現在の、自分の真実を理解することも、とても大切になるのですね。
過去と今を、未来に繋げていきましょう。
というわけで、
「本来の自分を見つける方法」として、
- ①自分の過去についての「記憶」~自分への誤解を解いて、真実を知る
- ②現在の自分の「感情」~今の自分と繋がる
- ③自分の未来を作る「価値感」~自分が自分に与えたいものを知る
の3つをお話してきました。
本来の自分を構成しているのは、
「過去」の自分と、「今」の自分と、「未来」の自分。
ところが私たちは、
「過去」の自分については、誤解満載だし、
「今」の自分については、思考や判断で見えなくなりがちだし、
「未来」の自分については、なんかもうさっぱり分からん、となりがちです。
つまり、「本来の自分」て、それくらい、見失いがちなんですね。
なので、そこで、
「過去」の誤解を解いて、「今」の自分と繋がり、自分が欲しい「未来」を知ることで、
「私は、もともとこんな価値や才能や魅力を持った人間で、だからこそこういう経験をしてきて、
今の私はこういうことを感じたり、こういうことに心が反応する人で、
そんな私は、こういうことを大切にして生きたい人らしい」
という、
「本来の自分」の全体像
を見つけていきましょう。
と、そんなお話をしました。
あなたが、「本来のあなた」を見つけ、そのあなたを力強く幸せに生きていくために、
お役に立てていたら嬉しいです。
それからもちろん、セッションでお話を聞かせていただけたら、
めちゃめちゃたくさんお手伝いさせていただきます♡
ではでは、お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
良き哉良き哉。