前回、自分が好きになれない、自信が感じられない、という苦しさを作っている自己否定癖、自己嫌悪癖についてお話ししました。
意識がいつも自分の「ダメな部分」にばかり注がれていて、
それを全部完璧に直すまでは、そんな自分を好きになることもできないし自信も感じられない、と信じている状態、
こんなパターンが癖になっている状態ですね。
そしてまずは、「自分にはそういうクセがあるんだな」と意識するところから始めてみてくださいね、というお話をしました。
そして今回は、そこからもう一歩進んで、
じゃ、自分を好きになったり自信を感じるにはどうしたらいいの?
というお話です。
いくつか考え方をお話ししてみますね。
◆まず一つ目:ただ観察する
例えば、「私は気が利かない」。「私は優柔不断」。
そんなただの事実を、「ただの事実」として認める、という感じです。
昔、小学校で朝顔の観察しませんでしたか?「今日は葉っぱが2つ出た」とか。
それと同じノリです。今の自分を理科の観察をするように観察して、「事実」を見るんですね。
これ、開き直って「どうせ私はこの程度の人間ですよーだ!」とやることではありません。
そうではなく、「それが今の私なのよね」と、今の自分をそのまま受け入れることです。
慣れないうちは、その「事実」を見ることに抵抗を感じたりもしますが(だってそもそも「ダメ」で「嫌い」と思っている部分ですからね)、練習するとできるようになっていくのと、できるようになるととても楽になる考え方です。
それから、これができるようになってくると、自分の心の成長が感じられてとても嬉しく、自信にもつながっていきます。
◆そして二つ目:私がそう思っているだけかも?という視点
二つ目は、「自分で『ダメ』だと思っているだけで、実はそんなにダメでもなかったのかも」という視点を得ること。
これもまた、ちょっと練習が要りますが、とても有効な方法です。
例えば先ほど上で、「それが今の私なのよね」というお話をしましたが、これは「今の私は自分をそう見ているのよね」ということでもあります。
つまり、私が「自分は優柔不断」などと思ってるだけで、他の人はまた別の見方をするかもしれないのです。
例えば、あなた自身ではなく、お友達が「私は優柔不断で…」と悩んでいるとします。
その時、あなたは「え?そう?むしろ優しくて安心できると思ってたよ?」なんて思ったりしないでしょうか?
こんなふうに、「自分がそう見ているだけかも?!」と気がつければ、「ダメ」が「ダメ」ではなくなってしまったりするんですね。
結局、心のカラクリというのは、
完璧な自分だから自分を好きになれるし自信が感じられるのではなく、
ダメな部分もそのまま受け入れる成熟さを身につけたり、実は見方によってはそもそも全然ダメでもなかった、という新たな視点を持てるようになるからこそ、
自分にダメ出しする必要がなくなり、自分が好きになって自信を感じられるようになっていく
んですよね。
これは、今までやってきた、ダメな部分を克服して自分を好きになったり自信を感じるための努力とは、ずいぶん方向性が違うかもしれません。
でも、これができるととても楽になっていくので、今日お話ししたこと、是非ちょっと意識してみていただけたらいいなと思います♪
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
見るからに寒そうな冬の風景。