ココロノマルシェ「周りの言葉が否定に聞こえて、胸が苦しくなります」~ご相談

自分の従業員や取引先からの言葉が、
まるで自分自身を否定しているように聞こえてしまう。
そんなご相談にお返事します。

 

こんにちは、オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

自分迷子な大人女子さんが、本気で人生を取り戻すお手伝いをします。

 

「周りの言葉を否定にとらえてしまう」

今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。

周りの言葉を否定にとらえてしまう

初めて相談させていただきます。

私は個人事業主としてスタッフが数人いるお店を経営しています。自分の好きなことを表現する場として、忙しいながらも毎日充実しています。

ただ、周りからの意見を全て自分を否定する言葉として受け止めてしまうことに悩んでいます。
例えばスタッフから「ここはこういうやり方に変えた方がいいんじゃないですか?」という業務の改善を相談されるのも、まるで自分自身を否定されているような気持ちになり、胸が苦しくなります。
こうやって書くとバカバカしく思いますが、実際にそういうことがあるとしばらく落ち込むくらいのときもあります。

スタッフとの面談も、本来なら自分がスタッフを評価する側のはずなのに、どんな改善を求められるのかと恐怖心が出てきてしまいます。

表向きは、しっかりと意見を汲み取るようにして、いい、悪いの判断は冷静にしています。

スタッフだけではなく、取引先などもそうで、主に仕事でそういう思いになることが多く、どこかで毎日「今日は何を言われるか」と構えてしまっていて、苦しいです。

関係無いかもしれませんが、好きなことに周囲を巻き込んでしまっている、迷惑をかけている
という想いもどこかにある気もしています。

なぜか夫や友人にそう思うことは少ないように思います。

自分の中で何が起こっているのか、アドバイスをいただきたいです。
よろしくお願いします。

(ナオさん)

 

ナオさん、こんにちは。

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。

今回私は、ナオさんもお気づきの、

好きなことに周囲を巻き込んでしまっている、迷惑をかけているという想い

に注目してお返事させていただきました。

私からのご提案は、「受け取る」ということです。

お役に立てれば幸いです♡

 

プロ意識と情熱の女性、ですね!

ナオさんは、

お仕事上のやり取りでは、相手の言葉をご自身への否定のように捉えてしまうんですね。

それでも、

表向きは、しっかりと意見を汲み取るようにして、いい、悪いの判断は冷静にしています。

とのことで、

それは心を強く持ってお仕事をされている、プロ意識のとても高い方なのだろうと思います。

 

また、

お仕事はご自分の「好きなことを表現する場」ということで、

「仕事」=「自分自身」にもなるくらい、情熱を持って取り組んでいらっしゃるのでしょうね。

 

プロのかっこ良さ、情熱を形にできる能力の高さなど、

魅力や才能に溢れた女性が、目の前に見えるようです。

 

ただ、現状、

毎日「今日は何を言われるか」と構えてしまっていて、苦しい

ということで、そんな状態だと、心の消耗も大きそうです。

 

では、

今、ナオさんの中で何が起こっているのか、どうしたらそこから抜けられるか、

ご一緒に考えていきましょう。

 

「自分への否定」に聞こえるんですね。

まず注目したいのは、

周りからの意見を全て自分を否定する言葉として受け止めてしまう

というところです。

 

お仕事上のコミュニケーションが、

シンプルな業務改善のための意見、ではなく、ナオさんご自身への否定

のように感じられてしまうんですね。

 

ここには、ご相談文で触れてくださった、

好きなことに周囲を巻き込んでしまっている、迷惑をかけているという想い

も、確かに関わっていそうです。

 

ナオさんは、

「私の好きなことに付き合うのは迷惑なことで、

それに付き合わされている皆には、申し訳ないことをしている」

のような、罪悪感のフィルターを通して物事を見ているのかもしれません。

 

そんなフィルター(前提)があると、

スタッフさんからの業務改善のシンプルな「提案」であっても、

「私たち、ナオさんが好きでやってるだけのことに巻き込まれてこんなに大変なんです」

「私たち、こんなに迷惑をこうむってるんです」

みたいな、「文句」や「否定」や「批判」のように聞こえてしまいやすい、というのは、

なんとなく想像できるでしょうか?

罪悪感が刺激されてしまうんですね。

 

そしておそらくナオさんはとても優しい方なので、

そんな「文句」や「否定」や「批判」の責任を、全身で感じてしまうのかもしれません。

私のせいで、私のために、ごめんなさい、のように。

 

特に、お仕事が好きなことを表現する場ということで、ご自身の分身のような感覚もあるとすれば、

そんな申し訳なさもさらに強く感じそうです。

 

それが、

自分自身を否定されているような気持ち

となり、

胸が苦しくなり

しばらく落ち込むくらい

のダメージになるのかな、と思いました。

 

今、ナオさんの中では、そんなことが起こっているのかな?と想像しています。

 

そのフィルターは、本当?

