日頃セッションでお話していると、よく思うのが、
皆さん、本当に本当に「いい子」を一生懸命やってこられている
ということです。
内心ではいろいろ思うところもあるし、セッションでも不満とか愚痴みたいなことがちらっと出てきたりもするのです。
でも、ご自分で本音(に近いこと)を言ったら、即座に
「でもそれは、○○ということだと思うんですけどね」
みたいに、理性で処理して、「済んだこと」とか「むしろ自分のせい」とかにしようとされたりします。
なので、お話をお聞きしていると、
とても理解があって、聞き分けの良い、「いい子」
な印象を受けることがとても多くなるんですね(それから、本当の気持ち(感情)を思考で抑えているので、とても理性的な会話にもなります)。
では、なぜ、こんな風に、理解があって聞き分けの良い「いい子」になるかというと。
不満とか愚痴とか怒りなどのネガティブな思いを持つことが、「悪いこと」な気がして、その相手に「申し訳ない」と感じていたりするんですね。
なので、「そんなこと(本音の気持ち)を思ってしまう自分の方がむしろ悪いんだ」みたいにして、その気持ちを押し込めようとします。
それで、冒頭の「でもそれは、○○ということだと思うんですけどね」のようなコメントと共に、
理性で処理して「済んだこと」にしたり、「むしろ自分のせい」にして納得しようとしたり、ということになるんですね。
つまり、「いい子」な方って、自分の本音より、相手のことを思いやることができる、それはそれは優しい方なのです。
しかも、自分では「そんな本音を持つ自分が悪い」と思っているので、「優しい」と言われても「いや、全然です」なんておっしゃったりもします。
そして、その「全然優しくない自分」を、「なんて酷い人間なんだろう」と責めたりもします。
それは本当に、苦しいものです。
そんなお話をお聞きするたびに、みんな本当に、なんて優しいんだろう。と、いつも思うのです。
とはいえ。
そんなことを言われても、すぐに
「そっかぁ、私は優しい人なのかー☆」
とは、やっぱりなかなか思えないかもしれません(あ、でも、思えちゃったらどんどん思っちゃってくださいね!)。
こんな時は、ひとまずは、
自分の中で、「本当の気持ち」と、「その気持ちを持つのが申し訳ない気持ち」の二つがせめぎ合っている
ということを知ってみてください。
それだけでも、自分の今の状態を客観的に見ることができて、ちょっとだけ落ち着くのではないかと思います。
そして、その「本当の気持ち」を持っているあなたも、「その気持ちを持つのが申し訳ない気持ち」を持っているあなたも、
どちらもあなた自身で、どちらもオッケー、にしてみます。
あなた自身から、その2人のあなたそれぞれに、
「そりゃーそんな気持ちも持っちゃうよね」
「そりゃーそれを申し訳なくも思っちゃうよね」
と、寄り添ってあげてみてください。
そうやって、どちらのあなたも、どちらの気持ちも否定せず、そのままオッケーにする、ということをやってみます。
いつもの自己肯定、ですね。
いろんな思いを持った自分を許さないまま、無理やり納得して進もうとしても、なかなか思うようにいかないことも多いんですよね。
でも、こうやって、どの自分もまるっと許すことができてくると、モヤモヤと立ち止まっていた場所から、ステップを進められるようになったりするのです。
そんなわけで、今日は、
あなたの優しさを、相手だけでなく、あなた自身(を、まるっと許すこと)にも向けてあげられますように。
そして、今の苦しい場所から抜け出して前に進んで行けますように。
そんなメッセージと共にお送りしようと思います☆
いつも、応援していますね。
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閑話休題。
チューリップが街を飾る季節です。