今日は、
「やりたいことが分からない」時の考え方のヒント
ということでお話したいと思います。
「この仕事を本当にしたいのか分からない」というときの考え方としても、漠然と人生についての意味でも参考にしていただけるかなと思います。
で、まずは質問です。
みなさんは、子供の時「大きくなったらなりたいもの」ってありましたか?
お花屋さんとか?パン屋さんとか?警察官とか?大工さんとか?お医者さんとか?ケーキ屋さんとか?看護婦さんとか?(今は看護師という言い方の方が一般的ですね)
幼稚園なんかで画用紙とかに将来の自分の職業をお絵かきして壁に貼りだしたりしませんでしたか?
私よく覚えてるんですが、
「何になりたいかなんて全然分かんないよ。とりあえず大人が喜びそうな『パン屋さん』にしとこ」
でパン屋さんにしておいたことがありました。で、適宜大人が喜んでいる様子を見て、「バカだなー」と思ってましたね。
なんてひねた子!笑
でもほんとに分からなかったんですよね。「何になりたい」なんて、なんでみんな分かるの?って思ってました。
そんな子供になるにはそれなりの理由があったわけですが(私の場合は主に過干渉の母ですね。皆さんの中にも多いのでは?)、今回のトピックはそこではなく、じゃ、「分からない」状態からどうやって抜け出すか、という話です。
まずお勧めなのは、
・自分の好きなこと
・自分が快適なこと
・自分が嫌いなこと
・自分がやりたくないこと
・自分らしいと感じること
・自分らしいと思えないこと
をとことん明確にして、それに忠実に行動し続けることです。無料動画セミナーでも触れているので覚えてくださってる方もいらっしゃるかと思います。
これ、本当に効果があるので是非やってみていただきたいのですが、やろうとしても最初は分からないことも結構あります。
それから、なんとなく好きな気がする、あるいは嫌な気がする、…けど別にどっちでもいい気もするけど?ということもたくさんあると思います。
コツは、分かったものには忠実に、分からないものはその場では深追いせず。ですね。
で、今回もう少し触れようかなと思ったのは、例えば何となく「好き」が見える気がしたら、その何が好きなのかな?というのをもう少し深追いしてみると、更に自分の好き嫌いややりたいこと・やりたくないことの納得感が増しますね、という話です。
これ、今のお仕事に疑問を持っていらっしゃる方にも使える考え方じゃないかと思います。
例えば私はジュエリー(というかキラキラしたもの全般)が好きです。
それから、手を使って細々したものを作るのも結構好きです。子供の時は手芸とか工作は好きな方でした。
なので、ジュエリー職人なんていいなぁ、と漠然と思っていたことがあります。
なんですが、いろいろ見てると、例えばジュエリー職人さんて指を真っ黒にして作品を作っていくわけですね。
でも、私は指を真っ黒にしてジュエリーを「作る」ことより、自分が大好きなデザインのジュエリーを見つけて「身に着ける」ことの方が嬉しいし幸せだなと気づいたのです。
(職人さんの真っ黒な指を貶しているわけではないです。むしろ、その指先を繊細に使って作品を世に出す職人の仕事は本当にかっこいいと思います。ただ、自分でやりたいことはそれじゃない、ということですね)
なので、ジュエリー作りの体験会なら楽しく参加できるけど、職人としてそれを生業にしたい訳じゃないな、と分かったのですね。
で、そのジュエリーですが、とにかく自分が心惹かれるデザインに出会うまで、半年でも1年でも時間をかけてお店を探して歩き回るのがまた好きです。
インターネットで毎日のようにいろんなアトリエのサイトを見ては、それぞれのデザイナーの作風を感覚的に理解して、自分に似合うかな?どんな場面でどんな服や髪型と合わせると楽しいかな?と想像するのも本当に楽しい。
でも、好きなデザイナーのジュエリーを扱うショップを自分でやりたいかというと、そうでもないんです。
自分が欲しいただ一つのデザインを執念深く探すのは好きですが、誰かに売りたいわけじゃないんですよね。みんなはみんなで好きなのを好きに見つければ良いと思うよ?くらいの笑
という感じで、私のジュエリー好きは、職人になったり売ったりという形で仕事にするというよりは、日々の生活をより気分良くきらきらさせてくれるもの、という位置づけが私には一番心地良いことが分かってくるのです。
今のお仕事に疑問を持っているとき、「営業は向いていないから、じゃ経理とかの事務職が良いかな?」とか「研究職が良いかな?」など、職業名(職業の種類)で考えることって多いと思うんですよね。
でも、例えば私のジュエリーの例でいうと、ジュエリー好きだから職人になろうかな?ショップをやろうかな?というのは、ジュエリーにまつわる何が好きなのかをすっとばして結論に飛びつくようなもので、本質からずれてしまうことも多いです。
なので、何かしらの「好き」が見えてきたら、次は、自分はその「好き」にどうやって関わりたいかを具体的に深めていくと良いと思います。そうすると、職業名で考えていた時には全然思いつかなかった選択肢が見えてきたりします。
そして、そうやって出てきた選択肢の方が、職業名ありきで考えた時よりずっと腑に落ちるんですよね。
ちなみに、こうやって職業名で考えるのって、子供の頃に「何になりたい?」と質問されてきたことの弊害でもあると思っています。それだと、自分の知っている職業名でしか考えられないので選択肢が必然的に狭まっちゃうんですよね。
それよりも、「何が好き?」「何が楽しい?」「どんなところが好きなの?」という質問の方が、未来の可能性をどんどん広げてくれますよね。
そんなわけで、今、「やりたいことが分からない」「自分が何をしたいのか分からない」と感じている方、是非自分の中の幼稚園児にこれらの質問を投げかけてみてください。
そして、何か少しでも一つでも答えが思いついたら、そのどんな面が好きなのか、どうやって関わるのが好きなのかをさらに掘り下げてみると良いですよ♪
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閑話休題。
オランダは人口より自転車の数が多いと言われています。
街がどこもそれほど大きくないので、市内の用事だったら自転車の方がずっと小回りがきいて便利なんですね。
でも私は頑なに徒歩または路面電車を選んでいます笑。だって自転車はみんな猛スピードで走ってるので、怖いんですよ。
こんな↓自転車だらけの風景もまた好きなんですけどね。