では、どうやってそこから抜けていくか?というお話をしていきましょう。

 

まず質問です。

ナオさんは、

スタッフさんや取引先の方が、ナオさんと一緒にお仕事をすることを、

「迷惑で面倒なことに巻き込まれている」と感じている、と、

思いますか?

 

私は、個人的に、そんなことは全然ないんじゃないかな、と思っています。

 

むしろ、

ナオさんが、好きなことに情熱とプロ意識を持って取り組んでいる姿を、スタッフさんたちは尊敬し、憧れてくれてもいるのでは?

そして、そんな尊敬し憧れるナオさんのお店をさらに盛り上げるためにはどうすれば良いかな、と知恵を絞ってくれているのでは?

取引先さんたちも、数人のスタッフを雇ってお店の経営を成り立たせているナオさんの才能や人柄を、信頼してくれているのでは?

だからこそ、取引をしてくださっているのでは?

 

つまり、

ナオさんと一緒にお仕事できることが、

スタッフさんたちも取引先さんたちも、

実はとても嬉しいのでは?

なんて思うのです。

 

もちろん、

上で書いたような罪悪感のフィルター(前提)を強く持っていると、

こんなことはなかなか信じられないかもしれません。

 

ただ、

私の罪悪感のフィルター(前提)って、もしかすると、私が一人で持ってるだけなのかも?

という視点は、ナオさんを助けてくれるのではないかな、と思います。

 

それが持てると、

自分自身を否定されているような気持ちになって胸が苦しくなったり、しばらく落ち込んだり、

というサイクルから抜け出しやすくなるのでは、

と思うのですね。

 

そのフィルターを、書き換えるには?

そして、さらにそこからもう一歩進むとしたら、私はこんなことをご提案したいです。

 

より積極的に、スタッフさんや、取引先さんたちの「愛」を受け取りましょう。

ナオさんが好きで情熱を注いでいることを、スタッフさんたちが自分の意志で応援してくれていることを受け取りましょう。

そのナオさんやお店を盛り上げるために、スタッフさんたちが自分の意志で頑張ってくれていることを喜びましょう。

取引先さんたちから信頼される経営者としての、ご自分の才能を知りましょう。

 

そうやって、

「私は自分の好きなことをするために周りに迷惑をかけている」というフィルターを、

「私が自分の好きなことを表現する姿に、周りのみんなが魅力を見てくれて、応援してくれている」

というフィルターに書き換えていく

のです。

 

すると、

ナオさんの表現はますます豊かに充実し、

スタッフさんたちはナオさんやお店をますます盛り上げ、

取引先さんたちからもますます愛されるのでは、

今、ナオさんは、そんな形でのリーダーシップにステージを上げていくタイミングなのでは、

なんて思うのですね。

 

旦那さんやお友だちにはそう思わないんですね?

ちなみに、

なぜか夫や友人にそう思うことは少ないように思います。

ということでしたね。

 

これは例えば、

旦那さんやお友達とは、お仕事上のコミュニケーションがないので、

自動的に、ご自身を否定されているような気持ちになる場面も発生しないのか、

それとも、

旦那さんやお友だちからは、心から応援されていると感じられている(愛を受け取れている)からなのか。

何か思い当たるところはあるでしょうか?

 

この辺りを掘り下げてみるのも、何かしらの気づきに繋がりそうですね。

 

受け取りましょう♡

ご自分の好きなことを表現する場として、お仕事を成り立たせ、

しかもそれを、スタッフを雇いながら続けていく、という時点で、

たくさんの責任やプレッシャーもある中、ナオさんは素晴らしいお仕事を既にしていらっしゃいます。

それはたくさんの頑張りがそこにはあっただろうと思います。

 

その価値や実績ももちろん受け取りつつ、

これから、ナオさんや、お仕事がさらに豊かに発展していくために、

今度は、周りからの愛や応援や信頼を受け取り、みんなに盛り上げてもらう、流れに乗せてもらう、一緒に流れに乗っていく。

そんな、新しい形のリーダーシップはいかがでしょう?

というご提案を、今回はさせていただきました。

 

お役に立てていれば、とても嬉しいです♡

 

ナオさんが、スタッフさんや取引先さんとの信頼関係を深めながら、ますますお仕事を充実させていかれますことを、

心より応援しております。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

コバヤシアキコ

(私のセッション情報は、こちらでご確認いただけます。)

 

今日の一枚。

(インスタグラムより)

夕方の可愛い風景。