感情を感じ切ると、
その感情は消えてなくなると言いますが、
「感情を感じ切る」って、
結局どうすることなんでしょう?
ご相談にお返事しました。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
ご相談:「感情を感じ切るとは?」
感情を感じ切るとは?
根本さんのブログを拝見していますと、感情は感じきれば消えていくというふうに書かれてあると解釈しているのですが、
具体的には、どういうプロセスを踏むのでしょうか?
私自身が経験したことがないため、わかりません。
たとえば、
かなしい・・・悲しい・・・とても悲しい・・・めちゃくちゃ悲しい⇒悲しすぎて気が変になる!!
むかつく・・・ムカつく・・・めっちゃムカつく⇒キー!!!ギャー!!!怒
となってしまうようなイメージが私にはあるのですが、
どなたか解説していただけたらとてもうれしいです。
ありがとうございます。
(Tさん)
Tさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
感情を感じ切る、確かに分かるようで分からないですね!
感覚的なところも大きいので、
同じことの説明や表現でも、
人によって、合う合わない、腑に落ちやすい落ちにくい、も、結構ある気がしますが、
ここでは、私の考える、
- 「感情を感じる」とはどういうことか、その方法
- 「感情を感じ切る」ためのプロセス、方法
について、お話しようと思います。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
感情を「感じる」?「浸る」「取り込まれる」「溺れる」「振り回される」?
まず、「感じ切る」の前に、
ここからして分かったようで分からないことも多い、
「感情を感じる」
ということについて。
Tさんはご相談文で、こんな風に書いてくださいました。
かなしい・・・悲しい・・・とても悲しい・・・めちゃくちゃ悲しい⇒悲しすぎて気が変になる!!
むかつく・・・ムカつく・・・めっちゃムカつく⇒キー!!!ギャー!!!怒
感情を感じるって、確かに、こんなイメージもありますよね!
確かにこの状態も、
「悲しい」とか「怒り」という感情を感じている状態の一つ、だと思います。
が、どちらかというと、
その感情に「浸る」「取り込まれる」「溺れる」「振り回される」ような感じもあるかも?
しれません。
こういう時って、
感じれば感じるほど、興奮状態になってその感情が大きくなったりして、
感じ「切る」感覚とはだいぶ違うんですよね。
実は、
感情を「感じる(感じ切る)」のと、
感情に「浸る」「取り込まれる」「溺れる」「振り回される」のって、
似て非なるものなのです。
じゃ、感情を「感じる」とは?
じゃ、改めて、
感情を「感じる」とは?
です。
例えばこれは、
「気が変になる!!」と感じるほど、
また「キー!!!ギャー!!!怒」と叫びたくなるほど、
その悲しさや怒りが、強くて大きいことを「知る」こと、
そんなにも強くて大きな「悲しさ」や「怒り」という感情が、自分の中にあると「知る」こと、
という言い方ができます。
「あぁ、私、本当に悲しいんだ」
「こんなにも、怒ってるんだ」
と、「理解する」んですね。
まずは、
こんな感情がある、こんなに強く、大きく、自分の中にある、と、知らないと、
「感じる」こともできませんのでね。
で、この時、
悲しい、寂しい、恥ずかしい、怖い、心配、怖い、悔しい、などなど、
感情にもいろんな種類があります。
なので、
自分が持っているのがどの感情なのかを理解し、
それを自分がどれくらい強く持っているのか知る、ということになります。
特に、「怒り」の場合は、
その「怒り」の奥にある本当の感情に気づけるとなお良いです。
実は、「怒り」は「二次感情」と言って、本当の感情ではないんですね。
本当は、「悲しさ」「不安」「怖さ」「心配」「恥ずかしさ」などの感情が奥にあって、
そこに「怒り」という感情で蓋をしているイメージです。
なので、「怒り」の奥にある、本当の感情が何なのかを探って、知ってみます。
という感じで、
「感情を感じる」というのは、
そんな「理解」の上で、その感情を「感じる」こと、
と言えるかもしれません。
感情を感じている時の心の状態は?
