頑張り屋さんは、皆さん本当に謙虚です。
自分をすごくちっぽけなものみたいに感じて、その通りちっぽけに扱っていらっしゃることが多いです。
で、ご自分ではその「ちっぽけ」な自己認識は「事実」だと思っていらっしゃるのですが、
お話をお聞きしていると、
「ご自分を過小評価していらっしゃるなぁ」
と思うこともとても多いのです。とてももったいないのです。本当に。
で、実は、その過小評価が原因でいろんな問題が起こっていることも結構あるんですよね。
というか、すごく多い気がします。
今日は、そんなお話をしようと思いました。
例えば、
「私がお願い事をするなんて、迷惑にしかならないから」
と遠慮して、一人でいろいろ抱えてこなしているとします。
そんな時、誰かが気を利かせて手伝ってくれようとしても、「いえ、大丈夫です」なんて言って、つい咄嗟に断ってしまったりします。
自分を手伝うことは、相手への「迷惑」になってしまう(と自分で思っている)ので、申し訳なく感じるんですね。
でもこの時、元はと言えば、手伝おうとしてくれた相手は、あなたに手伝う価値を見ているからこそ、手伝おうとしてくれたわけです。
でも、「私には手伝ってもらう価値なんてない、迷惑にしかならない」なんて風に自分で自分をちっぽけに扱っているので、
相手が自分に価値を見てくれているという事実を、つい遠慮して拒否してしまうんですね。
すると、相手はやっぱりちょっと寂しいので、次に手伝う機会があってもちょっと躊躇してしまいます。
そうすると、自分でも「ほら、やっぱり私は手伝ってもらえない」という思いを強くしたりします。
そうやって、一人で頑張り続けなければならないという寂しい状態が強化されていくんですね。
こんな時は、「私を助けるなんて、迷惑にしかならない」という自分への過小評価を手放し、
「実は、私を手伝うことは、この人にとっても喜びになるらしい、私はそんな価値ある存在らしい」
という視点をインストールしていくと、遠慮なく嬉しく手伝ってもらうことができるようになり、この寂しいスパイラルを抜けていくことができたりします。
それから例えば、
「パートナーに大事にされていない」
なんていう時。
これは、ざっくり言うと、
自分で自分を「大事にされる価値がある人」と思えていないので、パートナーに大事にされないという状態を「まぁ、そういうものか」と受け入れてしまっている時
と見ることができます。
やっぱり自分を過小評価して、「その程度の扱いでOK」と(無意識に)ちっぽけに扱っているんですね。
なので、実際にお姫様みたいに大事にされるようになったら、むしろ居心地が悪くて恥ずかしくて逃げ出したくなっちゃったりもします。
こんな時もやはり、
「私はお姫様みたいに可愛がられて、女王様みたいに大事にされる価値がある人」
みたいな自己イメージをインストールしていくことで、今のパートナーからの扱いが変わって行ったり、あるいはまた新しい出会いがやってきたりします。
実はこの2つの例、私はどちらもやってきたんです。
どうせ私なんか誰も助けてくれない。
パートナーの私の扱いなんか、どうせこの程度。
まぁ、世の中そんなもんなんだろうな。
そう思ってきました。
そう思っていた時は、やっぱりそんな扱いをしてくる人がいつも周りにいたし、そんな世の中のことが嫌いだったし、そこで腐っている自分のことも嫌いでした。
でも、私自身の体験からも分かるのですが、そこからちゃんと抜け出すことはできるんですよね。
本当に、気持ち良く人から助けてもらえるようになれるし、パートナーや周りの人からも大事にされる(尊重される)ようになれるし、
そう扱ってもらうことを、自分に許せるようになれるのです。
賢い皆さんはお気づきかと思いますが、これはいつもの自己肯定感のお話でもあるのですが。
自分の価値をちゃんと受け取ることって、本当に大切だなといつも思います。
そんなわけで、何か問題があった時は、
その問題が、今、自分が受け取るべき価値を教えてくれているのかも
という視点を持ってみると、見えてくることがあるかもしれません。
あなたが、自分の価値を正しく受け取って、生きやすく優しい世界を引き寄せていけますように。
いつでもお話聞かせてくださいね。
いつも応援しています。
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閑話休題。
夕方のきらきらの風景。