イライラして、
怒りを発散せずにはいられなかったり、
相手に冷たい言動をしてしまったりする。
どうすれば、こんな性格や言動をなおせますか?
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
ご相談:「イライラして人に対して冷たくなってしまう」
イライラして人に対して冷たくなってしまう
こんにちは。私は自分の機嫌が良くない時にイライラしたり人に冷たくなってしまいます。例えば、電車で変な人が隣に座ってきた時にイライラして「なぜ赤の他人に嫌がらせする輩がいるのか意味がわからない」などとその怒りを家で発散してしまいます。
イライラしそうな時にその場から離れるなどの対策はとっているのですが、逃げられない時もあり、最終的にどこかで発散しないといられない性格になってしまいました。家族にも口が悪いと言われてます。
また、時々自分でもびっくりするくらい冷たい発言をしてしまいます。仕事で上司から無理な要求をされ「それならこの仕事はできません」と早口かつストレートに言ったことがあります。本当はもっと良い言い方があるはずなのにイライラした気持ちも混ざって自分の考えをはっきりと言ってしまいます。
その性格のせいで、周りや前に付き合って人からも「正論だとは思うけど、めちゃくちゃ怖いよ」と言われてしまいました。この性格、言動を治したいです、どうしたらいいでしょうか?
(ほしさん)
ほしさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
まず、ほしさんは、
自分の機嫌が良くない時にイライラしがち、とか、
イライラしそうな時にその場から離れる等の対策を取る、とかを、
自覚的にできているのが、すごいなぁ!
と思いました。
とはいえ、ご自身としては「直さなくちゃ」と感じる部分があってのご相談。
私からは、
- なぜ、「発散しないといられない」のか?
- そうならないために、何ができるか?
の視点からお返事します。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
実はこんなにもできていることがある。
強い怒りを感じた時に、
平和な方法で解消する余裕が持てず、家で発散せずにはいられなかったり、
柔らかな言い方ではなく、ストレートな言い方で相手にぶつけてしまったり。
自分でもけして良いことだとは思えないし、周りからも「怖い」とも言われるし、
ということで、「治したい」とご相談くださったのかな、と思いました。
とはいえ、ほしさんは、
「自分の機嫌が良くない時にイライラしたり人に冷たくなって」しまう、と、
ご自身の傾向を冷静に観察できていたり、
イライラしそうな時にその場から離れるなどの対策を、自覚的にできている、
んですよね。
もちろん、それでも発散せずにはいられなかったりはするわけですが、
最初にも書きましたが、これはほんとに素晴らしいと思うのです。
そもそもこれもできなくて、
自覚なく、自分の怒りに振り回されっぱなし、周りに当たり散らかしっぱなし、な人も、
世の中にはたくさんいますので。
なので実は、
ご自身の性格や言動に治したいと感じる部分があっての、今回のご相談ではありますが、
ほしさんには、既にこんなにもできていることがあって、それってめっちゃすごいこと!ということに、
まずはぜひ気づいて、ご自身を褒めてあげてほしいなぁと思いました。
普段から、いろいろ溜め込んでいますか?
そして、ほしさんのご相談です。
ご相談文では、例として、
- 電車で変な人(赤の他人に嫌がらせする輩)が隣に座ってきた時
- 上司から無理な要求をされた時
のお話を書いてくださいました。
これ、こんなことがあれば、まぁ普通の人は怒るよね?なんて気はしますが、
ほしさんのご相談は、
そこで感じる怒りを、普通の人よりも激しい形で外に出しがちなのをどうにかしたい、
ということかな?と思いました。
で、ここではちょっとお聞きしてみたいことがありまして。
ほしさんは、普段から我慢をため込むことが多かったりするでしょうか?
または、
自分は他人のせいで嫌な思いすることが多い、みたいな理不尽さとか、
分かってほしいのに分かってもらえない、みたいな悔しさなどを、
たくさん抱えていたりとかは、するでしょうか?
普段から、そんな思いを自分の中に溜めていると、
溜める器にまだ余裕がある間は、イラッとすることはあっても、何となく平穏に過ごすことができますが、
器がいよいよいっぱいになってくると、自分の機嫌もどんどん悪くなっていきます。
そしてそこに、とどめのようにあと1滴でも落ちてくれば、
「ほら、まただ!」「この人も分かってくれないのか!」と限界突破して、器の中身が一気に溢れ出してしまう、
つまり、発散せずにはいられない、衝動的に冷たい言い方を相手にぶつけずにいられない、
ということになったりもするんですよね。
例えば、
「なぜ赤の他人に嫌がらせする輩がいるのか意味がわからない」と怒りを発散したくなったのは、
「なんでどいつもこいつも、いつもいつも、私に嫌な思いをさせに来るの!」という悲しさだったのかな?
また、
「それならこの仕事はできません」と早口かつストレートに上司さんに伝えたのは、
「既にこんなにやっていて、もうこれ以上無理だってこと、分かりませんか?!(分かってほしい)」という心の叫びだったのかな?
