ココロノマルシェ「自己中な人を『お前は間違ってる』と正論で叩き潰したくなります」~ご相談

自己中な人に対してイライラが止まらない。
衝突しそうで心配。
そんなご相談にお返事します。

 

こんにちは、オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

自分迷子な大人女子さんが、本気で人生を取り戻すお手伝いをします。

 

「人へのイライラについて」

今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。

人へのイライラについて

皆様、こんにちは^^
いつもお世話になっております。

今日は人へのイライラへのご相談です。
私は、人のいろいろな発言にイライラしやすいです。
例えば、文句ばっかりで何もしない人、感じの悪い人、自分のことを棚に上げて人を責め立てる、など。
相手の立場を考えず、思慮に欠けた自己中心的な発言にとにかくイライラします。
文句や愚痴ばかり聞いているとうんざりしますし、「そんなに嫌なら、やめちまえ!」などと、どす黒い言葉が喉元まであがってくるのも日常茶飯事です。

そして「お前は間違っている」と正論で叩き潰したくなる自分がいます。
放っておけばいいのに、相手をコントロールしたくなっちゃうんです。
しかし、じゃあ、叩き潰したらスッキリするのか、といえばそんなこともないようで。
例えば脳内イメージで正論を述べる自分を想像してみたり。親しい人に話して「相手の人は酷いことを言うね」と同意を得られてもスッキリしないのです。
でも、すごくモヤモヤイライラするので、これは相手への苛立ちじゃないんだろうな、というのはなんとなく気づいていますが。
じゃあ、一体私は何にイライラしているのか、すごくモヤモヤします。

元々、自己卑下、自己否定が強く、幼少期から周囲に合わせる生き方を選んできました。
カウンセリングを通じて軽減されたのですが、イライラについては、まだ何か引っかかっているものがあると思っています。

ワガママに振舞ってはいけない、という我慢からくる抑圧の現れなのか。
人には優しくあるべきだ、という思いが強過ぎて、否定されてる気持ちになるのか。
自分を誇示したい正しさを主張したい
私頑張っているのに!をわかってほしい
など、根本先生のブログなどを参考にいろいろ考えてみたのですが、どうにも腑に落ちないのです。
しかも、「そんな相手無視すればいいものを、気になってしまう」というところにも問題が潜んでいると思います。

イライラするのは仕方ないにしても、頻繁にイライラするので人と衝突しそうで心配です。
この怒りは一体何から来ているか、どう付き合っていったらいいか、などご教授頂けたら幸いです。

(mさん)

 

mさん、こんにちは。

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。

ご相談内容を読んで、私はmさんだったっけ?と錯覚し、ぜひお返事させていただこうと思いました。

これは相手への苛立ちじゃないんだろうな

という気づきがまず素晴らしいですよね!よくご自分を見つめていらっしゃるのが分かります。

私がご相談文を読ませていただいた印象では、

すでにご自分で核心に近いところまでこられているように見受けますが、

どうも腑に落ちないとのことで、私の見方をお伝えできたらと思いました。

私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡

 

「シャドウ」という概念はご存じですか?

mさんは、

「シャドウ」という言葉を見たことはあるでしょうか?

 

自分の中にある、自分が抑圧した要素を見せてくれる人、というイメージです。

自分の中にもあるんだけど、自分で自分に「こんなことではダメだ!」と、強く禁止した要素、ですね。

 

なので、もはや自分の中には「ないこと」になっている(している)要素、でもあります。

それを見せてくれるのが、「シャドウ」という人なんですね。

 

で。

「シャドウ」というのは、すっごく気になるのです。

目に付いて、放っておけず、ついイライラモヤモヤしてしまうのです。

 

というのは、シャドウが見せてくれるのは、

禁止したとしても、自分の中に実際には「ある」要素です。

それがうっかり顔を出さないように、自分で「ダメ、絶対」と厳しく監視している要素、でもあります。

 

なので、

自分が自分に厳しく禁止していることを、いとも簡単にやってのけちゃう人がいると、

めーっちゃムカつく、すーっごくムカつく

んですね。

 

だって、

「絶対にダメで間違っていて、許されてはならない」ことを、

この人たちは悪びれもせずにホイホイとやっているわけですからね。

しかも、意外と罰を受けるわけでもなく、のうのうとそのまま過ごせちゃっていますから。

 

なので、つい、この人たちに、

「どれほど間違ったことをしてるか」を正論でまくしたて、論破し、叩き潰してやりたくなるのです。

世界中から非難されて、居場所が永遠になくなってしまえ、そして自分の行いを悔い改めろ、と思うのです。←あら?私だけ?

 

・・・と、いうことは。

 

既に何が来るか想像ついているかもしれませんが、

mさんがイライラモヤモヤする人たちは、mさんの「シャドウ」なのでは?

mさんご自身に、この人たちに見えるのと同じ「要素」が、実はあるのでは?

ということなのです。

 

と、ここまで読んでいただいて、mさんは何を感じているでしょう?

