感情を感じるのが怖い?苦しい?なんて、今回はまたちょっと抽象的なタイトルにしてみました。
どんな方でも、多かれ少なかれ自分の感情に対する怖さは感じると思うんですね。
特に、怒りとか悲しさとか寂しさとか嫉妬など、強くネガティブな感情の時は、「自分の手には負えなくなったら困る、なんか怖い(だから感じてはいけない)」のように無意識に反応したりします。
それを感じてしまうことによる苦しさから自分を守ったり、制御不能になることを恐れて抑え込んだりするんですね。
で、そのこと自体は悪いことではありません。そうする必要を感じるからこそ、ですのでね。
ただ、見ないことにしていても、生じた感情は、ちゃんと認識して感じるまでは心の中に残り続けます。
そうやって心の中に残ったものが、
「頭では分かるんだけど、心がついてこない」のような心の中のしこり、とか、
「なぜか分からないけどなんか上手くいかない、すっきりしない」といった停滞感、
になったりします。
なので、なんとなく停滞している現状を変えたいと思った時、こういった、これまで無意識に避けてきた感情(とかその周辺の出来事や事情)に目を向けてみるのはとても有効な手段になるんですね。
…なんてお話すると、
「うげー、そんな怖い&苦しい思いしなくちゃ現状は変えられないのか、じゃ、現状維持でいいや…」
と思われる方もいらっしゃるかも。
でもですね。
そんな方に、ちょっとうれしいお知らせ。
実は、感情って、怒りであれ悲しさであれ、きちんと認識して繋がって感じてあげると、最後には温かさが広がります。
上で書きましたが、今も心の中にある「しこり」とか「停滞感」というのは、これまでに無視されてきた「思い」とか「感情」が作り出しています。
なので、その思いや感情に気づいて抱きしめてあげることで、その部分が「あぁ、やっと気づいてもらえた、見てもらえた」と安心するのです。
そしてもう一つ言うと、それができてくると、
「頭では分かるんだけど、心がついてこない」というしこりが溶けて、
「良く分からないけど、なんだか行動できるようになってきた」となったり、
「なぜか分からないけどなんか上手くいかない、すっきりしない」という停滞感が解消して、
「なんだかすっきりして『今』『これから』に集中できるようになってきた」となったり、
などの変化を感じたりします。
人って、こんな風に、心が整うと自然に前を向くことができるようになっているんですよね。
そう聞くと、
意外と、感情をむやみに恐れることはないのかも…?
感情を受け入れてみたその先には、実はずっと楽な世界が待っているのかも…?
なんて思えてきませんか?
で?じゃ、それはどうすればいいの?という話ですね。
自分でできる方法としては、やっぱり紙に書き出すのは、地味だけどとてもおすすめです。自分の中にある感覚に「言葉」を当てはめていくことで、整理整頓が進むんですね。
私も今も、ノートにばばばーっと書き出すのは良くやります。
それから、書き出しても一つの場所をぐるぐるして抜け出せなかったり、結局あまりすっきりしないような時は、やっぱりカウンセリングはお役に立てます(というか、そもそも最初から自分だけで頑張らなくていいんですけども!)。
もちろん、カウンセリングでも、心の中を無理やり引っ掻き回すようなことはしませんよ。それじゃただのイジメになっちゃう笑
カウンセリングはまさにこういう感情を、ごく安全な(愛を込めた…照)方法で扱う場所ですのでね☆
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
道端のお花屋さんスタンドの店先。