で、
そうやって、自分の中にある感情を理解して、「感じる」時、
心の中はどうなっているのかというと。
例えば、
「悲しすぎて気が変になる!!」というよりは、
「そうだ、私は今、とっても悲しいんだ。うん、悲しい。あぁ、ほんと、悲しいなぁ…」みたいに、
淡々と、しみじみと、さめざめと、
自分の中にあると自覚した「悲しい」気持ちを味わっている感じ。
それから、
「キー!!!ギャー!!!怒」という怒りの場合は、
上で書いたように、その奥にある本当の感情の方を理解して感じてみます。
例えば、
「○○と言われて、バカにされてる気がして、私は悔しかったんだよう!」という思いだったとすると、
ここでの「怒り」の奥にある本当の感情は、「悔しさ」であることが分かりますね。
それを自覚して、その「悔しさ」を、気が済むまで悔しがる感じ、です。
そうすると、
自分で、自分の中にそれらの感情があると理解した上で、
意識的に感じて味わっているので、
いずれ感じ切ります。気が済みます。
なんかすっきりしてしまって、「ま、もういいや」となります。
(この状態が、実は感情を「感じ切った」状態でもあります。)
ちなみに、
感情に「浸る」「取り込まれる」「溺れる」「振り回される」時は、
湧いてきたその感情に、充分な「理解」とか「自覚」とか「意識」なく、ただ巻き込まれている感じ、
なんかモヤモヤ・イライラ・ムカムカして、それに任せてわーっ!となっちゃってる感じ、
とも言えますね。
なので、
どれだけ感じても、すっきりすることはなく、
むしろ訳が分からなくなってしまったりします。
めっちゃ微妙なニュアンスですが、伝わるでしょうか??
そして、感情を「感じ切る」とは?
では、
その感情を、どうやって「感じ切る」か、
です。
これは実は、上で書いたように、
「あぁ、私、悲しかったんだ」「悔しかったんだ、すごく」と、
自分の中にある感情を「知って」「理解」できたら、
それで気が済んでしまう、感じ切れてしまう、ということも結構あります。
それからもちろん、もしそうでなければ、気が済むまでどんどん感じていきます。
そのための方法としては、
- 人に話す(否定も意見もせず、ただ聞いてくれる人を選んでくださいね)
- 瞑想、内観する
- 安全な場所で泣く、涙が流れるままに流す
- 紙に書いて、書いた紙はちぎったり燃やして捨てる(お恨み帳は書いたことはありますか?)
- 叫んでよい場所で、思いのたけを叫ぶ(キー!ギャー!だけでなく、何がどうムカつくのかも叫んでみる)
- 安全な方法で、壊しても良い物を壊す(そのためのサービスもあるらしいですね?)
などなど、いろいろ考えられます。
これは、
その時の自分の気分とか、感情の種類とか強さによって、
うまくできる(感じ切ってすっきりできる)方法も変わってくると思います。
「泣く」なんてのは、「悲しさ」とか「寂しさ」に使いやすいだろうし、
「紙に書いて燃やす」「叫ぶ」「物を壊す」などは、「怒り」に使いやすいですね。
(ただ、その怒りの根っこにある本当の感情の方に注目すると、また他の手段の方が良いこともあり得ます。)
また、
紙に書き殴りながら涙を流すことで、より「感じる」ことが進むこともあるでしょうし、
そんな風に合わせ技にすると良いこともあります。
なので、これはいろいろ試行錯誤する価値はあると思います。
ちなみに、どれをやるにしても、
感情に「浸る」「取り込まれる」「溺れる」「振り回される」ことなく、
自分の感情を、理解して、感じて、感じ切る(そしてすっきりする)、
ということを念頭に置きながら、やってみると良いかと思います。
応援しています♪
という感じで、
だいぶ抽象的なお返事になりましたが、参考になりましたでしょうか?
感情を理解する、感じて感じ切る、というのは、
カウンセリングのセッションで典型的にお手伝いしていることでもあります。
(やっぱり、ブログなどの文字で読むだけでは分かりにくい、とても感覚的なことなんですよね。
私自身も、自分がカウンセリングを受けながら体得していった感じです。)
なので、
最初のうちは、よく分からないままやみくもに自己流でやるよりも、
カウンセラーに手伝ってもらって感覚を掴んでいって、
「こういうことか!」と体感が積み重なってきたら、
今度はそれを、自分で自分にやってあげる、
というのも、実は効率が良くておすすめだと私は思います♪
自分の感情を理解したり感じ切ったりして、上手に付き合えるようになると、
日常生活がどんどん楽になるし、自信もつくので、
ぜひいろんな手段を試してみてください。
私もいつでもお待ちしてますので、良かったらお手伝いさせてくださいね!
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
6月に、東京で対面セッションをやります!
6月に、東京で対面セッションをやります!
普段はオランダなので、この機会にぜひ♡
東京でお会いできるのを楽しみにしています♪
今日の一枚。
お花見中。