 

ほぼ核心まで気づいていらっしゃるようですよ?

ただ、mさんは、それに近いことに既に気づいていらっしゃるんですよね。

特にこの辺り↓などは、ほぼビンゴな感じもあります。

ワガママに振舞ってはいけない、という我慢からくる抑圧の現れなのか。

 

例えば、これをもっと核心に近づけるなら、

私だって、本当は、もう少しワガママ言っちゃいたいんだけどな

みたいな感じになるでしょうか。

 

それから、

私だって、本当は、人に優しくしてあげるのもいいけど、もうちょっと気ままに過ごしたいんだけどな

私だって、本当は、あの人にもちょっとは非があると実は思ってるんだけどな

私だって、本当は、あの人の立場もあるけど、私の立場もちょっとだけ尊重してほしいんだけどな

そんな風に思う私でも、受け入れて、許してほしいんだけどな

みたいなのは、どうでしょう。

 

そして、その後には、

(でも、そんな絶対に間違っている悪いことをしたり、望んだりしたら、

嫌われちゃう、居場所がなくなっちゃう、世界から糾弾されちゃう、

だから、そんなこと絶対にしちゃダメ、思ってもダメ、望んでもダメ)

なんて続いたり、するでしょうか。

 

じゃあ、一体私は何にイライラしているのか、すごくモヤモヤします。

ということでしたが、それは、

「絶対にダメ、こんなの許せない、許されない、間違ってる」という姿を見せてくるシャドウへのイライラと、

その奥にある「でも本当は私だって」という切ない本音と、

「でもそんな本音、持っちゃダメ絶対」と、それを否定したい思いとが、

ぐるぐると混ざった葛藤なのかな?と想像しました。

 

シャドウは、「生きられなかった自分」なんて言います。

mさんは、もともと、

自己卑下、自己否定が強く、幼少期から周囲に合わせる生き方を選んでこられたということでした。

この自分はダメ、こんな自分ではいけない、周りに合わせて「正しく」生きなければ、と、

ご自分を強く律してこられたのかもしれないな、とも想像します。

 

そうやって、自分の中から強制的に排除した要素が、

今、シャドウとしてmさんの前に現れているのかなと思うんですね。

 

シャドウは、「生きられなかったもう一人の自分」とも言います。

 

今、mさんの前にイライラモヤモヤする人たちが現れるのは、

mさん(の潜在意識)に、

そろそろこんな要素をもう一度自分に許してあげても良いのかも

その要素を生きさせてあげても良いのかも

というタイミングが来ているから、なのかも、しれません。

 

でも、ダメ人間になるわけじゃないんです。

mさんは、きっと、

強い正義感と責任感をお持ちで、とても誠実な頑張り屋さんなんだろうと思います。

 

それは、

シャドウとしての要素を厳しく禁止し、正しくあろうとした結果、

という部分もあるかもしれません。

 

でも、

そうやって正しく、責任感を持って、人当たり良く、相手の立場にもちゃんと配慮してあげられるのは、

mさんの、それは素晴らしい才能です。

今から世界中に誇って自慢していただきたい才能です。

 

つまり、

シャドウの要素を生きさせてあげると言っても、

mさんが既にお持ちの素晴らしい才能を否定して、どぶに捨てるわけじゃないんですね。

 

そうではなく、

mさんの、責任感とか相手への配慮とか、そんな素晴らしい才能はそのままに、

ちょっと手を抜くことも自分に許してみる、

ちょっと気ままに振舞っちゃうことも自分に許してみる、

ようなイメージです。

 

そうすると、

mさんご自身も、より自由に楽しく過ごせるようになるのでは、

今イライラモヤモヤする人たちへの気持ちも、ずいぶん和らいでいくのでは、

衝突する心配も減っていくのでは、

と思うのです。

 

シャドウは、ムカつくものです。

とはいえ、シャドウはムカつくものです。

私の実体験からも、確信持って言えます。やつらはムカつくんですよ。

そんな要素が自分の中にあるなんて、「は?!(怒)」ですし、

でもちょっと認めてみようかな、と思うそばから強烈なイライラや惨めさが襲ってきます。

 

なので、今回お話した内容について、

そんなに簡単に「そっかー♡」と思えなくても、ご自分を責めないであげてほしいんですね。

 

そして、もし良かったら、ぜひお話聞かせてください。

そうやっていろんな要素を禁止せざるを得なかった背景もあるだろうし、そこでの心の痛みもあるかもしれません。

また、そんなシャドウをまるっと愛することも含め、お手伝いできること、たくさんあると思います♡

一歩ずつ、無理のないペースで進んで行きましょう。

(私のセッション情報は、こちらでご確認いただけます。)

 

mさんが、ますますの自由をご自分に許し、

人に対して感じるイライラモヤモヤを少しでも和らげていけますよう、

心より応援しております。

 

お読みいただき、ありがとうございました♡

コバヤシアキコ

 

今日の一枚。

(インスタグラムより)

暇を持て余すワンコ。