と想像してみたのですが、
そんな風に、溜まった思いがあふれ出してしまうのかな、と思いました。
「正論だとは思うけど、めちゃくちゃ怖いよ」というのは、
ほしさんが怒りを強く表現するその「剣幕」が、「怖い」印象を与えるのかなと思います。
つまり、
ほしさんにはそれくらい、溜まったものがあるのでは?
「自分の機嫌が良くない時にイライラしたり人に冷たくなってしまいます」の、「機嫌が良くない時」は、
実はいろいろ溜まっていて、既にだいぶ機嫌が悪い時、なのでは?
なので、それを発散するときには、必然的に激しい感じになりがちなのでは?
なんて想像したりするのです。
ほしさんの中では、こんなことが起こっているのかな?と想像しましたが、
そう言われると、どんな感じがするでしょう?
溜まっているものを、理解し受け止め解消する。
もし、この可能性がどこかしらかすっていそうでしたら。
ここでご提案したいのは、
ほしさんの中に溜まっているものを、理解して受け止め、解消していくことで、
器に余裕を作ることです。
そうすれば、
器が決壊するのを防いだり、中身があふれたとしても、その激しさをやわらげたり、
ということもできるかと思うのですね。
で、これはやっぱりセッションが得意なところです。
例えば、
今、電車で嫌がらせをしてくる変な人とか、無理な要求をしてくる上司に対して感じる怒りには、
例えば上で想像してみたような意味があるのかもしれませんし(また他の意味があるのかもしれませんし)、
さらにこれらも、元をただせば、かつて誰か別の人に感じていた怒りが、未解決のまま残って溜まったものなのかもしれません。
だとすると、
その今感じる怒りの意味とか、かつて感じた誰か別の人への怒りの意味を解明し、解消していくことで、
これから似たような場面に出くわしても、
今のような強い表現で怒りを発散する必要は、感じなくなるかもしれません。
セッションでは、そんな風に、
今感じるいろんな感情や、その根っこを見極めて、解消することで、
今「これは良くない」と感じる状況を解決していくお手伝いができます。
また、自分でできることとしては、例えば、
もやもやぐるぐると溜まっているものを紙に書き殴ってみるのは、
今感じる怒りを解消するために、地味ですが有効な手です。
ちなみにこれは、「気が済むまで」を一区切りにします。
「あ、なんか、もういいかな」と感じるまで書ききると、だいぶすっきりするかと思います。
これができるだけでも、家族や周りの人を相手に発散する必要を減らせると思うのですね。
ほしさんには、まずはそんなところをご提案してみたいなぁと思いました。
普段から、抱え込まない。
と同時に、
普段から、可能な限り、我慢やいろんな思いをため込まない、抱え込まない、
というのもおすすめしたいです。
それぞれは、小さな「イラッ」かもしれず、
それが一つ器の中に溜まったとしても、気づきにくいんですよね。
でも、そうやって、気づかないうちにたくさんの小さな「イラッ」が溜まっていき、
ある時の最後の一滴で決壊してしまう、ということになるので、
普段から、溜め込まないでおけるに越したことはないのです。
で、これは、ひとまず「気づく」だけでもずいぶん違うと思います。
「あ、私、こういう時、本当はイラッとしてたんだ!
これをいつも、ほとんど無意識に無視してたのね、それが知らないうちに溜まっていくのかー」
みたいにして、普段のイラッとモーメントに気づくんですね。
また、もしかして、
つい「良い人」をやってしまって、自分の気持ちを我慢しがち、とか、
お仕事とかもついたくさん抱えがち、みたいなこともありそうでしたら、
そんなところにも気づけたら、とっても良いですね。
気づけるだけでも、
「無意識に無視」して、知らないうちに「溜まっていく」ことを防げると思うのです。
さらに、そうやって気づけたご自分を、
「私やるじゃん!ちゃんと気づけたじゃん!」
と褒めてあげるのも、地味なんですが、良いごきげんを保つのにとってもおすすめです。
冒頭でお話した通り、
普段から、ご自身の状態を見極めて、イライラしそうな時にその場から離れるなど、
自覚的に対策することもできるほしさんには、
こんなところも取り入れてみると、またポジティブな変化が感じられるのでは、
と思いました。
とっても応援しています♡
というわけで、
どこかしら、お役に立てる部分はあったでしょうか?
今のほしさんは、
ご自身の怒りを、ちょっと飼い慣らしかねているような状態?かもしれません。
でも、上でお話した通り、
その場での行動を自覚的に選ぶこともできる、賢いほしさんですので、
きっと一つずつ向き合いながら、前に進んで行かれることと思います。
お手伝いできることもたくさんありますので、
良かったらお話聞かせてくださいね!
ほしさんが、ご自身の感情と上手に付き合いつつ、周りとも快適な人間関係を作っていけますよう、
心より応援しております。
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
赤がきれい!